[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『一人一人の夢を叶える学校生活を』

小論文

『一人一人の夢を叶える学校生活を』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

私は、SDGsについて、まず自分にとても身近である文理選択に着眼し、そこから、SDGsの17の目標の一つである4番の「質の高い教育をみんなに」について考えた。では、「質の高い教育」とは一体どういった教育なのか。私は、「質の高い教育」とは、自分が学びたいことを思う存分に学ぶことができる事こそ「質の高い教育」だと考える。なぜなら、嫌いな教科や苦手な教科はどうしても受動的に勉強することになってしまわないだろうか。「やらされる」勉強には私はあまり意味がないと思う。しかし好きな教科、得意な教科だったらどうだろう。授業も積極的に受けるだろう。つまりこれは、能動的に勉強していると言える。これは「やらされる」勉強ではないのである。私はこの能動的に学ぶことこそ、大きな意味があると考える。
 現状どんな問題が若者の間で起こっているのだろうか。厚生労働省の調査によると、勉強や進路について悩みを抱えている中高生はとても多く中学生で68.4%、高校生で75.5%とかなり高い数値になっている。また、就活生の間でも、自分のやりたい仕事が見つからず、就職先をなかなか決められない人はとても多いようだ。実際、私のすぐそばでも、自分の得意なことが見つからないせいで自分に自信が持てないといったような悩みを抱える人がいる。この現状を教育でなんとか打破できないだろうか。
 現在日本では全科目履修が基本となっている。私はこの制度に対して疑問を持った。中学校までで全教科の基礎知識は習っているのに、高校で必要ない教科をとる必要はあるのだろうか。自分に必要な教科を中心に勉強したほうが将来のためになるのではないだろうか。
 そこで私は、自分の好きなことを思う存分学ぶことができる学校を提案したい。現在私たちが勉強している教科に縛られず、本当に自分の勉強したいことが学べたらどうだろう。能動的な学びが実現できる。仕組みは、アメリカの高校と似ている。アメリカの高校では自分の好きなように時間割を組むことができる。また、宗教学を学んでいたりする。とても自由である。これをいかにして日本でも活用できないだろうかと私は考えた。
 しかし、ここで問題があった。日本の教育制度では、必修科目を履修しないと高卒認定がもらえないのである。つまり、化学を究めて将来化学系の研究職に就きたいからといって、化学の授業だけをずっと取り続けても高卒認定をもらうことができないということだ。現状日本では教科の縛りを無くした高校を作るということは出来ないようだ。ここで私は、学校という縛りを無くせば良いのではないかと考えた。学校というより、新たな学びの場にすればよいのである。
 さらに私はここで、未来に目を向けた学校を提案する。例えば、企業と提携して、生徒がインターン生として実際にその企業で働いたり、講師を招いて講習会を行うなどすれば、将来自分の働いている姿をイメージしやすくなる。そうすれば就活生の多くが抱えている「自分のやりたい仕事が見つからない」という問題も解決出来るのではないだろうか。
 今まで述べてきたような、自分の好きなことを自由に学べる学校が実現すればどんな未来がまているだろうか。私は、ここに通う学生が、「自分の強みを見つけることが出来た。」「学校に行くのが毎日楽しい!」というように、学校に対してマイナスな感情ではなく、プラスの明るい感情を持つことを期待している。また、このような学生が増えれば、就活でえ有利かつ即戦力になり、一つのことを究めた人が増えるので、世の中全体の学問や技術の発展に繋がっていくのではないかと考える。将来を見据えた授業選択で、一人一人の得意を伸ばし、個性が尊重される社会を目指していきたい。このように受動的ではなく、能動的に学ぶことができれば、現在多くの学生、就活生が抱えている悩みを少しでも減らすことができる。また、私の求める「質の高い教育」の実現へと繋がる。

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