カンボジアの魅力
1年に20万人の日本人が訪れる
海外旅行やワーキングホリデー・海外ボランティアなど、学生から大人まで日本から一歩踏み出して挑戦する人が増えてきたこの時代。
196もの国々がある中、今回注目するのはこちら!
今では、1年に20万人もの日本人が訪れるようになった「カンボジア」
なぜこれほど人気があるのでしょうか?
世界遺産アンコールワットが有名な観光都市「シェムリアップ」、年々猛スピードで発展を続けるビジネス都市「プノンペン」などなど、気になるカンボジアの魅力を見ていきましょう!
目次
【概要】そもそもカンボジアって
カンボジアってどんな国?
「よく耳にするけど、そもそもカンボジアってどこにあるの?」「どんな国なの?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
“カンボジア”として親しまれているこの国ですが、正式には「カンボジア王国」といい、王様が統率する国です。
日本から南西に4233Kmほど離れた東南アジアに属する国で、面積は約18万㎢、23の州と1つの特別市に分かれています。
そこには約1610万人ものカンボジア人(=クメール人)が住んでいます。
首都プノンペンと観光都市シェムリアップ
今ビジネス都市として猛烈な発展を続けているプノンペンを首都としており、このビジネス都市と並んで注目を浴びるのが、観光都市「シェムリアップ」。
この都市で有名なところといえば、やはりアンコールワットやナイトマーケットです。
日本人なら一度や二度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
カンボジアは、かつての内戦や独裁政治の影響でインフラは破壊されてしまいました。都市は以前より回復し発展を続けるも、地方や農村部では未だに課題が多く残っています。
【歴史】悲惨な時代を経て設立された「カンボジア王国」
カンボジア内戦
カンボジアと聞いて、あなたは何を連想しますか?独裁?地雷?内戦?
近年発展を続けているカンボジアですが、1953年に設立される以前、そしてそれ以降から現代まで、深く悲惨な歴史を残してきました。
1884年から1953年まではフランスの植民地であり、そのフランスから独立してできたのが、今の「カンボジア王国」です。
独立したのち、ポル・ポト率いる「クメールルージュ」と呼ばれる反政府勢力が現れ、悲惨な時代がやってきます。
カンボジア内戦では悪魔の兵器、地雷が使われました。
地雷は、人間や動物などが被害にあうだけでなく、埋まっている可能性があるという土地への経済的な被害も後々発生しました。
教育や貧困など解決すべき問題が多い
ポル・ポトが首相となってからは、独裁のはじまりです。
この時、都市住民や伝統文化を継承する人々・知識人(医者や教師)・宗教関係者などは、政府に反発する可能性があるとして一斉に排除され、生き残った国民は、国が指導する会社で強制労働を強いられました。
ポル・ポト政権はカンボジアを「キリングフィールド(虐殺現場)」とし、4年間で100万人を超えるカンボジア人の命を奪ったとされています。
知識人が虐殺されたカンボジアでは、今もなお過去の名残で“教育”や“貧困”などの解決すべき問題が多く残っています。
【観光】せっかくならこれは外せない!観光3選
シェムリアップの「アンコール遺跡」
世界各国からの観光客が多いカンボジアの都市、シェムリアップ。
どのウェブサイトでも観光地として上位に上がるのは、やはり大人気「アンコール遺跡」です。
「アンコール遺跡」とはアンコールワットやアンコールトムをはじめとする遺跡群であり、今のカンボジア王国の源ともいえるクメール王朝時代の首都跡なのです。
2004年にユネスコ世界文化遺産にも登録されたあの荘厳で神秘的な空間には、圧巻させられること間違いなし。
ちなみに、アンコール遺跡=アンコールワット一つと思いがちですが、実は「アンコール遺跡」に登録されている遺跡は、大小合わせて700にも及ぶのです!
アンコールナイトマーケット
また、海外旅行の際に忘れてはいけないのが、お土産!シェムリアップには、リーズナブルな価格で購入できる様々なお店が多く存在し、お土産や洋服などが販売されていたり、食事をしたりできます。お土産を買わないという方にとっても、町並みやお店を回るだけでも観光にぴったりな場所です。
有名なところで言うと、「アンコールナイトマーケット」「オールドマーケット」など。
東南アジアの雰囲気が漂うマーケットで、是非お買い物に食事に楽しんでください!
東南アジア最大級の湖トンレサップ湖
最後は東南アジア最大級の湖、トンレサップ湖。
なぜ湖が注目されているのかというと、なんとこのトンレサップ湖で暮らす水上生活者は、世界最大規模の100万人以上に及ぶのです!
この水上には村がいくつかあり、村をボートで見学できるツアーがいくつも存在します。
日本では考えられない、人が自然と共存した生活を目の当たりにします。是非あなたも、水上ツアー体験してみてくださいね!
