[ぼらぷらSDGs小論文]

わたしのSDGsアクション

『”知っているつもり”が変わった日』

小論文

『”知っているつもり”が変わった日』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

私はカンボジアでのボランティア活動を通して、教育や生活環境の格差を肌で感じ、SDGsが目指す「誰一人取り残さない世界」の実現がどれほど大切かを実感しました。

活動に行く前、私はカンボジアの現状についてある程度学習しており、分かったつもりになっていました。しかし、実際に現地の学校を訪れたとき、その認識が甘かったことを痛感しました。教室には机といす、黒板しかなく、ドアもない教室や、外で授業をしている場所もありました。日本では見たことのない光景でした。先生の教え方も分かりづらく、内容も私自身が教えられるのではないかと感じるほどでした。

学校までの道も舗装されておらず、生活用水すら満足に整備されていません。34度を超える暑さの中でも、子どもたちは元気に笑い、汗一つかいていないように見えました。私はあまりの衝撃に目を疑い、同時に「この状況を放っておいてはいけない」と強く思いました。
日本では、安全な環境で生活し、蛇口をひねれば冷たい水が飲めるということが当たり前です。しかし、カンボジアのような国が世界にはいくつも存在し、発展している国よりもそうした国の方が多いかもしれないと感じました。教育の機会や生活環境の差を埋めるには、国際的な協力や、SDGsのような取り組みが必要不可欠です。

具体的には、教員の指導力向上は教育の質と効率を高めるうえで重要です。また、教育教材の見直しも必要だと感じました。けれども、これらはカンボジアだけでは解決できる問題ではなく、周囲の国々の支援が不可欠であることを身をもって知りました。

今後、私はこの経験を忘れず、自分にできる形で教育支援や国際貢献に関わり続けたいと考えています。今回はカンボジアでしたが、同様の問題は他の国々にも存在すると考えています。だからこそ、より多くのことを学び、できることがあれば現地に足を運び、自分の目で現状を確かめたいです。そして、日本で暮らせることのありがたさを忘れず、もっと世界に目を向けていきたいです。

発表会の様子

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