フィリピン 貧民区キッズサポートへの海外ボランティア

忘れない。忘れられない。

  • 評価5つ星評価 ニコニコマーク一生の思い出
  • 2012年10月参加
紹介割コードin031269f86

マスターとNGOの人達の素晴らしさ

参加後の気持ち

一生の思い出

プログラムに参加した理由を教えてください

東南アジアなどは今も飢餓に苦しんでいる人や勉学に臨みたくても臨めない人が決して少なくないと聞きました。まだまだ経験も浅くてできることもあまりないですが、今まで自分が貰ってきた幸せや愛情を分け与えることで、こども達の悲しみや不安を少しでも取り除きたいと思っています。また、勉学を教えたりすることでこども達の未来に新たな可能性が生まれたりすればとても素晴らしいことだなと思いこのボランティアに参加したいと思いました。

プログラムに参加した感想は?

三日間というかなり短い期間だったのにも関わらず、今でも鮮明にフィリピンでの生活を思い出すことが出来ます。そのくらい私にとってかけがえない三日間になりました。思いつきで参加したと言っても過言でないくらいに、私の参加意欲は決して高いものではありませんでした。そのくらいの程度でしか物事を考えていなかったのです。
「ボランティアというのは志願者だ」というマスターの言葉は私にとって衝撃を与えるものでした。今の日本ではきっとその言葉通りを受け取っている人はごくまれなのでないでしょうか。奉仕活動だけではなく、戦争にだってそれは当てはまる。私も履き違えていた一人で、ボランティアを何か人の役に立つことをするという意味だと思っていました。そのくせ何も自分でできることは考えずに現地に入ってしまうという体たらくで、ただ、海外ボランティアという言葉に憧れてきたと言われてしまったとしても仕方のないほどにボランティアが何かなど考えていませんでした。

それを初めに実感したのは、マスターの説教という名の愛情(笑)をびしばしと受けているときです。夜の10時頃くらいまで話されていたんですが、その間、子供たちはじっとその話が終わるのを待っていました。子供達には何にも関係ないのに、こうやって、何も考えていないボランティアおたくが来るたびに、付き合わされているのです。
私たちが来なければ、きっと当たり前のように冷めてないご飯を楽しく食べられるのに、
そう認識させられて、何がボランティアだと自分の頭を殴りたくなりました。本当にボランティアしたいんだったら、誰にも迷惑かけないようにしろよと。あまえてどうすると。
それでも現地NGO達はとても優しい笑顔で歓迎してくれました。たくさんの人が来たから人懐っこくなったのか、元来そうなのか分かりませんが見知らぬ、しかも一年もいるわけない人間に当たり前のように言葉をかけてくれました。これもきっとマスターの教えの所以なのだと思います。本当に、嬉しかった。滞在中、マスターの厳しい言葉が真実で返す言葉もなくて心が折れそうになった時に、何度もこの子たちに救われました。この子たちは私たちが現実を教えられていたあと、日本の人だと空気とかいうもんを勝手に読んで話しかけたりせず遠巻きに見ているだけですが、普通に笑いながら接してきてくれるんです。よし、終わり!さあ次次!というように。
それが絶妙で。気を使ってくれてるんじゃないんです。叱られることが恥ずかしいって考えてないんですよね、そんなことあるでしょって感じなんだと思います。それが本当に嬉しかった。
優しいってきっとこういうことを言うのではないでしょうか。私も自然にこのような行動をとれる人になりたいです。

三日間ほぼ毎日、自分は今何をすればいいのかばかりを考えていた気がします。不思議と日本に帰りたいとは思っていませんでした。親に会いたいとは思いましたが、それはここで少しでも何かを掴み、親にそれを報告したいという気持ちからでした。
ここで学んだことは、与えられることさえしてればいいという考え方の未熟さ。親孝行の大切さ。先入観の恐ろしさ。そして、日本の素晴らしさです。

今の自分は本当に守られてばかりで、何一つ出来ないのだということをフィリピンで痛感しました。日本では親に、フィリピンではマスターや現地NGOやジェニーさんたちに守られてばかりでした。
けれど同時に、今は無理かもしれないがこの先は分からない、意識して変えていけば少しは出来ることが増えるはずだとも考えられるようになりました。そこがそれまでの私と変わった点です。
また、先入観というものがどれほど恐ろしいかも実感させられました。「私たちと同じような生活が出来なくて可哀相」ではないのです。そこにいる人達はそこで自分はどうすれば生きていけるのかを真剣に考えて、笑顔で生きています。そこで生活するのが当たり前なのですから。それを憐れみなどの気持ちを持ってボランティアをしに行くことがどれほど失礼なことか。立場は対等です。これはもしかしたら、そこでの生活をもっとしやすいものに出来るかもしれない、というような考え方が必要なのだと思います。

マスターのお話で一番心打たれたのは、日本への想いでした。遠く離れたところにいても尚、日本の未来を真剣に思っていらっしゃる姿に、私は本当に日本に生まれてきて良かったと何度も思っていました。ここまで愛される土地に生まれてきて本当に幸せだと。だからこそ、今から担っていく私たちが政治を憂いたりしている場合ではないのだとも考えさせられました。

「しっかりとしたビジョンを持つ」。この言葉を胸に、日本を今から支えうる人になるべく真剣に何をすべきかを考えられる人、そして行動に移せる人になります。

ほんとうにほんとうにマスターや子供たちも出会えることができてなんて幸せなんだろうと思うことができました。たった三日間でしたが、人生に大きな影響を与えてくださいました。本当に感謝しきれません。マスターのあのときの表情、一生忘れない。子供たちのことだって、忘れてくれ!と言われたって忘れるわけがありません。一生の、同じ時代に一瞬でも重なることができたことが幸せで、嬉しくてなりません。

他人からすればたった三日間じゃないかと思われるかもしれませんが、私にとって生きてるんだと思えた三日間でした。
この三日間以上の人生にするべく、これから頑張っていきます。本当にお世話になりました。

今後、今回の経験をどのように活かしていきたいですか?

日本を今から支えうる人になるべく真剣に何をすべきかを考えられる人、そして行動に移せる人になります。
今は無理かもしれないがこの先は分からない、意識して変えていけば少しは出来ることが増えるはずだとも考え、何事にも真剣に取り組む。

ぼらぷらのプログラムでもう一度参加したいですか?

いいえ

理由

まず、今自分が出来ることやれねばならないことをすべきだと分かったので。

これから参加される方へアドバイスお願いします!

先入観をなくしてください。現地で何をするか明確にしてください。