課題解決
問題の背景とツアーの効用
経緯
本ツアーは、タイ国チェンライ県にある山地民をサポートしているmirror財団の活動の一環であり、特に女性や子供たちが人身売買に巻き込まれることを防止する策として考えられた活動です。
問題
山岳民族は独自の文化・伝統を守りながら、長い間山岳地帯で焼畑農業による自給自足の生活を営んできました。しかし今、彼らの生活は急変しています。
ここ30年の間に彼らの生活の基盤であった山々が、タイ国森林保護地区や国立公園に指定されてしまい、彼らは伝統的な自給自足農業の生活様式を捨てタイ社会の中での低賃金労働をせざるを得なくなっています。今では、昔ながらの農業だけでは毎日の食事ですら十分でないのが現状です。
こうして町での労働を余儀なくされた山地民ですが、雇用者によってきちんとした報酬が与えられるわけではありません。国民証がないことやタイ語、現代タイ社会の知識が十分でないことによって、彼らは度々搾取され騙されています。
特に少女は、土木工事等の肉体労働に就けず、短時間で多くの収入を得ることのできる性を売る仕事へと足を踏み入れてしまう場合が多く、彼女たちは家族を支えるためエイズと隣り合わせの生活を送っています。
彼らは「私達には学歴がないので仕事がない。子供たちには学校に行かせ、自分と同じ人生を歩んでほしくないと思っている。しかし子供たちを学校に行かせる十分なお金もない。」
解決
このような問題を抱える山地民に対し、彼ら独自の文化や伝統を最大限に生かしながら彼らに職を与え、尚且つエンパワーメントを促すことを可能にする新しい観光の方法、ツーリズムを取り入れました。
村人主導のツーリズムにより、村内での現金収入だけに止まらず生活の質の向上、文化・伝統の継承、自然資源や環境の保護、村のコミュニティーづくりに繋がり、持続可能な観光ができるとミラーは考えたからです。
実際の活動は、ツーリズムを取り入れたいと希望した村で行います。
ツーリズムを取り入れると決定した村では、若者から老人までが集まり、幾度も村の観光についての集会が開かれます。普段仕事に追われ、集会などを開かない彼らとってこのことは村を良い方向へと導きます。
老人は、新しい世代に民族の哲学や知恵を教え、母は娘に民族服の作り方を教えます。
差別され嫌っていた自分たちの民族服から現金収入が生まれるのです。さらにガイドを若者に抜擢することにより、タイや西欧文化・社会にしか関心がなかった若者たちが自分たちには何があるのか、何ができるのか、または何を見せることができるのかを考え、民族の文化・伝統を見直すきっかけに繋がります。
そして、ツーリズムは、村の周りが自然に囲まれていてこそ成り立ちます。焼き畑や伐採などが本当に必要か否かを考え、自分たちなりの自分たちに適した自然資源保護を見出すことができるのです。
ツアープロジェクトは村で活動をする一方で、騙され傷ついた少女たちのサポートや子供や女性がトラブルに巻き込まれることを防ぐためのワークショップ等を村、学校で行っています。
皆さんもぜひ、このツアーの
自立支援活動に参加してみてください。












