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PDCAサイクル
PDCA cycle

第二次世界大戦後に品質管理手法を構築したアメリカのデミング博士等が提唱した品質管理の考え方と手法です。

PDCAとはplan:計画、do:実行、check:検証、action:改善行動という、ものつくりにおける生産の流れを製品の品質向上につなげる繰り返しのことを言います。生産を行う企業が永続的に発展するため、商品・サービスに対してPDCAサイクルを絶えず回すことの重要性を強調しています。

さらにこの四つのサイクルを詳しく説明すると、pにおいては顧客の要求を調査、研究すること、dは顧客の要求を満足させる品質の製品を設計すること、cは設計通りに製品を製造すること、aはその製品を顧客に販売することとあります。欧米ではこのPDCAサイクルを回し、さらに統計的手法を加えて品質管理を行い質の高い製品を安定してつくることに成功していました。

それに比べ戦後の日本では、一時期安かろう、悪かろうのという製品が多く作られる状態がありました。まるで日本では品質管理ができない状態であったといって過言ではなかったのです。その状態の日本にデミング博士が来日し、品質管理の考え方や、統計的手法を日本人に教えていきました。日本人としてはこれがまさに「目からうろこ」だったそうです。日本人が国際的品質管理の手法を学んだことは大きく、そこから品質管理の考え方、統計的手法を日本流にアレンジして成功したことが戦後の復興を推し進めてきました。このことと、国内での品質向上の地道な努力により、日本の製造業の製品が世界一とまでいわれるようになりました。

PDCAサイクルは製品の製造に関するところから発展してきた考え方で、工場などの生産現場での手法のように思われがちですが、非製造業も含め、顧客に対してのサービスを提供する業務すべてにおいてPDCAサイクルがのマネジメント手法が活用されています。基本的には顧客の要求事項をいかに満足させるかを目的としており、その調査・研究を常に行い、PDCAを回し続けることで、時代の変化に対応し、その変化に伴う改善を続ける手法なので、現在もこの手法は進化しながら企業の品質管理の根幹を担っており、国際的にも通じる品質管理のマネジメント手法として活用されています。現在の国内の生産現場、サービスの現場においては顧客の要求事項が、多種多様化しています。このような状況においてこそ、このPDCAサイクルの活用が重要になってきています。

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