[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『男女平等な世界へ 〜男と女じゃない!人と人だ!〜』

小論文

『男女平等な世界へ 〜男と女じゃない!人と人だ!〜』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

今回私は、SDGSの17個の目標のうち5番目の目標である、「ジェンダー平等を実現しよう」に対して、私が考えた解決策を提案する。私は、日本では男女平等がどの程度達成されているのだろうかと疑問に思い、それについて調べてみて、実際はあまり改善されていないということを知った。
まず、具体的に日本は今どのような状況なのか。調べてみたところ、とにかく女性の社会的地位の向上ができていない。男性の育休取得率も12%とかなり低い。さらに、日本を世界の国々と比べてみると、男女平等ランキング120位と、とても達成率の低い国のようだ。また、「男女平等になっていると思うかどうか」というアンケートに対する日本人の回答は、女性は92%、男性は97%が「なっていないと思う」と答えている。ほとんどの人に「今の日本は男女平等ではない」という意識があるらしい。
そこで、家庭内に注目してみると、夫婦間で、女性は夫に対して「家事」についての不満が多い。さまざまな国の、夫婦における家事時間の差を比較した資料を見てみたところ、男女平等がよく実現できているデンマークやフィンランドに比べて、日本ではとても大きな差がある。要するに、日本の女性の社会的地位が向上できていない理由は、家事に費やさなければならない時間が多すぎるからなのではないか。
 だから私は、男性も育休が取れる世の中になることが女性社会進出の第一歩ではないかと考えた。でもそもそも、育休が取れたところで男性が家事ができなかったら、結局家事は女性任せになってしまう。
 そこで求められるのが、「家事のできる男性」なのではないか。
 というわけで私は「家事検定」というものを提案する。これは実際世の中に存在しているものだが、本格的なものではないし、あまり知られていない。私は、家事検定を本格的な国家試験とし、男性が家事検定を取得することにより、最終的に育休が取りやすくなるということを考えている。
 一言で「家事」といっても、料理、洗濯、掃除、家計管理、収納、暮らしの手入れ、マナーというように、多くの要素がある。家事検定を取得するにあたって、これらを身につけることが必要になってくる。
 では家事検定は、どのように社会で活用されるのか。例えば、男性の家事検定取得者が多い、育休取得率が高い会社には、国から法人税を下げてもらえるようにする。すると会社、企業は家事のできる男性を採用するようになり、男性は家事を勉強する。そして、男性の家事が上達すれば、その家庭の女性は、夫婦で家事を分担したことで余った時間で働いたり、リラックスしたりできる。これが実現できれば、日本は男女平等にかなり近づけると思う。
 近年、新型コロナウイルスの影響で、自粛生活が続いていた。以前よりも働く人が家にいる時間が長くなった家庭が多いと思うが、普段家事をしない人が家事を学べる、この今がチャンスなのではないだろうか。そして、男性が家事を手伝っている姿を見た次世代の子供にもその姿勢は伝わり、「家族みんなが家事をできる」ことが当たり前な世の中に変わっていくかもしれない。SDGSは、2030年までの目標だが、それで終わりではない。早くこの理想的な家庭が増えていくといいと思う。
 家事検定は、私たち高校生がよく受けるテストや検定とは違い、受験する過程でただテキストで勉強するだけではなく、家で実践できる身近な内容だから、合格を目指して楽しく勉強できると思う。それによって男性が家事ができ、育休を取れる社会が、女性の社会進出の第一歩だ。

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