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国際協力用語集ワード詳細

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スマートパワー
smart power

ハードパワー(強制力)とソフトパワー(説得)とを組み合わせたもので、国際社会の変化を読み解くための研究用語です。

国際政治学者であるジョセフ・S・ナイによって提唱された概念です。軍事問題がハード、政治問題がソフトとして位置づけられており、軍事力、経済力、文化や技術といった諸問題を総合的に活用していくことをソフト・パワーの発揮としています。

国際社会の政治的な力関係を読み解く単語として利用されており、政治経済から国際戦略協調体制を長期的なスパンとして観察する時にも用いられています。相手国から望ましい結果を引き出すためには、軍事力や経済力を行使するハードパワーと文化や価値観、外交政策などの魅力によって支持や共感を得るソフトパワーを、うまく組み合わせて使うことでよりよい関係を構築できると言われています。

アメリカのソフトパワーとしてのシステムである民主主義や教育といったものは、世界的に普遍性を持つものであって、アメリカの指導力の原動力となっているというのがジョセフ氏の指摘でしたが、国家として臨機応変な姿勢を取ることができることがスマートであること、変化を遂げつつある社会情勢に適切に対処することがスマートであるといった点が挙げられています。ブッシュ政権に対する軍事力すなわちハードパワーに対する単独行動主義に対する国際批判に対する研究成果として提言されたものが始まりとなっていますが、軍事力に加えて外交政策を重要視することやアメリカの国益を最優先するといったイメージを与える考え方の重要性を解いたものでした。

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