【食べ物】カンボジアの食生活はどうなっているの?
カンボジアの食べ物っての味付けは?
海外旅行で不安はつきものですが「食が心配だな…」と思われる方も多いと思います。
カンボジアの人って、どんなものを食べて生活しているのでしょうか。
まず、カンボジアは日本と似ていて、ほとんどの人が仏教徒です。そのため、宗教による食べ物の制限は基本的には少ないです。
近隣国のタイやベトナムというと、それぞれの郷土料理をぱっと思い浮かばせることができますが、カンボジアといわれるとあまり思いつきませんよね。
クメール料理は日本人も食べやすい
しかし、カンボジア料理(別名クメール料理)は多数存在し、日本人にとって比較的食べやすい味付けの料理がほとんどです。ベースは「プラホック」と呼ばれる発行させた魚の調味料を使い、味付けをします。
スープや炒め物など、幅広く使うことができる万能な調味料です。
また、周囲の国の影響がみられ、最近では中華料理やインドのカレー料理、ベトナム料理やタイ料理など、市内では多国籍の料理をかまえるお店が多く存在します。
バリエーション豊富で、食も安心ですね!
バリエーションが豊富
ただ、屋台や簡易店舗で販売されているフルーツや生野菜などはおなかを壊すことがあるので、十分にお気を付けください!
【ボランティア】なぜカンボジアに日本人ボランティアが多い?
カンボジアとボランティア
実は、日本は昔からカンボジアの支援を行っており、カンボジアとは特に深いつながりがあります。
日本からカンボジアへの支援はなんと約129億円にもおよび、日本は他国と比べても多大な支援をしている国の一つになります。
PKOで日本の自衛隊をカンボジアへ派遣
1992年にはPKO(国連平和維持活動)の一環として、日本の自衛隊をカンボジアへ派遣し、道路や橋などの建設活動、水や燃料の供給、物資輸送、医療活動などが始まりました。
当時自衛隊以外にも、ゴーストタウンとなった町の治安を戻すための警察官や国立て直しのための選挙管理・監視としての人員も日本から派遣されたのです。
この活動が広まり、その後PKOだけでなく、日本各地から井戸や下水道などのインフラ整備、教育支援や学校建設、経済支援のための募金活動など、様々な形での支援が広がりました。
カンボジアの子どもたち
当時は自衛隊や専門家でなければ活動しずらい状況でしたが、過去からの支援の流れを継ぎながら、今では支援の裾野が広がり日本の一般の学生や大人まで多くの人々がカンボジアに出向いてボランティアをするようになりました。
一般の方が参加するにはボランティアプログラムやスタディツアーがあります。
教育ボランティアや建設ボランティア
教育ボランティアや建設ボランティア、まずは自分からカンボジアについて学ぼうというスタディツアーなど、それぞれに合ったプログラムを見つけられるようになっています。
「ボランティアって、私にできるのかな?」「海外初めてなのに役に立てるのかな?」 など、興味とともに不安がある方も多いと思います。あなたも自分にあった活動を見つけてみてはいかがでしょうか。
【安全面と衛生環境】カンボジアって安全?
カンボジアで気を付けることは?
カンボジアに行く!そう決めるまでに心配事や不安が多く募りますよね。実際、安全なのでしょうか?どのような準備がいるのでしょうか?
- ① まずは先ほどもでてきた“地雷”。現在では、CMAC(カンボジア地雷対策センター)や世界からの支援によりほとんどの地域で地雷撤去活動が行われ、安心して渡航できる国になりました。
- ② 海外に行くときに気になるのは、やっぱり治安ですよね。日本は世界の中でもTOP10に入るほどの治安の良さだと言われています。それゆえに日本とは違うということを頭に入れて十分に気を付ける必要があります。
カンボジアに限らず、海外では気を付けるべきことがあります。夜道は一人で外に出ないこと、財布や携帯電話などは必要以上に持ち歩かず、携帯するときは肌身離さず持っておくことなど、海外に渡航する際に当たり前のことをしっかり行えるようにしましょう。 - ③ 身体面です。カンボジアの都市部には、日本人の医師が在中する病院や日本人通訳者対応の病院があり、万が一の際には、安心して診療することができるのです。驚きですよね!日本と比べると、衛生環境は確実に違いますが、予防をしたり気をつけておくことで防げることが多くあります。井戸水や生ものは口にしない、家畜や動物にはあまり近づかないなどです。
- ④ 普段とは違う環境にいくということは、想像以上に疲れ、身体を壊しやすくなります。体調不良やけがなど万が一の際に備えて、海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。
出発までに準備をしっかり行い、安全で素敵な旅にしましょう!
以上、みなさんにカンボジアの魅力が少しでも伝われば嬉しいです^^