[ぼらぷらSDGs小論文]

わたしのSDGsアクション

『世界の希望』

小論文

『世界の希望』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

今夏、私はフィリピンのセブ島に留学をした。そこで、セブ島、いや世界の光と影を見た。そこは世界の縮図だった。
 セブ島と聞いて多くの人は、観光地を想像するだろう。確かに、セブ島には世界規模の広さを持つショッピングモールや豪華なリゾートホテルなどがある。しかし、それは光の部分だ。セブ島には、貧しくて学校に通えない子、自分の名前が書けない子、物乞いをして生きている子やお菓子で飢えをしのいでいる子、中にはゴミ山やスラムエリアなどで生活している子がいる。これがセブ島の影の部分である。同じ島の中、港を越えただけなのにまるで違う国のように見えた。これだけを聞くと、怖いと思うかもしれない。しかし、全くそんなことはない。実際に私がスラムエリアや慈善団体を訪れた時、住民たちは笑顔で歓迎してくれた。彼らの笑顔は輝いた。生きることが楽しそうで、幸せそうにみえた。しかし、こんな彼らも貧困で苦しんでいるのだ。団体の方は講演で、
「彼らは弱いところを見せると襲われる環境で育ったから、弱さを見せないために常に笑顔でいる。」
と言っていた。他にも、幼少期に道徳を学ぶ機会がないことや、街の発展に必要な資金や知識が足りないことなどを教えてくれた。講演を聞いて、貧困は全てのSDGsのターゲットの根本的な原因になっていることに気づいた。セブ島は世界の縮図だったのだ。
 彼らの未来のために、世界の問題を解決するために、私たちは貧困の問題を解決しなければならない。現在、多くの慈善団体が支援を続けている中、学生だからこそ出来る支援は無いのだろうか。貧困地域の子供たちにとって今1番必要なのは、心に閉ざした悩みを打ち明けることである。私はオンラインでの交流を通して、相談の場を作ることこそが私たち学生が出来ることだと思う。交流のメリットは悩みを解消するだけではない。会話を通して、道徳や共通言語の英語を身につけることが出来る。だから、私は、日本の子供たちとスラムに住む子供たちが交流する場が必要だと考えたのだ。
セブから貧困問題を無くすのにはまだまだ時間がかかるのかもしれない。今この瞬間も苦しい思いをしている人が必ずいる。セブから貧困が無くなった時、世界の全ての問題に希望の光が差す。その時が来た時こそ、世界が美しくなるのだと思う。
セブ島。そこは世界の希望が隠された場所だった。

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