[ぼらぷらSDGs小論文]

紹介割コードin662045bdd
わたしのSDGsアクション

『現地のものを広げていこう』

小論文

『現地のものを広げていこう』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

 私が持続可能な世界を作るために私に貢献できることはなんだろうか。私の小さな力でできることの一つは、発展途上国で生産されるものについて調べ、考え、そして広めていくことであると考える。そうする人が増えることで、フェアトレードなどの製品を買う人が増加し、現地特有あるいは現地でしか制作していない新たなものを知ることができる。誰しもが考えそうなありきたりなことではあるが、これが一番簡単で、しかしながら実行している人は少ないのではないだろうか。
 私がこの結論に至った理由の一つに、ムビラという楽器に出会ったことがある。皆さんはこの楽器を知っているだろうか。ジンバブエのショナ族古来の民族楽器で、精霊や先祖の霊と交信するために使われているそうだ。オルゴールの起源となった楽器の一つで、で、カリンバに似た形をしている。SDGsを学び始めて暫くして、googleの機能であるdoodleという、ロゴのイラストが不思議な楽器になっていることに気がついた。そこでムビラを知ったのだ。調べてみると、ムビラには専門サイトがあることがわかった。上記のムビラについてもそのサイトを見て知った情報である。このサイトはしっかりとした日本語で書かれていた。前述したとおり、ムビラはジンバブエの民族楽器であり、少なくとも日本では有名ではない。つまり、日本人の中にムビラを広めようとしている人がいるということである。googleトレンドという機能を使って、ムビラがいつ調べられているかを調べてみた。すると、doodleに掲載されていた期間の検索数が特出していたことが分かった。また、日本での演奏会などもあるそうである。
 ムビラは現地の人々が手作りで制作している。そのため市場に流通しにくい。決してたくさんの利益が得られるわけではない。しかしながらこうして調べ、考えていくことによって、自分の知識も広がっていく。実際、私はムビラという楽器について今まで全くの無知であった。doodleでムビラが紹介されたあの日、面白いと思って購入した人もいるかもしれない。こうして段々と有名になっていけば、現地の人の雇用も増え、ジンバブエの主要輸出品になるのも、夢ではないかもしれない。少し解釈は違うかもしれないが、これらはSDGs17の目標の8番及び9番につながっていくと考えられないだろうか。
 私は学生で、まだ力も小さく、大きな行動は起こせない。そんな私達にでも、調べ、考え、広げることは普段から気にしていればできることではないだろうか。今はインターネットやSNSが発達していて、自分の意見を簡単に広めることができる。むしろこれは流行に聡い私達高校生たちの専売特許である。彼ら、彼女らは、自分がいいと思ったものをすぐに、たくさんの人に広めることができる。これはとても素晴らしいことである。アフリカの民族の楽器は確かに触れ合う機会もなく、取り上げにくいだろうが、ふとした記事や発言が原因となって爆発的な人気になることもあり得る。持続可能な世界を作ることは困難であろうが、私は誰もが見落としそうな小さな観点から、実現のために自分にできる最大限のことをして、貢献していきたい。

前へ  |  次へ

一覧に戻る