[ぼらぷらSDGs小論文]

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『男女差別を意識するということ』

小論文

『男女差別を意識するということ』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

社会の人々は男女差別は良くない。改善していくべきだ。そう発言する人は数多くいる。しかしながらそれを身近で解決できている人はそういないのではないだろうか。私たちは男女差別への無意識下での偏見を自覚し、自分ごと化し考える必要がある。
 今現在、女性、男性であることを理由に差別を受けている人がいる。例えば、「女は子育てや家事、男は仕事」という既成概念による差別、男なのに桃色などの可愛らしい色が好きっていうだけで面白がられたりする差別などが挙げられる。
 私たちが生活している上で差や偏見を感じたこともある問題だ。また、私たち男性女性が平等であると感じる必要があると考える事も大切だ。実際、「日本法規情報株式会社」が行った意識調査の結果では、女性男性共に男性優位と感じる人が全体の半数以上を占めており、女性の方が男性が優位だと感じている人の方が多い。これが日本の現状である。
 それでは、日本と世界を比べてみよう。世界経済フォーラム(World Economic Forum)の、「Global Gender Gap Report 2021」より、世界の国々とジェンダー平等の程度を数値化して1.0を完全平等とし、ランキングにしてみる。すると日本の数値は0.656で全156ヶ国中120位という結果になった。比べ、1位のアイスランドでは0.892。日本とアイスランドのジェンダー・ギャップ指数(Gender Gap Index)は政治参画、経済参画の面で大きな差が出ている。100点満点換算にすると、日本の政治分野は6点、経済分野は60点。アイスランドの政治分野は約78点、経済分野は約83点。アイスランドはジェンダー平等の活動面で先進していると言える。これにより、日本では政治・経済面で男女平等に近づけていないことがわかる。従って、関心意欲や活動力がないことが問題になる。
 この問題に直面して私たちはどうするべきか。すでにアイスランドでは、父親などの育児休暇、男女の賃金格差を違法とする法律の立法、クオータ制(議会における、性別を基準に女性又は両性の比率を割り当てる制度)などの取り組みがされている。
 男女差別についての認知度は高まってはいる。しかし、企業だけでなく、老若男女、幅広い世代の方々に知ってもらわなければ改善する以前に知られていかない。
 男女差別を無くすためには、皆が自分ごととして考え、意識を変えていく必要がある。今回は女性を中心に焦点を当てたが、日本だけでなく世界中に「女性、男性である」だけで辛い思いをしている人はたくさんいる。
 この格差を完全に解消することは難しいだろう。それでも性別関係なく1人1人の個性を尊重し、理解していくことができればよりよい社会にしていく事が可能になると思う。

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