[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『世界について知る教育を』

小論文

『世界について知る教育を』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

 私がオンライン研修を通して考えたことは多くあるが、今回は外国人労働者をテーマに選んだ。カンボジアで日本語を一生懸命学んでいる小さな子供たちは、大人になったらどのような暮らしを送るのだろう。日本語を学ぶことで、日本人観光客を案内することも可能だし、日本で働くこともできるだろう。教育は、その人の将来の可能性を広げてくれる手段であり、SDGsの目標達成においてもかなり重要になってくる。
 2023年の外国人労働者数は過去最高の約182万人に達し、カンボジア出身の労働者は約1万人存在している。外国人労働者数は増加傾向にあり、人手不足に悩まされている企業は、外国人採用を積極的に行っている。このことはSDGsの「8.働きがいも経済成長も」などの達成につながる。しかし、外国人労働者への偏見や労働環境が社会問題となっていることも事実だ。賃金未払いや長時間労働、ハラスメントなど、言葉や文化の違いから発生するトラブルが多い。外国人労働者問題で分かるように、「先進国」と呼ばれる日本では、心のどこかで発展途上国に対する優越感を覚えている人が多いのではないだろうか。政府は外国人労働者の受け入れを進めていく方針だが、彼らの労働環境を保証し、対等な立場にたって考えることが求められている。企業も責任ある受け入れをしなくてはならない。
どこか環境の整った国で自分の経験を活かして収入を得たい、と夢見る若者は世界にたくさんいるだろう。そのなかには、そうしたくても十分な教育を受けることが出来ない子供や、毎日を生きることで精一杯な人もいるかもしれない。外国人労働者の受け入れを進めたい日本だからこそ、そのような状況に置かれている子供たちを支援し、働くために必要な教育を受けられる場所をつくることができるのではないだろうか。政府や企業でないと、実践するのは難しいかもしれない。しかし、現状を知り、広め、改善したいと思う人が増えれば、社会を動かす力になることができると思う。日本人である私たちにとって本当に必要なのは、「世界のことを知る教育」だ。教育は、生計をたてるためだけでなく、世界中の人々が幸せになるために必要不可欠であることを、本研修を通して学んだ。

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