『私と世界をつなぐ仕組み』
私は、医療や福祉の仕事をしている家族に囲まれ育った。薬に関わる父や叔父、福祉の現場で働く母や病院の現場で働く姉など、私の周りには常に誰かの健康を支える人がいた。そのため、私にとって病気になれば、病院に行き、適切な治療を受けられることは、当たり前のことだと思っていた。しかし、今回参加したカンボジアでのボランティア研修、特にアンコール小児病院での経験は、私の当たり前を大きく変えた。事前学習でカンボジアでは、未だに5歳未満で亡くなる子供が30人から40人に1人いるという現実を知り、私は大きな衝撃を受けた。日本では考えられない現実は、医療環境の整備がまだ十分ではないことが原因である。私はSDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」の達成には新しい病院を建てるといったハード面の整備以上に運営を支えるソフト面での仕組みを考え、導入することが重要だと考える。
研修で訪れたアンコール小児病院は新生児から15歳までの子供を対象に、24時間体制で救急治療を行っており、一日に約350人もの患者が訪れると聞き、どんなに忙しくても子供たちを見捨てずに受け入れる病院の強い信念が感じられた。実際に病院を見学すると、驚きがたくさんあった。待合室は基本屋外でとても暑く、沢山の患者と保護者がベンチに座っており、入口には患者の靴がバラバラに脱ぎ捨てられ、調理場では二人の女性が働いていた。調理場は完全な室内ではなかったため、気温が高い中での調理は食中毒など衛生面が気になった。一方で、観光客向けのビジターセンターは、とても綺麗に整えられていた。最初はなぜ病院よりビジターセンターを綺麗にするのか疑問を持ったが、継続的な寄付を集める場こそがアンコール小児病院の運営を繋ぐ理由であると気づいた。この経験から私が考えたのは、SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」を達成するためには、建物を増やすだけではなく、現場の質を向上させる仕組みが必要だということだ。具体的には、予約システムの導入で待ち時間の短縮や、バラバラの靴を並べるなどの整理整頓を徹底し、また少人数の調理場は、適切な役割分担と安全のために食材の保存時間を厳しく決めるなど現場に沿った仕組みを導入する。こうした些細な工夫だ。現場にとっては細かすぎると思われるかもしれないが、こうした改善が多くの命を救い、病院のすべての利用者の過ごしやすさにも繋がるはずだ。
これらの経験から、私はカンボジアのような途上国の医療や福祉の格差を解消するために、日本のような整った環境をそのまま導入するのではなく、現場の状況に沿った仕組みを考え、導入することがいかに重要かを痛感した。私は医療や福祉の現場で働く家族を尊敬している。しかし、これまでは自分と医療や福祉、SDGsとの関わりは薄いものと思っていた。そんな私がアンコール小児病院を見学し、現場の仕組みと工夫の改善の重要性に気づいたことで、SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」との繋がりを自分事として考えることができた。将来は、世界中の人々が当たり前に医療と福祉を受けられるよう、仕組みづくりという面から社会課題の解決に貢献していきたい。
大変満足
SDGsについて学びたい、人の役に立ちたい、将来の進路に活かしたい、社会問題に興味がある
一生モノの学びになった!
すごく良かった!
視野が広がった!
いい経験になった!
SDGsについて行動したくなった!
SDGsを自分ゴトとして捉えられるようになった!
自分の視野を広げたいから。進路に役立てたいから。
研修を通して学び、考えて多くの気付きを得ることができました。
日本にいたら感じることのできない現地の空気感や感情は一生ものだと思います。
進路や就職に活かしたいです。
実際に現地で体感すると自分へ役立つことが必ずあると思います。
会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!
このような研修に参加することができて本当に良かったです。素敵な機会をありがとうございました。