『「“みんなに”は、まだ遠い」~質の高い教育の真実~』
日本は国際的に、SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」を達成していると評価されている。しかし、不登校・いじめ・自殺が増加し続けている現状を見ると、本当に「誰も取り残されていない」のか疑問に思わざるを得ない。
文部科学省の調査によれば、いじめの件数は平成から令和にかけて50万人以上増加し、重大ないじめも7倍に増えている。OECDの報告では、いじめに遭いやすいのは「勉強ができる」「裕福な家庭の生徒」であるという事実もある。このような状況は、安心して学べる環境とは程遠い。
「いじめと感じたらいじめ」という基準の緩和が数字の増加につながっている、という反対意見もある。日本の引きこもり環境が整っているという指摘にも一理ある。しかし、それを理由に傍観していてよい問題ではない。なぜなら、これは日本だけの問題ではなく、世界中で深刻な課題だからだ。
たとえばアメリカでは、不登校率が2018年の15%から2023年には26%まで上昇している。香港やタイ、ニュージーランドでも、いじめを原因とする不登校が増加している。発展途上国では学校に通う子どもが増えている一方で、読み書きや計算ができない子どもが2.5億人以上存在し、その半数以上が4年以上の就学経験があるという。これは教育の「質」の問題であり、教員不足や栄養不良、学習環境の不備などが背景にある。
つまり、「学校に通えること」だけでは不十分であり、「安心して学べる環境」が求められている。日本も例外ではない。特に私は、教員の多忙化が大きな問題だと考える。文部科学省によれば、小中学校教員の約9割が週20時間以上の残業をしており、自宅作業を含めればさらに多くの時間を費やしている。これでは教員が生徒一人ひとりと向き合う余裕を持てず、いじめや不登校が見過ごされる危険性が高まる。特に、教員が「傍観者」になってしまうと、いじめがエスカレートする傾向があるという統計も存在する。
加えて私が疑問に感じるのは、義務教育段階において通信学校が存在しないことだ。1学年に100人以上いるような学校では、なじめない子どもが出るのは自然なことだ。にもかかわらず、逃げ場が「家」しかない現状では、多くの子どもが取り残されているのではないか。これで本当に「誰ひとり取り残さない教育」が実現されていると言えるだろうか。
こうした課題に対して、私たち個人ができることは何か。私は、次の三つの行動があると考える。
第一に、「発信すること」である。小論文やSNSなどを通じて教育の問題を発信することで、周囲の人が関心を持つきっかけになる。中高生の制服リサイクル活動がメディアで紹介されたり、SNSでの投稿からNGOへの寄付が急増したりした事例もある。小さな声でも、社会を動かす力になる。
第二に、「思いやりを持つこと」である。先生に感謝を伝える、友人の変化に気づく、困っている人に手を差し伸べる。こうした日々の心がけが、誰も取り残さない教育環境をつくる。学校に限らず、家庭や職場でもこの姿勢は必要だ。
第三に、「知ること・学ぶこと」である。募金がどこに使われるのかを知る、制度や歴史を学ぶことで、問題の背景に気づく。知識は行動の土台となる。
私たち一人ひとりの行動は小さく見えるかもしれない。しかし、その積み重ねこそが「誰も取り残されない教育」への大きな一歩であると私は信じている。「通えること」だけでなく、「安心して学べること」にも目を向け、今一度、自分の周りを見渡したい。そして、できることから一歩ずつ行動を始めることが、持続可能な社会と教育の実現につながるのだ。
大変満足
SDGsについて学びたい、人の役に立ちたい、将来の進路に活かしたい、子どもたちと交流がしたい、社会問題に興味がある
一生モノの学びになった!
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自分にとって良い経験になると思ったのと、大学受験や将来の夢に良い影響を与えると思ったからです。
SDGsについて、前はよくわからず自分にできることというよりは政府がなんとかしなければならないものと思っていました。今ではそれが間違いでむしろ、私や一人一人の理解とそれに伴う行動が大事なのだとわかりました。また、カンボジアのことを思い浮かべると、地雷や貧困というWordが私や周りの人はでましたが、今ではそれだけでなく笑顔あふれる、未来に希望を持った子どもたちがいることがわかりました。言語や文化が違えど、学びは共通言語となると思いました。
普段からSDGsアクションを意識し、少しでも世界が良い方向に向かうように貢献したいです。また今回学んだ分析力、思考力の術や大切さを今度は使えるようにし、活かしたいです。
よくわからない、でとまらないで!
会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!
これからもカンボジアの子どもたちに明日への希望を届けて欲しいです。