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国際協力用語集ワード詳細

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エンパワーメント
empowerment

社会的に立場の弱い人や差別を被っている人たちが、主体的に社会とかかわるための支援を行うことです。

社会的に立場の弱い人や差別を被っている人、またはそのような人たちが、多く属している集団や地域などに対して、職業訓練や様々な技能の講習や研修などを受講してもらい、社会の中で生きていく能力のをつけたり、人間としての尊厳を確立して、社会と主体的に関わることの実現を支援することをいいます。

エンパワーメントは様々な現場で、実践されていて、その分野分野によって手法や、目的などが異なります。女性のエンパワーメントの場合、例えば、企業がジェンダー間の不平等による女性の機会の不当な扱いなどを改めて、管理職などのリーダーシップの取れる立場への登用や給与体系の改定などによって給与格差を解消すること、また、産休・育休や就業条件などの整備によって労働環境面の改善をするなどして女性自身の尊厳を高めることなどがエンパワーメントの具体的な内容となります。
途上国の状況を考えると、アフリカや中東アジアなどの地域においては、初等教育や中等教育などの現場でもジェンダー間の格差の残っているケースも多く、女の子は学校に通わせてもらえず、十分な知識や能力の習得の機会が与えられていないなどの事が原因で、女性自身がその状況を受け入れてしまい、自信ややる気などが喪失してしまっているという状況もあります。そういった地域は女性の経済環境なども厳しい状況に陥っている場合が多く、2015年から始まる新しいポスト・ミレニアム開発目標の議論のなかにも、女児や女性に対する差別の撤廃や、ジェンダー平等の推進が目標の一つに挙げられているなど、女性に対してのエンパワーメントは重要な事案になっています。

もともとエンパワーメントという言葉は、差別を受けてきた先住民の解放運動を始めとする市民運動などから生まれた概念で、その概念は集団や個人のなかに、もともと持っている力を認識させて、その力を発揮させることを言います。

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