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「少しも忘れたくないと思わせてくれた1カ月」
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「少しも忘れたくないと思わせてくれた1カ月」

2012年5月9日 9:34 AM

【滞在期間】2012年3月4日~3月30日 【総評】満足 【プロフィール】女性 【ネーム】木村 萌

 

(1)参加動機

大学に入って、初めての春休み。2か月もある春休みをどう過ごすか考えていたところ、時間のあるうちにいろんな経験がしたい、海外へ行きたいと思った。 親も賛成してくれ、せっかく海外へ行くなら、昔から興味のあった海外協力・海外ボランティアとして行きたいと思ったのが発端だった。国際協力の分野には、ずっと興味があったが、具体的な行動をすることはなく、ただ興味がありますとずっと言ってきた私も、将来に向けて、しっかり考えようと思った。さらに、今回のプログラムは私一人。全く一人で行くことによって、自分自身を見つめなおそうと思ったし、自分を試したかった。
 

(2)参加した感想

プログラムは、孤児院で、ケアテイカーと子どものお手伝いをする、という内容だった。だが、実際には、ほとんどお手伝いというお手伝いはできなかったように思う。というのも、向こうの人はほとんど英語が話せず、私もインドネシア語ができないので、コミュニケーションをとるのにものすごく時間がかかったからだ。時間があって、何かしたいと思っても、この仕事はどうす るかなど、教えてもらうにもすごく時間がかかり、説明のいらない洗い物や掃除、料理のお手伝いなどしかできなかった。ボランティアをするために来たのに、 私は何をしているんだろう、お手伝いできていないと何度も思い、ケアテイカーや現地のオフィスの方に相談したが、それでいいと言われた。私は、ボランティアであり、ケアテイカーではない。ボランティアは、ケアテイカーの仕事すべてをする必要はなく、ちょっとしたお手伝いと、そして何より、「日本」という違う文化を彼らに見せてあげること。これがボランティアであると。だから、 私が感じている気持ち、ふがいなさはよく分かるが、それでいいんだよと。何回同じことを言われても、今になっても、やはり私の心には十分にお手伝いできな かったという気持ちが残っているが、これを抜きにすると、インドネシアでの一か月はすごく楽しかった。現地の人は、みな親切で、すごく私に関心を持ってく れた。どこへ行っても、日本や私について尋ねられ、少し話すと、みな「私の家においで」と言ってくれた。私から何かをあげる、伝えるというより彼らからも らったものの方が多い。インドネシアの人は、朝が早くて、6時前には掃除を 始める。そして、朝ご飯を食べて、学校。昼前に帰ってきたら、休んだり、遊んだりして、夜になる。

 

私は、子どもや教育に興味があり、学校へ行きたいと言ったら、最後の週だけ毎日小学校へ行くことになった。学校では、日本の学校のことや季節について話した。インドネシアと比べると日本の小学生は一日のほとんどを学校で過ごし、勉強することを言うと、向こうの子は驚いていた。現地の小学校は、朝 7時から12時くらいまで。午後は、ほとんど遊びに費やすという。この現状について、お世話になった英語の先生は、「勉強時間が足りない。そして、生徒の勉強に対するモチベーションが低い。」と言っていた。この問題について、先生は、「親の子どもに対する関心が低いために、子どもは勉強しないといけないという ことに気づかない」と指摘していた。また、学校にシャワーや歯磨きをしないまま来る 子も多く、この原因も親の子に対する関心のなさが大きいとのことだった。これを知って、私は学校の教育と共に、家庭での教育、しつけ、そして親の関心がと ても重要なことを学んだ。日本では、親が子どもに「勉強しなさい」というのは当たり前だが、これはインドネシアでは見られない光景なのだ。私はいつも親から 勉強しなさいと言われるのをうるさいと思っていたが、今考えると、これは親が私に関心を持っていくれていることを表していたのだ。私は、週末この先生の家 に泊まっていたのだが、その間、先生といろんな話をした。教育について先生が思っていることはすごく興味深かったし、日本と共通する部分もあるし、しない部分もあった。学校では、このように考えることも多かったが、楽しい時間のほうが多かった。生徒は、折り紙や日本にすごく興味を持ってくれ、先生にお好み焼きを作ったときは、興味深々で食べてくれた。

孤児院では、ほとんど子どもと遊んだり、テレビを一緒に見て過ごした。孤児院には、0歳から16歳までの子がいたが、みんなちゃんと自分の役割を果たし、自分より小さい子の面倒を見ていることにすごく感動した。泣いていたら、親のように接し、遊んであげ、時には叱り、おむつをかえたりご飯を食べさせたり、ケアテイカーの仕事だと思うようなことも進んでやっていた。それを見て、みんなここに来た背景は決していいものではないけど、こんな生活ってなんかいいなあと素直に思った。普段、実家で暮らしているので、洗い物や掃除は親に任せているが、そんなことを当たり前のように思っていた自分にはっとした気がする。
私と彼らが、コミュニケーションをもっと取れたら、もっと濃い時間になっていたかもしれない。けれど、自分の伝えたいことがまるで通じない。 何か一言いうのにも時間がかかるという状況に飛び込み、1か月生活できたことは、いい経験になったし、私自身、もっと世界の言語を勉強したいと思うようになった。一歩外に出れば、言葉も、外見も、文化も全く違う世界がたくさんあるんだということを肌で感じた。インドネシアでいうと、人と会ったとき、別れるときには必ず握手をする。その握手も、日本のような手を握るだけのものではなく、手を握った後、その手を自分のほほや額に持っていく。最初は、なんだか不思議な感じだったが、インドネシアの人って温かいなと思った。握手だけではなく、 全然知らない人同士でもちょっと話すと家族みたいになっているし、とにかく知らない人同士がまるで知り合いのように話すところをたくさん見た。そのとき、 人と人との距離が短いインドネシア人はすごく温かいと感じたのだ。その温かい人柄のおかげで、私はとても楽しい一か月を過ごすことができた。今でも、向こうのことを少しでも忘れてくなくて、次はいつインドネシアに行けるか考えている。

 

 
(3)今後、この経験をどのように活かしたいか

今回、お世話になった先生と話したことで、より一層、教育について関心を持った。日本における教育問題と、さらにインドネシアでの教育問題、世界の教育問題について自分ができることをしたいと思う。