[ぼらぷらグローバル小論文]

小論文

『カンボジアの子供達から教わったこと』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

私はこのカンボジアでのボランティア活動を通して、日本にいたら気づくことのできなかった発見をした。この気づきはこれからの人生に大きな影響を与えるだろうと確信する。

私がカンボジアの学校へ行って子供達から教わったこと。それは、「笑顔」は世界の共通言語であるということだ。事前に、小学校では日本語の授業があると耳にしていたため、ある程度は日本語で会話をすることができるのだろうと思っていた。しかし、実際に現地へ行き子供達と接してみると、簡単な会話をすることのできる子はいたが、私達日本人と話すことのできない子が多数を占めていた。私は、そのような状況の中で、どのようにカンボジアの小学生とコミュニケーションをとったらよいのかと悩んだ。
しかし、私のそのような悩みをすぐに吹き飛ばすかのように、キラキラと輝いた笑顔で子供達が駆け寄ってきた。そして、会話などをせずとも、笑顔でいることで、お互いが通じあっているような気がした。私はその時、彼らから笑顔の持つ偉大な力を学んだ。言葉を交わさなくても、表情ひとつで通じ合うことのできる世界があるのだと知り、心を打たれた。
また、カンボジアへ行き、教育に対する認識を改めることができた。日本で生活している時は、教育は義務であり、本当に意味をなすものであるのかと、重要さを見いだすことができなかった。だが、分からないところを何度も質問したり、自分たち自身で問題解決に励む子供達の勉強に対する姿勢、熱意を目の当たりにし、衝撃を受けた。この時、日本の学生とカンボジアの学生の勉強に対する捉え方が全く異なるのだと感じさせられた。私は、教育とは、学ぶことを楽しみ、自己成長を促しながら未来への希望を生みだすものではないのか、と気付かされたのだ。さらに、今の日本の子供達に必要なのは、教育のもつ本来の意味を知ることだと思った。
このような学びから、私は将来、カンボジアの子供達、そして世界中の子供達の笑顔を守り、質の良い教育を提供できるような環境づくりに貢献できる人間になりたいと強く思った。

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