法政大学SASH SDGsインタビュー
法政大学SASH ひろきさんインタビュー(SASHと活動内容)
法政大学SASH 森響子さんインタビュー(高校生との取り組み)
自己紹介を
お願いします!
ひろきさん:法政大学・理工学部・4年生のひろきといいます。現在、SASHで、
古着ファッションショーやフードロスミュージアム、企業や地方自治体を招いたゼミナールの開催などを行っています。
森響子さん:法政大学法学部国際政治学科3年の森響子といいます。法政大学公認学生組織のSASHという団体で、
ジェンダー格差や環境問題など様々な問題にイベント企画などを通して取り組んでいます。
所属団体の紹介を
お願いします!
SASHは、約40名のメンバーから構成されており、市ヶ谷・多摩・小金井の全ての法政のキャンパスの学生、ほぼ全ての学部の学生が所属しています。
全員がSDGsに何らかの形で貢献したいという想いを持っており、
SDGsもたくさんのゴールがあるように、色々なゴールに関心を持ったメンバーが集まっているので、メンバーと話しているだけでもたくさん刺激をもらえます。
SASH内には、大きく4つのテーマに沿ったチームがあり、キャリア・ファッション・広報・フードロスなどがあります。
大学公認というのを活かして、自治体のセンターや企業の方とも連携して活動を行っているので、普段の授業などでは関われない人とお話しできるのも魅力だと思います。
どんな活動を
していますか?
■古着ファッションショー
法政大学内で回収した古着を、サスティナブルなモノづくりに力を入れているアパレル企業であるナカノアパレル様にリメイクいただき、ファッションショーを校内で実施しました。
■フードロスミュージアム
横浜のアソビルにて7月上旬開催予定のイベントになります。主に規格外の農作物やそれらの加工品の販売を通してフードロスの現状を知っていただくことを目的としたイベントです。
多くの企業・大学が携わっているプロジェクトで、現在進行形で準備を行っています。
■SDGs実践知ゼミナールの開催(キャリアチームのメイン活動)
法政大学主催で企業や地方自治体を招いたゼミナールの開催を行っています。ゼミナールの目的は、SDGsを学び、実際のアクション(行動)に繋げるための思考を学ぶことです。
というのも近年、「SDGs」という言葉をよく耳にしますが、実際の行動に移すには、何をすればいいのかわからない、という学生が多く見受けられます。
本ゼミナールでは、企業や地方自治体をゲストスピーカーとして招き実際の企業が行っている事例をもとに学生同士でディスカッションを重ねています。
関西大学・明治大学の学生や千代田区キャンパスコンソーシアム構成大学(大妻女子大学、共立女子大学、東京家政学院大学、二松学舎大学)も参加することが可能です。
SASHは本ゼミナールの準備と運営を行っており、講師の選定から当日の司会進行、ディスカッションのサポートなどを行っています。
本ゼミナールの最終的な目標として、ゼミ参加者が大学を卒業した後、内定先の企業の社員として出席していただくことを目指しています。
■高校生対象 ミートフリー マンデーワークショップ
法政大学の付属高校、市ヶ谷キャンパスの隣にある三輪田学園の生徒さんを対象に、畜産業が抱える問題を環境や動物倫理の観点から、
SASHメンバーがプレゼンをし、動物性のものを使わないで料理を作ってみるワークショップを行いました。
■アイカサ導入プロジェクト
傘の貸し出しサービスのアイカサを市ヶ谷キャンパスに導入することを目指して行ったプロジェクト。市ヶ谷キャンパスの傘の廃棄量などの調査を行い、大学側に導入の提案をするプレゼンを実施しました。
先月設置されたので、傘のゴミ減少を目指して、これから広報活動を行います。
■生理についてのワークショップ
法政国際高校のサークルと共同で企画したイベント。タブー視されている生理に焦点をあてて、ナプキン以外の生理用品を紹介したり、
オーガニックコットンで布ナプキンを作っているメイドインアースさんという企業の方をお呼びしてイベントを行いました。
■トークイベント KNOW OUR POWER
DEPT companiy代表兼アクティビストのeriさんをお呼びしてトークイベントを実施しました。
気候変動や服の大量廃棄など様々な社会問題に対してどのように行動していくかをディスカッションしました。
■二高祭×SASH
法政大学第二高等学校の生徒会とコラボして、法政二高の文化祭の時にファッション×SDGsというテーマでイベントを行いました。
活動を通して
目指していることや
やりがいを教えてください!
ひろきさん:4チーム共通で目指していることは、各プロジェクトの完遂です。学生でありながら多くの企業や社会人の方と関わらせてもらえること自体ありがたいことですので、
プロジェクトをしっかりと完遂させることが目指していることの一つです。
成長し、身に着けたことは、プロジェクトマネジメント力でしょうか。
SASHのプロジェクトの特徴の一つにステークホルダーが多く、高度なコミュニケーション力が求められることが挙げられます。
その中でSDGsへの取り組みという前例の少ないプロジェクトを進めなくてはならないので、学年の異なるSASHのメンバーから企業の方、そして法政大学の教職員と多くの関係者が存在し、
それぞれとコミュニケーションを取っていく必要があるため、自然とプロジェクトマネジメント力は付いたかと思います。
森響子さん:活動を始めたばかりの時は、メンバーも少なくミーティングでもあまり意見が出なかったり、イベントをしても全然人が来てくれなかったりしたので、
メンタルが強くなりました笑。
団体の中心メンバーとして活動しているので、チームをまとめる力も少し伸びたと思います!
