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日々の生活の中で携帯を手に持ったとき次に何をしようと考えているだろうか。
自分の欲を満たすためのゲームなのか、友達との繋がりを確認できるメールなのか、色々あるだろう。ここではその携帯がどんな役割を持っているのか考えてみる。
私たちが普段使っているメディア、世界に広がっているメディアがどのような役割を持っているのかを考えることはそう難しいことではない。
例えば、自分の今を伝えるためのインスタグラムのストーリー。これには自分の今を世界中の人に伝達することができる機能が備わっている。
あるいは、思ってることを匿名の一言で呟くことができるツイッター。これには自分の考えてることがものの数秒で沢山の〝いいね〟と共に世界中に知れ渡る機能を持つ。
このような身近なことから考えると私たちが普段使ってるメディアの役割は自分たちの主張をするのに便利なものであり、世界的に見てもとても大きな役割を持っているのではないだろうか。
私たちの一日は衣食住が与えられていることを前提として始まる。朝、暖かい布団で目覚め、雨が降っていても濡れないための屋根がある空間で、美味しい朝ご飯を食べる。パジャマから洋服に着替え、どこにいっても綺麗に見られるように身支度をする。私たちが毎日の目標を立てるとき、衣食住は当たり前として捉えられ、そしてその上で一日どう過ごしたいかを決める。
では、普段過ごしている中では見えない別の生活を見てみよう。
住むところがなく、寝ようにも何者に寝ている間襲われるか分からないために熟睡できない空間。体を身だしなみとして隠したくても布すらない貧困層。毎日3食食べることができない暮らし。
このような地域では毎日の生活がやっとであり、今生きることに必死で懸命に生きている沢山の人がいる。けれども、その彼らは自分たちが貧困だと気づいていない。親が黙っているわけでもない。親すら知らないのだ。なぜなら教育が行き届いておらず、世界を知らない。また、言語を喋れず、文字を書くこともままならないために知識を取り入れることができないからだ。
地球が生まれたとき、ある2人の男女がいたという説話をよく耳にする。今となっては70億以上もの人がこの地球に住んでいるが、元を辿ると2人の男女からであり、私たち人間はみんな親戚なのだ。親戚間でこんなにも生活環境に差があっていいのだろうか。なんの助けもせずに、私たちは私たち、彼らは彼らと括っていいのだろうか。確かに、貧困地域の人たちのことを知っても何をすればいいのか分からない、まだ若いから大人になってから、と考える人もいるだろう。しかし、今の私たちにしかできないことも沢山ある。
若者は大人よりも携帯、メディアの扱いに長けている。冒頭でも述べたように今の時代は、発信した一言が世界中に広がることができる時代だ。恥ずかしくても匿名で発信することができる。まず重要なのは、沢山の人にこの地球全体の現状を知ってもらうことだ。その上で、現地に出向いて、言語の読み書きの授業や世界を知るための講義などして、地球全体の人々が手を繋ぎ合う世界になることを目指すべきだ。
最近話題になっているSDGsはこのような取り組みを2030年までに達成することを目指している。遠いようであと10年もない。善は急げという諺があるように早く取り組んで損は絶対にしない。だから私は地球のために沢山の人にこの現状を伝えたい。そして、メディア、教育の観点からもっともっと深い学びをして、そこで得た力をこの大きな地球問題の改善に役立てたいと考える。