[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『あなたのその言動が』

小論文

『あなたのその言動が』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

 10人に1人。これは世界で小学校に通えていない子どもの割合だ。
 約60%。世界で必要最低限の学力が身についていない子どもの割合である。
 私は思っていたより厳しい現状に衝撃を受けた。もし小学校レベルの教育を受けられなかったら、実際にどのような問題が生じるのか。文字が読めないため、病気になった時にどの薬を何錠飲めばいいかわからない。もしかすると今治療のために飲もうとしている薬だと思っている物は、毒かもしれないのだ。計算ができない場合、お釣りが分からず安心して買い物ができない。教育を受けられないという要因だけで、理不尽にも騙されて損をしてしまうかもしれない。教育が及ぼす影響はあまりに大きい。
 そして私は、自分たちの無自覚な行動がこの問題を悪い方向へ導いていると考えた。それはどのような行動か。水や食料、文房具など使っているものをすぐに捨てる行為。男女を差別する行為。そして自分と相手との違いを受け入れないような行為。主にこれら3つだ。
 しかしこれらの行為がどのように教育に繋がっていくのか。それは、なぜ子どもたちが学校に行けないのかということと大きく関係がある。日本ユニセフ協会によると、子どもたちが学校に通えないのは、貧困や差別、質の低い学習環境、紛争による影響を受けているからだ。私達が密接に関わってくる原因は、主に教育以外の要素にあることに気付いた。つまりSDGsの他の目標が絡んでくるということだ。1つ目の「貧困をなくそう」、5つ目の「ジェンダー平等を実現しよう」などが関わってくると考えられる。
 それでは、これら3つの行動の背景にあるものは何なのか。それは、「今私がここで物を捨てても、差別をしても、相手を受け入れなくても大丈夫だろう。特に何も不自由や影響はないだろう」という無意識領域での考え方ではないか。
 これに対し私は次のように考えた。私達が使っているものを長持ちするようもっと大切に扱えば、無駄になるものが減り、必要なところに必要なものが行くのではないか。私達が男女を差別するような考え方から脱却し男女平等を掲げてふるまえば、日本から世界へとよい影響が広がり、女の子も同様に教育を受けることのできる風潮が形成されていくのではないか。私達が自分たちと他の人達の違いを受け入れる協力的な姿勢をとり、それが世界に影響すれば、紛争もなくなるのではないか。そうすれば、質の高い教育をみんなが受けることのできる世界になるはずだ。
 考えているうちに1つ気づいたことは、世界で起こっている全ての大きな事柄は、全部自分たちのちょっとした振る舞いが積み重なったものであるということだ。解決のためには、日常のその些細な行動を大切にする心がけが必要だ。
 私達には小中高の教育があって当たり前の環境がある。幼い頃からある特定の分野の教育を始める「英才教育」という言葉まで存在している程だ。実際私も、3歳の頃から水泳と英会話を習わせてもらった。こんなにもありがたい環境のもとにいるから、思うように教育を受けることのできない環境を想像してみても、どうしてもしきれない部分があったり、そのような環境で過ごす人々の気持ちも、ある程度分かっているつもりでいてきっとほとんどわかっていなかったりするのだろう。しかしここで、「環境が違うから到底理解できない」と、恵まれた環境を理解できない理由にして諦めてしまうべきではない。諦めたくはない。そういう環境に置かれているからこそ私は、「自分たちと同じような教育をみんなに受けてほしい」と、恵まれた環境を他の地域を改善するきっかけに変え、謙虚に考え続ける人になりたい。

オンライン研修を受講した感想

総合的な満足度

大変満足 5つ星評価

受講前の気持ち

留学に行くはずだったのにいけなくなった、コロナ下でもできるボランティア活動を探していた、人の役に立ちたい、将来の進路に活かしたい、子どもたちと交流がしたい

受講後の気持ち

一生モノの学びになった!
すごく良かった!
視野が広がった!
勉強になった!
いい経験になった!
SDGsについて行動したくなった!
SDGsを自分ゴトとして捉えられるようになった!
LIVEボランティアが楽しかった!

研修を受講した理由を教えて下さい

私は将来地元で異文化理解の心を伝えられるような英語教員として働きたいと思っています。高校生のうちになるべく多く、色んな国の方々と関わる機会に参加しておきたいと思いました。また、英語を使って他の国の人と会話をする機会は多いのですが、今回は日本語を教えることができるということで、英語だけでなく母国語も話しつつ色んな人と交流できるのは、とても魅力的でした。

研修を受講した感想は?

