田園調布学園中等部・高等部 SDGsインタビュー
田園調布学園中等部・高等部 教頭 兼子様インタビュー
田園調布学園高等部 生徒会長&SDGs同好会代表インタビュー
田園調布学園高等部 SDGs同好会紹介動画
御校のビジョンや方針と
SDGsの関連性を教えてください
建学の精神「捨我精進」をもとにディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシーを作成しました。
そのディプロマ・ポリシー三つのうちの一つが、
「広い視野を持ち、よりよい社会の実現に向けて常に探求し実践できる人」です。
そして、ポリシー実現のための学校ルーブリックに、「多様性を認める姿勢」、「社会にはたらきかける姿勢」を挙げています。
これらは、SDGsの「持続可能な開発目標」の17の大きな目標にすべてつながってゆくものです。
土曜プログラム×SDGs
約170の講座から一人ひとりが興味・関心に応じて選択する土曜プログラムには、SDGsに関連する講座もたくさんあります。ワークショップ形式やディスカッションを通して、学年の枠を越えて協働し知的好奇心を教養へと高めていきます。
【マイプログラム】
〇一緒に考えよう! SDGsの目標達成可能に必要なこと
〇平等とは何か、貧困の点から考えよう #1,2
〇世界の今、~未来は自分たちでデザインできる~ #8,11
〇災害大国日本~リスクにどう備えるか #11
〇海について考えよう~水産学って何? #14
〇太陽電池のしくみをさぐる~再生エネルギーを知る #7,9
〇音のない世界をのぞいてみよう #16
〇国連の窓から世界を見る #5,10,16
〇視野を世界に~企業経験者に学ぶ
・世界の中の自分 私と世界の関係を知る・つくるために #17
・多様性を考える 「異文化を理解し世界とつながる」 #10
・グローバル化する食品会社の現状と新技術から #9
〇マクドナルドハウス見学 #10
〇キワニスドール作り #10
〇ユニセフハウスの見学~開発途上国の子供たちの現状を知る #10
「探究」×SDGs
~2021年度
〇食について考える #2,12,15
中等部2年生では、山形県酒田市での体験学習も含め、1年をかけて「食」についての研究活動を行いました。
「それ本当に捨てていいの? 食品の安全と食品ロスの削減」
「お米の活用方法」
「日本の給食と世界の給食」
「チョコのおいしさには裏がある」
「非日常ごはんについて(非常食、宇宙食)」などのテーマで発表を行いました。
「食」という身近なテーマですが、研究を進めると世界とのつながりに気づいたり、人との関わりに気づいたり、様々な視点を得られます。
〇「SDGs、食べるから見える世界~飢餓と食料廃棄~」#2,10
SDGsの背景を学び、IT技術や再生医療等科学技術が発達し、グローバル化が更に進む世界で何が求められているのかを考えます。「世界の飢餓問題と国連WFPの活動」「食料廃棄と食品ロス」といったテーマでWFPの職員の方々に話を伺い、人間社会が幸せに発展していくには何が必要か考え、具体的なアイデアを発表します。
「探究」×SDGs
2022年度~
〇中等部:課題解決の思考法である「デザイン思考」の基礎を学びながら課題解決スキルを身に付けます。身近な課題から日本国内の課題にまで目を向けて、社会と繋がりながら課題解決をしていきます。宿泊行事などの行事とも関わりながら、徹底的にデザイン思考を体験・実践していきます。
〇高等部:没頭できること発見して深めていく「BOTTO」プロジェクトを行います。このプロジェクトでは、自分の強みや興味関心を掘り下げながらも、世界に目を向けて課題を発見・設定し、広く深く探究していきます。
課題を発見・設定していく上で、世界的な課題に取り組み活躍している方々からオンラインで話を聴いたり、長期休みを利用してオンライン研修を行ったりします(希望制)。また、探究テーマに関係する国に実際に行き、現地で調査・研修を行うプログラムも検討しています。
