[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『私にできること』

小論文

『私にできること』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

 近年、日本では外国人観光客が増加傾向にあることが時々メディアで話題として取り上げられる。実際、訪日外国人の数は統計でみても、2013年から6年間ずっと増加傾向にある。それと同時に、日本で暮らす外国人の数も年々増えており、2012年から2019年までの7年連続増加し続けている。これらの事実は日本の文化に興味を持っている外国人が多いことを示している一方で、日本人が日常生活の中で外国人と関わる機会が増えているということを意味しているともいえる。
 私がSDGs達成に向けて貢献できることは外国人とうまくコミュニケーションがとれる能力を身に付けることだと思う。外国人の中には日本語を苦手とする人や日本の習慣に慣れていない人もいる。日本に住む外国人を対象としたある調査により、日本語能力に対する自己評価が低い人が一定数いることが分かっている。そんな人々にとって日本での生活が悩み多きものとなることは自明の理である。しかし、そんな彼らを手助けする役割を果たすはずの「多言語表示」と「日本人の英語力」に関する問題が深刻だと私は思う。まず、多言語表示に関しては表示されている言語の少なさと分かりにくさが問題視されている。観光庁の調査によると約20%の外国人観光客が日本の多言語表示の数が少ないことと分かりにくいことを指摘したそうだ。日本人の英語力に関する問題も深刻だ。前文の観光庁の調査でも約25%の外国人観光客が日本人とコミュニケーションをとれなかったことが明らかになった。また、EFEPI英語能力指数における日本人の英語力は2019年、非英語圏の100ヶ国中53位であるという調査結果がでた。日本に住んでいる外国人の数は増加しているが、日本人の英語力は低下しているというこの状況は極めて深刻であると思う。
 以上の事実より、私は外国人とうまくコミュニケーションをとれるようにするということはとても大切なことだと考える。日本に慣れていない外国人にとって必要な多言語表示が不足しているなか、多くの外国人が分かる言語である英語が使える日本人は重要な存在だといえる。今の私が多言語表示をたくさん作って日本中に設置するということは不可能に近い。しかし、私は学校で英語を勉強している、つまり自分の英語力を向上させるための環境が整っているため、英語を使える人になれる可能性がある。しかし、英語を使いこなせるだけではいけないと私は思う。自信を持ちつつ、きちんと相手の気持ちも考えながら、かつ正確な英語で相手と心を通わせて話さなければ意味がないと思う。それを意識しなければ、外国人と話すことをためらってしまったり、相手に誤解を与えてしまったりしてしまい、そのことによって、外国人を困らせてしまったり、混乱させてしまう可能性が高くなると思うからだ。このことはある心理学者の日本人のコミュニケーションに関する論文でも示されている。日本人同士でもコミュニケーションによる軋轢は頻繁に起こるものであるため、外国人とのコミュニケーションではより気をつける必要があると私は思う。
 したがって、私がSDGs達成に向けて貢献できることは外国人とうまくコミュニケーションをとれるようにすることであり、その理由は外国人にとってうまくコミュニケーションがとれる日本人は重要な存在であると思うからだ。
 今後、私の重要な課題の1つとして自分の今の英語能力とコミュニケーション能力を高めていくことに精一杯努めていきたいと思う。

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