とにかく価値観の変わる大きな経験でした。このコロナ禍で海外に行くことができなくなり、国内での往来もままならなくなり、できるはずだったことがことごとく消えていきました。そんな中、必死に探してたどり着いたのがこのボランティア活動でした。自分自身もSDGsの学習をし、知識を貯めていきつつも、カンボジアの子たちの力になることができるということで、こんなにも素晴らしいことはないと思いました。気づけば、コロナ禍でこのような状況にならなければきっと経験することもなかったであろうことに、チャレンジできている自分がいました。それだけでも感無量といいますか、私の人生の中でとても大きなことでした。また、SDGsの学習を進めつつ、LIVEアクティビティや赤ペン先生で学んだことをアウトプットする機会があったことは、学習のモチベーションアップにつながっただけでなく、SDGsを自分事として捉えるきっかけとなりました。本当に楽しかったです。将来カンボジアなどの、日本に比べると教育体制がまだ整いきっていない国で教えるのもいいかもしれないと、私自身の将来の選択肢も増やしていただきました。

今後、今回の経験をどのように活かしていきたいですか?

私は将来英語教員として働きたいと考えています。教員として働く中で、生徒に異文化理解の心を伝えたいと思っています。そのためこの研修では、初めて接するカンボジアの児童さんと自分とはどのような価値観の違いがあって、それとどう向き合っていくかという点に重点を置いて参加させてもらっていました。しかし今回私が学んだのは、「違いを受け入れる力」よりも「同じところを見つける喜び」でした。LIVEアクティビティで児童が何か発言した際に、「すごい」などの簡単な日本語で笑顔を浮かべて拍手で褒めると、児童はとても楽しそうにしてくれました。育った国は違えど、表現しようとすれば気持ちは伝わることを学びました。だから将来教員として働くときも、違いを認めることばかりを教えるのではなく、違いがある中でも同じところがあり、「同じ」を見つけたときのうれしさも同時に教えられるようになりたいと思いました。

これから受講される方へアドバイスお願いします!

価値観の変わるような一生モノの経験になると思うので、ぜひ自分から積極的に動いてみてください!応援しております。

ぼらぷらへ応援メッセージ

会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!

ぼらぷらスタッフの皆様
 3か月間本当にお世話になりました。ありがとうございました。
 このコロナ禍で海外に行くことができなくなり、国内での往来もままならなくなり、できるはずだったことがことごとく消えていきました。そんな中、必死に探してたどり着いたのがこのボランティア活動でした。自分自身もSDGsの学習をし、知識を貯めていきつつも、カンボジアの子たちの力になることができるということで、こんなにも素晴らしいことはないと思いました。気づけば、コロナ禍でこのような状況にならなければきっと経験することもなかったであろうことに、チャレンジできている自分がいました。それだけでも感無量といいますか、私の人生の中でとても大きなことでした。
皆様におかれましても、このコロナ禍で多大なるご苦労をされたことと思います。分かったような口はとてもきけませんが、このような状況下でも心躍るような素敵な企画を立ててくださり、感謝でいっぱいです。このような時こそ世界に貢献しようという皆様のお心意気に勇気づけられます。皆様がこの研修を運営してくださらなかったら私の人生の中できっと出会うことのなかっただろうカンボジアの方々と、出逢うことができました。お話することができました。国を越えて私達をつなげてくださった皆様には本当に感謝しています。そして皆様に出逢えたことも、また1つこれも、この状況下だからこそ繋がったご縁だと思っております。
 皆様どうかお体にはお気をつけてお過ごしください。益々のご活躍をお祈り申し上げます。ありがとうございました。


現地パートナーの皆様
 全3回のLIVEアクティビティ、そして赤ペン先生の活動と、たくさんお世話になりました。ありがとうございました。
 3回目のLIVEアクティビティでは、私のミスで参加できず、申し訳ありませんでした。ずっと謝りたいと思っていました。ご迷惑をおかけし、本当にすみませんでした。
 しかし皆様はいつもいつも温かく、すてきな笑顔で私を迎えてくださり、本当にありがたかったです。たくさんの元気をもらっていました。
 私は皆様が「日本語を」学習されていることに感銘を受けました。なぜなら、日本語は日本人にしか通じない、日本でしか使えない、とても特殊な言語だからです。英語を学べば世界中の人とお話できます。しかし日本語は日本人としかお話できないのです。だから私は世界で日本語を学んでくれる人を尊敬しています。学んでくれる人に感謝しています。母国語を学んでくれるというのはこの上なくうれしいことです。できることなら皆様に直接お会いして楽しくお話したかったです。LIVEアクティビティでお世話になった児童の皆さんにもお会いして、一緒に日本語を学習したり遊んだりしたかったです。いつかまた直接お会いできる日を楽しみにしていますね!
 直接お会いできなくても、私は皆様のことが大好きになりました。皆様は私にとって大切な存在です。これからも皆様のことをずっと思っています。どうか皆様、素敵な笑顔のままお元気で!リア ハウイ!

ふきだし

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