探究テーマによっては企業や大学の力を借りながら内容を深化させ、自身の没頭を掘り下げるだけでなく、人に貢献していくことを目指しています。
学習体験旅行×SDGs
本校では「体験」を大切にしている学校です。中等部1年から高等部1年まで毎年宿泊行事があり、中でも高等部1年の九州学習体験旅行は、1年間、環境・平和についての事前学習をし、「発信地で発信者に」聴き学びます。コロナ禍で足を運べなかった学年も、オンラインで現地とつなげる「よかとこプログラム」を実施しました。
水俣病を世界に伝えた写真家ユージン・スミス氏とパートナーのアイリーン・美緒子・スミス氏が発表した写真集「MINAMATA」をもとに製作された映画『MINAMATA-ミナマタ-』の校内試写会とオンライン講演会も行い、その様子はNHK「ニュースウォッチ9」で紹介されました。
#3,10,11
ユネスコスクール×SDGs
ユネスコスクール加盟校であり、宿泊学習や授業で「環境・生物多様性」「減災・防災」「平和・人権」に関わる活動を行っています。
SDGs同好会
〇なでしこ祭(文化祭)での実践発表とレッドカップの販売、募金活動を実施。
〇ファミリーマート自動販売機の商品についての全校アンケートを実施し、その結果をもとに、食品ロスの削減につながるラインナップとしました。
〇SDGs関連のエッセイコンテストに2020年度高等部1年生に参加呼びかけをし、WFPチャリティーエッセイコンテスト2020で応募数全国9位に。
模擬国連同好会×SDGs
〇2022 校内模擬国連 難民女性の性的暴力からの保護に向けて #5,10
ジャパンメトロポリタン模擬国連大会に参加した大使たちが、”Protecting Female Refugees From Sexual Violence” を議題に校内模擬国連を開きました。
最終的に可決され公式文書にできるよう、最後まで粘り強く交渉し、どの国も納得のいく案を出すよう工夫をしました。
〇2021 ジャパンメトロポリタン模擬国連大会(JMMUN) Eliminating the Gender Pay Gap (男女の賃金格差の削減)について、フランス大使とし て会議に臨む。#5,10
ジャパンメトロポリタン模擬国連大会(JMMUN)2021に参加をしました。議長の指示から大使同士討議まですべて英語の会議であり、対面ではなくZoomですべてやり取りを行う難しさもありましたが、2日間の議論の末、ギリシャ、デンマーク大使らと共に、産休・育休の延長や男性が家事労働へ積極的に参加することへの意識改革、ワークライフバランスを取り入れた888スケジュール(8時間の労働、睡眠、プライベートな時間の確保)の提言を行い、決議案として提出しました。
〇2021 校内模擬国連 食料安全保障~持続可能な世界を目指して~ 校内模擬国連大会
議題は食料保障(Food Security) 。供給可能性(Availability)、入手可能性(Accesibility)、栄養性(Utilization)、安定性(Stability)を4つの柱に、すべての人が、いかなるときも、十分で安全で栄養価に富んだ食料に、物理的、社会的および経済的にアクセスできるために各国に何ができるかを話し合いました。
論点の1つ目として挙げられていた食肉消費に対する各国の考え方の違いからグループを作るのに時間がかかりましたが、議場は帰宅後のZoomに。4つの論点に対する各グループの政策をまとめ、採決では無事2つの決議案とも可決されました。
図書館×SDGs
〇図書委員会で古本市 売り上げは世界の子供にワクチンを送る活動等に寄付
生徒の発案で家庭でいらなくなった本を集めて校内で古本市をしています。売り上げはすべてボランティア団体に寄付し、恵まれない家庭へサンタクロースとなって本を贈る活動(ブックサンタ)や、アフリカの子供へのポリオワクチンにしてもらう「世界の子どもにワクチンを」活動などに役立ててもらいます。不要な品を次に役立つ活動へとつなげたいという高校生の思いが形になりました。 #3,10
〇図書委員会で絵本を送る活動
