[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『貪欲に挑む国際協力』

小論文

『貪欲に挑む国際協力』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

 新型コロナウイルスにより、世界へ渡る交通が分断された。世界中で従事していた青年海外協力隊も帰国を余儀なくされ、私自身もぼらぷらを通じて参加していた2度目のカンボジアでのボランティア生活を3日残した状態で緊急帰国となった。世界規模で何かが変わっていることを実感した瞬間だった。
 たった3日、されど3日。ボランティア活動をやり残した気持ちがあった私は諦めが付かず、将来発展途上国の人を助ける仕事をしたいと考えた。調べた結果、辿り着いた答えが「途上国開発」であった。大学で建設を学んでいる私は、「これしかない!」と強く思った。本論では、コロナ禍という状況に加え、SDGsのそれぞれの目標を踏まえた上で「これからの途上国開発」においての課題、解決策について考察する。
 まず、第1の課題はインターネットの普及である。これは情報通信技術の向上のためでもあるが、コロナ禍において人々の移動が制限されている今、コミュニケーションツールとして必要である。総務省の調査によるとアフリカでのインターネットの人口普及率は25.1%と、4人に1人しかインターネットが利用できない状況である。(総務省 平成29年度版情報通信白書)これにより、同じ途上国であってもインターネットが普及している国としていない国とで先進国からの支援の格差が生まれ、更なる貧富の差を生みかねない。
 第2の課題は人口爆発である。国連のWebサイトより、高所得国、中所得国、低所得国に分けて、人口動態の確率予測グラフを参照したところ低所得国>中所得国>高所得国の順で人口増加が予測されていることが分かる(画像参照)。人口増加により予測される問題は、食料や資源等の不足、環境破壊などがある。その他に、都市への急速な人口流入により行政サービスの整備が十分に整わず、教育・就業の機会を失うことに繋がり、その結果スラム居住者の増加に繋がることなどが挙げられる。
 第1の課題に対する解決策は「南南協力・三角協力の推進」である。南南協力とは途上国の中で、ある分野において開発の進んだ国が、別の途上国の開発を支援することである。また、三角協力とは先進国や国際機関が、途上国が他の途上国に対して行う南南協力を資金・技術・運営方法等で支援することである。国際開発において言語や文化・環境、コロナウイルスなど問題が複雑化し、先進国だけでは解決できない課題も増加している。そのため、この南南協力・三角協力によってそれぞれの得意分野を活かすことで、持続可能な開発に繋がると考える。
 第2の課題に対する解決策は「マスタープランの作成」である。マスタープランとは国内の都市計画でも使用される開発行為の際の指針となりうるものである。人口データや社会情勢、経済状況などを正確に調査することで、都市開発を促進する地域、抑制する地域などに振り分け、土地利用計画を作成することができる。マスタープランの作成では人口増加は抑えることはできないが、人口増加によって苦しい生活を送る人を抑えることはできるだろう。
 以上が私の考える「これからの途上国開発」である。世界への往来が困難な今、国際協力という言葉が遠のいているのではないかと懸念をしたこともあった。しかし本研修を通して、オンラインというツールを見出したことと同じように、手段を変えることで新たな結果を得ることができるのではないかと考えることができた。将来、途上国開発に携わるようになる頃にはまた新たな課題が増えていたり、状況が変わっていたりするだろう。しかし、貪欲に解決策を考えながら、新しい手段を考えながら世界に貢献したいと思う。

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  • 高所得国人口動態
    高所得国人口動態
  • 中所得国人口動態
    中所得国人口動態
  • 低所得国人口動態
    低所得国人口動態

オンライン研修を受講した感想

総合的な満足度

大変満足 5つ星評価

受講前の気持ち

コロナ下でもできるボランティア活動を探していた、SDGsについて学びたい、将来の進路に活かしたい

受講後の気持ち

視野が広がった!
SDGsについて行動したくなった!
SDGsを自分ゴトとして捉えられるようになった!

研修を受講した理由を教えて下さい

1年前の春、カンボジアでボランティアをし、2020年の夏もまた行きたいと考えていました。しかしコロナウイルスの影響で断念し、どこかやるせなさを感じていたときに、SDGs研修の案内を見て、改めてSDGsを学んでまた世界でボランティア活動ができるようになったときに活かしたいと思い参加しました。

研修を受講した感想は?

元々SDGsという言葉と17の目標がどのようなものかまでは理解していましたが、テキストや動画での学習を進めていくうちにその目標によって目指している展望だったり、向き合わなければならない課題だったり、深くまで理解できていないことに気づき、自分事として捉える重要性を学びました。また、みんなのSDGsアクションを通して自分だったらこうする、他の人はこうする、というように様々なアイデアにも触れられ新たな発見をすることもできました。

今後、今回の経験をどのように活かしていきたいですか?

今の自分にできることを無理のない範囲で継続することで、持続可能な開発の実現へ協力したいです。

これから受講される方へアドバイスお願いします!

これから生きていく上での指針になります。ぜひ頑張って参加してみてください!

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