イベントに参加してくれた人が「すごく勉強になった」という感想を言ってくれたり、団体に入りたいと言ってくれたりするのを聞くと、活動をしていてよかったなと思います。
この活動が進路や
就職に役立つと思う点を
教えてください!
ひろきさん:多くのステークホルダーが参画しているプロジェクトに関わっていたという経験は、
就職活動において重宝するエピソードになります。多くの企業は、学生にチームワークを駆使して何かをやり遂げた経験を聞くことが多く、SASHの経験はまさにそれにあたります。
ただ、高校生の皆さんは、SDGsやチームワークといったことに縛られるのではなく、大学4年間の有意義な時間を充実させることに重きを置いて、
好きなことに挑戦してみることをお勧めします!
森響子さん:学生だけでなく、大学の職員、企業、自治体、NPOの方など社会人の方と関わる機会が多いです。
そのため、団体に入る前よりメールなどのビジネスマナーが身についたと思います。
また、就職活動の時に学生時代に力を入れたことを聞かれることが多いのですが、そんな時も話せるエピソードが色々あるのも、活動をしてたからこそだと思います。
高校生も関われる
活動はありますか?
ひろきさん:SASHの活動のほとんどに関わることができると思います。
ただ、目上の方との話し方、ビジネスメールの書き方、プロジェクトマネジメントなど通常の高校生活では求められない能力を身に付ける必要があります。
森響子さん:高校生を対象にしたイベントをよく開催しています。また、法政大学の付属高の生徒さんとイベント企画をした経験もあります。
ぜひ、こうしたイベントに参加してくださると嬉しいです。イベントの情報はインスタグラムにアップしますので、ぜひインスタグラムのフォローお願いします!
@sash_hosei
団体活動以外で
SDGsを学んだり
実践する機会は
ありますか?
ひろきさん:法政大学には、全学部から提供されたSDGsに関する科目で構成されている「SDGs科目群」から所定の単位を取得することで授与される「修了証(サティフィケート)」があります。
SDGs科目群一覧から自身の興味のあるsdgsのゴール別に履修選択をすることができます。
詳細はこちら
森響子さん:法政大学はSDGsに力を入れており、SDGsについて学べる授業がたくさんあるので、そうした授業を積極的にとっています。
今学期はクィアスタディーズという授業をとっていて、フェミニズムやLGBTQについて学ぶ授業ですごく楽しいです。
授業以外でも、SDGsについて学べるワークショップなどを大学が積極的に開催しているので、そうしたイベントに参加したりもしています。
ワークショップの一つに、陸前高田市と法政大学の連携企画があり、
陸前高田市のSDGsを頑張りたい事業者さんと大学生で一緒にどういった取り組みをしていけばいいかを考えるプログラムがあったりします。
詳細はこちら
大学でSDGsを学んだり
実践することが
将来の進路に役立つと思いますか?
ひろきさん:役に立つと思います。現在、多くの企業がSDGsの取り組みを行っています。企業説明会に行けば、必ずと言っていいほど、SDGsについての話があります。
大学生のときにSDGsについて学ぶことは、企業への理解を深めることに繋がります。
就職活動のみならず、将来への大きな投資になると思います。
森響子さん:同じく、現在、多くの企業がSDGs達成に向けて動いているので、大学でSDGsについて学んだり、
実践した経験は働き始めてからも色々なことに活きるのではないかと思っています。
高校生へのアドバイス①
-高校時代にSDGsを学んだり実践することは、入試や大学生活で活かせると思いますか?-
ひろきさん:大学生生活では活かすことができると思います。大学は、皆さんの想像以上にいろいろなバックボーンを持った学生が集まります。
大学生になると交友関係が広がり、「そんな考え方があるんだ!」というような経験を沢山すると思いますが、そんなときにSDGsの考え方が役に立つと思います。
森響子さん:私自身は高校時代にSDGsという言葉は知っていたものの、全く興味がなく今のように活動はしていませんでした。
しかし、周りの友達でSDGsに関する課外活動などを行っていた子は、そうした活動を活かしてAO入試で大学に合格していたので、
SDGsについて学び実践することで、入試の選択肢を増やすこともできるのかなと思います。
高校生へのアドバイス②
-高校時代にやっておくとよいと思うことがあれば、アドバイスをお願いします!-
ひろきさん:悔いの残らない進路選択をすることだと思います。現代は多くの進路選択がありますので、自身の考えをもって進路選択することに大きな意義があると考えます。
森響子さん:色々な人と話して、色々なことを経験することかなと思います!大学に行くと、高校よりも多様な人に出会うことができて、
こんな選択肢もあったのかと思うことがたくさんあります。高校のうちから色々な人と話したり、イベントに参加することで、視野を広げることができて、人生の選択肢も増やせると思います。
大学名 | 法政大学 |
団体名 | SASH (SDGs Action Students of HOSEI) |
団体情報 |
SASHインスタグラム
SASH概要(法政大学HP) |
キャンパス所在地 | 市谷キャンパス:〒102-8160 東京都千代田区富士見2丁目17−1 |