シャンティボランティア会の主催する「世界に絵本を送る活動」に参加しました。カンボジアやベトナムなどに日本の絵本を送る活動。現地の言葉が翻訳して書かれたシールをきれいに貼り付けながら1冊ずつしあげて送ります。コロナ禍の図書委員会活動のひとつとして、希望者が自宅でひとりひとり取り組みました。『ぐりとぐら』などおなじみの絵本に現地翻訳語のシールを貼る活動は、絵本への思い入れもあいまって贈る人も贈られた人も幸せを感じる活動の一つでした。 #3,10
入試問題×SDGs
〇「シカクいアタマをまるくする。~未来への力~」で掲載 #5、10
中等部の国語入試問題が電車広告「シカクいアタマをまるくする。~未来への力~」(日能研)に掲載されました。
「SDGs17」の目標の一つでもある「ジェンダー」について、本校でも様々なワークショップを行ってきましたが、女子校だからこそ、ジェンダーに関することにも興味を持ち考えてほしい、という思いも込めた出題となっています。
学園ブログ
ジェンダーワークショップ
×SDGs
アムネスティインターナショナル日本による英語ジェンダーワークショップを行いました。ニューヨークからの弁護士 Carolina Van Der Mensbrugghe 氏によるもので、アムネスティからアドバイザーの方が二人と本校のネイティブ英語教師たちも一緒に参加しました。
#5,10
御校の魅力・特色を
教えてください!
週5日制50分授業(32コマ)+土曜プログラムのカリキュラムで、中等部1年生~高等部2年生の5年間、週1コマの「探究」の授業を実施します。身近な課題から、社会・国際的な課題にまで目を向けて、実践的なプログラムに数多く取り組みながら、課題解決・探究型のスキルを身に付けていきます。
教科横断型授業の実践も多く、学びの幅を広げています。
どのような生徒を
育てていますか?
【ディプロマ・ポリシー】
田園調布学園では建学の精神「捨我精進」のもとに、卒業時には次のような人になるよう育てていきます。
・自己を深くみつめてより高い目標を定め、学び続けることができる人
・自己の役割を自覚し、他者と協同しながら、その責任を果たそうと主体的に行動できる人
・広い視野を持ち、よりよい社会の実現に向けて常に探求し実践できる人
どのような入学生を
求めていますか?
【アドミッション・ポリシー】
田園調布学園は“出会い”がたくさんある学校です。本校での生活や体験を楽しみにしている人に入学してほしいと考えています。
入学希望者の皆さんに
メッセージをお願いします!
中高の6年間では、とことん自分と向き合い一人ひとりが生きる意味を考えてほしいと考えています。そして、失敗を恐れずに挑戦してほしいと思います。(校長 清水豊)
オリジナルの入試制度 |
午後の算数一教科入試があります。その最後の大問は、教科横断的な内容になっており、ピアノを題材に音の振動数について聞いたり、世界文化遺産に登録される遺跡群を題材に年代測定について聞いたりしています。 この問題を解く過程で、一つの事象を様々な角度から見る複眼的な視点に気づくことができ、SDGsの目標達成にもつながります。 |
最新の入試情報 | 入試情報サイト |
学校名 | 田園調布学園中等部・高等部 |
教育理念/建学の精神 | 「捨我精進」 自分本位の我がを捨て、目標に向かって努力を続けること、 他人ひとよかれと行動すること 川村理助初代校長は、自身の生活体験の中で、どんなに困難な状況にあっても、わがままを捨て、自分の目標に向かって懸命に努力するとき、心は楽しさで満たされ、無限の力を発揮できる、という境地に達し、その心境を「捨我精進」ということばに託しました。学校法人調布学園はこれを建学の精神としています。創立以来、本校は、「捨我精進」の実践を通して、健全な人格と真の学力および豊かな教養をそなえた女子を育成してきました。 知・徳・体の調和した教育活動を行い、「強い心・思いやりの心・素直な心」を育み、社会に貢献できる人格の土台を作ることを目指しています。 |
所在地 | 東京都世田谷区東玉川2-21-8 |
資料請求 | boshu@chofu.ed.jp |