[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『思いやりの心から創る全ての人が生きやすい社会』

小論文

『思いやりの心から創る全ての人が生きやすい社会』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

 私は、ジェンダー平等を実現することで、SDGs17の目標を達成することができると思う。なぜなら、ジェンダー平等を実現させるには、男らしさや女らしさなどのその人の所属に基づくらしさではなく、その人独自の「らしさ」を考えていく必要があるからだ。
 自分や相手を尊重することは、互いの考え方や価値観を認め合うということだ。人は言葉を用いて互いを理解し合えるはずだ。人間同士で相手を思いやることが出来ていない状態で、国境を越えた先や人間と自然の間で思いやりの心を持つことは極めて難しいことのように思う。
 今、日本ではパートナーシップ宣誓制度や同性パートナーシップ証明制度などと呼ばれる制度がある。これらは各自治体が同性同士のカップルを婚姻に相当する関係と認め証明書を発行する制度で、病院で家族として扱ってもらえたり、公営住宅への入居が認められたりするが、法的な拘束力はない。2021年10月時点で、130の自治体で施行されている。世界では2022年7月時点で、31の国と地域で同性婚が認められているが、一方でイランやパキスタンなどの国では同性愛は死刑となる。日本では同性婚は法律で認められていない。だから、上記のパートナーシップ証明制度が創られているのである。
 私は、今の日本で全ての自治体でパートナーシップ証明制度が導入された、あるいは同性婚が認められたとしても、それだけで、今辛い思いをしているLGBTQ+の人々が性的マジョリティーの人々と同じように暮らすことは出来ないと思う。そこに生きる全ての人の心や考え方、価値観が変わらなければ、思いやりの心が無ければ、すべては意味をなさないと思う。
LGBTQ+の人々に対する理解と尊重、同性婚や選択的夫婦別姓という選択肢、男性の育児休暇取得、性別役割分業意識の排除…いま日本で起きている問題を個人が自由に選ぶことが当たり前だと考えられる社会。そんな社会を作るために、私たちにできる事は、今ある当たり前を見直す事、そのために様々な角度の知識をいつも手に入れる事、そして今起きていることについて自分の意見、考えを持ち、一人ひとりと向き合う事。これこそ、今の社会を自分事として捉えることであり、より良い社会への第一歩だと思う。
 修学旅行の夜などに「彼氏いないの?」と聞く、仲良くしている男子との関係について「好きなんでしょ?いいじゃん、お似合いだよ」と言う、「女の子なのに」、「スカートとかワンピース着ないの?」、「料理できないと嫁入りするとき苦労するよ」、これらはLGBTQ+の一つ、アセクシュアルである私が実際に言われた言葉だ。言った側からするとそんなことでと思うことかもしれないが、私のように「そんなこと」で傷つく人はいる。実際、私は自分がアセクシュアルであると気づいたとき、今まで、当たり前だとされる価値観によってずっと苦しんでいたと気づいた。そして、それを言ったのは、お年寄りや社会に関心がない一部の人ではなく、身の回りにいる人、そして、自分自身だった。だからこそ私は、「ちょっとしたこと」に気を使える人になりたい。彼氏、彼女を恋人に変える、見た目や内面の話は特に注意を払う、それを、私を含めみんなが「当たり前」にできるようになってほしい。
 私は、そんな思いやりに溢れた、多様性に富んだ社会を、「ジェンダー平等の社会」と呼ぶのだと思う。そして、このような、人から人への思いやりは国や自然、環境への思いやりに派生するのだと思う。したがって私は、SDGs17の目標を達成し、より良い社会を築くために、思いやりの心を持ち、全ての人を尊重して生活していきたい。

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