2011年4月3日 11:35 AM
【滞在期間】2011-03-15 ~ 2011-03-18 【総評】大変満足 【プロフィール】女性/千葉
(1)参加動機
中学・高校を通して海外協力に興味があり、テレビでストリートチルドレンや貧民区の子どもたちの映像を見たり戦争や貧困、差別について調べていました。そしていつか自分も海外にボランティアをしに行きたいとずっと思っていました。大学では障害児教育を学び、将来は障害児教育を発展途上国や貧民 区の子どもたちにも 伝えたいと思うようになりました。このプログラムに参加することで様々な子どもたちと触れ合い、どのような場所で暮らしているのか、またフィリピンの障害児 や障害者が暮らす様子についても学べたらと思い参加しました。
(2)参加した感想
フィリピンでの4日間がこんなにも人生において大きなものになるなんて!というのが今一番思っていることです。今までの自分は、高校まで何 事もなく進級し、大学も推薦で合格し、親に甘えて養われている身でありながら1人暮らしをしたい~とつぶやくような甘えの塊のような娘でした。「親に養わ れていながらボラ ンティアをしたいなんて。まず親を大事にしないと」とマスターに言われ、軽々しくボランティアをしたいと言っていた自分が恥ずかしくなりました。その言葉 を絶対に忘れないようにしようと思い、帰国してからは両親の家事の手伝いを積極的にするように心がけています。
フィリピンに行く前、「ボランティアって、何のためにするの?誰が幸せになるの?ボランティアしたいっていう気持ちなんて、裕福で恵まれて いる人が上から目線で自分より下の人を可哀想という目で見てるにすぎない」と友人に言われました。その日から、私はボランティアをすることについてすごく 悩んでいました。 その中でフィリピンに渡り、少ない時間の中でマスターのお話やフィーディング、マザーテレサの孤児院への訪問などから、ボランティアとは何かを実感するよ うになりました。マザーテレサはキリストのために、シスターたちは孤児に愛情を注ぎ、マスターからは「誰かが見てるから、ヒーローになりたいから誰かを助 けるの?違 うよね。ボランティア精神は頭じゃなくて、心からあふれ出てくるものでしょ。自分が助けたいから、助けるんだ。」という言葉がありました。ああ、そうか。 と思いました。マスターの言葉は、心にぐぐっとくるものばかりでした。
スモーキーマウンテンでは、世間ではゴミといわれるものを集め、洗って売っている子どもや大人の姿がありました。自給自足で生きていまし た。ふと自分の生活を思い出して、また自分が恥ずかしくなり涙が出そうになりました。ストリートチルドレンを見て、「何ができる?」と言われても何も言え ず、何もできない自 分にも気付きました。今までの自分では経験することのなかった日々を通して、あまりにも衝撃が多すぎて、自分が何をしたいのか、自問自答をした時もありま した。そして、英語力の重要性も実感しました。自分の知識の無さで、経験の幅を狭めてしまうなんてもったいない。次にフィリピンに来る時は英語を上達させ て行きたい です。絶対。
4日間、マスターが子どもたちと向き合う姿、子どもたちの温かさ、人々の温かさに触れてボランティアに来たはずが逆に元気をもらったような 気がしています。すごく短い時間だったのに、私を温かく迎え入れてくれて、空港までのバスを泣きながら追いかけてくれた子どもたちがいたことも忘れませ ん。またフィリピンに行きたくなってきました・・・。We are the worldを聴くたびにフィリピン生活を思い出します!!今度は自分なりにもっと成長して、またフィリピンに行きたいと思います。ありがとうございました。
(3)今後、この経験をどのように活かしたいか
今後のボランティア活動について、フィリピンで学んだことを踏まえて自分なりに考えていきたいと思います。自分を取り巻く環境に感謝するこ と、今自分が暮らしているのは、生きているのは誰のおかげなのかということを再認識してまずは親孝行から始めたいと思います。そして、日本で障害のことや 教育のことをもっ と詳しく学び、フィリピンなど海外の教育関係の方々とも意見交換ができるような自分を作っていきたいと思います。