[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『必要な医療法』

小論文

『必要な医療法』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

私はSDGSの第三の目標「全ての人に健康と福祉を」実現する為に、精神障がい者が苦しむ現状を解決するべきだと考える。
精神障がい者の人が苦しむ社会の問題点として、薬物療法が基本という日本の現状を提示する。
例として、薬物療法ばかりでは、基本で集中力が保てない、眠くなる等の副作用が多く、学校や会社、地域社会等の生活に戻りずらい。また家に引きこもり症状が悪化してしまいやすいのが事実である。その為薬だけに依存するのではなく自立して生活できるようになる為のリハビリテーションを増やしていくべきだと考える。
私がこう考える背景は精神障がいを持つ兄がきっかけである。親の離婚や複雑な家庭環境が影響し、自殺未遂、未成年飲酒、タバコ、万引きを繰り返す兄。 母親も寝ずに毎晩泣き叫んでいる兄の話を聞き、父親は「病気だ」と相手にもしない。 兄を精神病院に連れて行ったりもしたが、精神障がい者に対するサポートが不十分な日本ではむしろ容態は悪化した。薬だけに依存した治療法で病棟に閉ざされ、副作用や元の環境に慣れない事でとても苦しんでいた。病院に限らず、地域のサポートも希薄であり、実質的な精神障がい者の助けにはなっていないものばかりである。 
日本全体で見ると、障がい者で社会環境に戻れない人は2000人以上いるらしい。
その為薬だけに依存するのではなく自立して生活できるようになる為のリハビリテーションを増やしていくべきだと考える。
実例として、北海道では精神障がい者や社会に馴染めなかった若者が社会貢献をしたり自然に触れる「新得共働学舎」というソーシャルファームがある。そこでは動物たちの世話、野菜作り、絞ったミルクでのチーズ作り、工芸品作りなど、誰もが何らかの形で関われる「仕事」が提示されており、彼等が作ったチーズが本場・欧州海外に認められ、国際コンクールで金賞を世界で5本の指に入るなど素晴らしい業績を残している。
こうして仕事をして社会に認めらる感覚や、居場所があるという感覚、太陽光を浴び、動物や自然と触れ合う事で皆、自分を取り戻していくらしい。
こういったような社会復帰などという居場所づくりや、心の回復、癒しは薬より効くのかもしれないのではないかと考える。
ボランティアプラネットの研修で得られた 「自分ごとで捉える」や自分の一つの行動から広まっていくという考え方に沿り、精神障がい者に対する社会への理解や適切なリハビリテーションなどの施設の考えを更に広めて行く為に、地域のボランティアに参加し声を上げていく事から始めていく。そして知識や経験、人脈を築いていき、自身と同じ考えを持った仲間達と団体を立ち上げる事を検討している。
薬物療法が基本の医療法では精神障がい者の人達への社会的復帰を促せない。どんな境遇にいる人も安心して暮らし、愛を享受できる社会の実現のために、彼等の社会復帰や心の回復、癒しに近づける地域に加え医療のサポートの充実が必要であると考える。

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