女子聖学院中学校・高等学校 SDGsインタビュー
施設紹介
国際理解教育プログラム
御校のビジョンや方針と
SDGsの関連性を教えて下さい
聖学院は法人全体として2018年にグローバル・コンパクトに署名するなど、SDGsを推進することを宣言しています。
女子聖学院中高と、同一法人で隣接する聖学院中高、聖学院小学校は3校が連携して聖学院教育デザイン開発センターを開設。
主な活動の一つに3校と法人本部の教職員で構成されたメンバーによる「ESD・SDGs教育デザインユニット」があり、
聖学院駒込キャンパス全体のSDGsの推進活動を牽引しています。
現在、ESD・SDGs教育デザインユニットで行われている活動は大きくは以下の3つです。
①中高生SDGsプロジェクト
②SDGs教育マップの作成
③聖学院SDGsコンテストの実施
また、女子聖学院中高をはじめ聖学院の各校はユネスコスクールの認定を受けるための準備を進めています。
中高生SDGsプロジェクト
環境エコプロジェクト
一般社団法人EARTH COMPANYの指導を受け、学校内の電力使用量、廃棄物排出量、水の使用料などを調査、可視化、分析をして課題を抽出し、
その課題解決のための具体的なアクションを計画し実践する活動が進行中です。
「廃棄物削減」「CO2削減・エネルギー」「水保全」「学校菜園・緑化」という4つのカテゴリーに分類される9つのチームがパートナー企業と連携をしてプロジェクトを進行させています。
また、前年度の2021年度は防災をテーマとしたプロジェクト活動が実施されました。
SDGs教育マップ
ESD・SDGs教育デザインユニットは、聖学院の重点活動分野として以下の3つを指定しました。
①防災・福祉・コミュニティ
②資源・環境
③平和・公正
女子聖学院中高、聖学院中高、聖学院小学校で現在行われている、3分野それぞれに該当する「学習項目」「教科」「行事」「委員会」「プロジェクト」の洗い出しを行い、
SDGs教育マップを作成する準備が着々と進められています。SDGs教育マップは2023年度には一般にも公開予定です。
各分野においてピックアップされた活動の一部を以下(04〜09)にご紹介いたします。
国語/授業
「絶滅の意味」
高校3年生、文系3クラス対象。②資源・環境に該当。人間の行為が原因者となる現在の「絶滅」について、自分の考えをまとめて文章化します。
英語/授業
「食事とCO2」
高校3年生対象。②資源・環境に該当。英語の授業の中で、「牛肉の消費」と「穀物、お茶の消費量」、「メタンガス」な関連を学び、テキストだけでなく最近の関連記事などを取り上げ、理解を深めました。
英語/授業
コミュニケーション英語
高校2年生対象。コミュニケーション英語で扱うトピックはほぼSDGsと関連しています。 スライドを用いたプレゼンテーションを実施し、ディベートも実施。生徒たちのプレゼンテーション力が向上していることを実感しています。
英語/講座
国際教育委員会
JSG講座(フィリピン・ザンビア)
中学1年生の希望者対象。国際教育委員会が担当する講座で、夏休みの期間を利用して、貧困や飢餓、教育についての世界の現状を英語の学習を通して学びます。
理科
理科見学旅行
中学2年生〜高校3年生、希望者対象。②資源・環境に該当。夏休み中に行われる3泊4日のプログラムで海や陸の自然を通して、 その豊かさを学びます。事前学習を10回以上旅行前に実施することで、理科学習の「着眼点と実体験」が得られています。
生徒会活動
防災委員会
中高6学年対象。①防災・福祉・コミュニティに該当。生徒会活動のメンバーとして防災委員会があります。 学校や通学途中で被災した際にどのように対処すべきかなどの話し合いが定期的に行われており、防災や普段の生活について考えています。
御校の魅力・特色を
教えてください!
「自分のよさを見出し他者の役に立つ喜びを知る」
学校行事や学年プログラム、授業、クラブ活動等を通して、自分の良さと仲間の良いところに目を向けられるように成長していけることが
女子聖学院の特色です。そうした教育の礎となっているのが毎日の「礼拝」です。礼拝を通して神様に愛されているかけがえのない自分と向き合い、
生かされている喜びと感謝の思いを6年間通して培っています。
「より深い学びを支える多様なプレゼンテーションの機会」
女子聖学院は「ことば」の獲得を大切にしており、英語のスピーチコンテストや国語の「聞く・話す」の授業など、
自分のことばで意見や思いを伝える機会が学校行事や授業の中にたくさん用意されています。また、中学の探究学習に
「マイ・コンパスプロジェクト」があります。マイ・コンパスプロジェクトは生徒が当事者となる様々な活動を通して、
学び方を学び、多角的な視点から学意味を見出していきます。デジタル・シティズンシップ教育とリーダーシップ
(シェアド・リーダーシップ)教育を土台に「自己表現できる市民」を育てるのが、が女子聖学院の探究学習の特色です
「一人ひとりのニーズに対応する上質な学習環境」
JSGラーニングセンターやJSG講座をはじめ、生徒の「自ら学ぶ」をサポートする環境が整っていることも女子聖学院の特色の一つです。
どのような生徒を
育てていますか?
女子聖学院中高の教育目標「Be a Messenger〜語ることばをもつ人を育てます〜」
語ることばを持つ人とは、自己も他者も肯定できる人であり、問いを持ち生涯学び続ける学習者であり、自立して社会に貢献できる人のことです。
私たちは「学ぶ」とは「ことばを獲得する」ことと理解しています。「ことば」の獲得が生徒たちの将来に希望を与え、
自分の人生を生き続ける知恵と力を獲得できると考えています。
女子聖学院がめざす人物像
・自分の賜物を問い続け、大切にできる
・自分の賜物を他者のために活かせる
・他者を理解し、グローバルに活躍できる
・社会課題を理解し、自分の事として探究する力(探究・対話・学習・生活)を身につけている
入学希望者の皆さんに
メッセージをお願いします!
女子聖学院の教育目標は、「自らの賜物を用いて他者と共に歩むことのできる女性」を育てることです。
私たちは、中高6年間の生活を通して、この目標を実現させるための土台を築いていきます。
そして、それは10年後、20年後、50年後、そして人生の終わりまで貫く堅固な土台でもあります。
女子聖学院が考える土台とは、「自己の存在意義の確信」です。生徒たち一人ひとりがこの確信を得るために、
私たちは良質な教育環境を整えることに力を尽くしています。
学校には、建物や設備などハード面での環境、授業や学校行事、クラブ活動といったソフト面での環境、そして教員と生徒、
人と人との3つの環境がありますが、女子聖学院にはもう一つ大切な環境があります。
それは毎日の礼拝を中心としたキリスト教という世界です。これは本校の全ての教育を束ねる「扇の要」であり、
女子聖学院の学校としてのアイデンティティでもあります。
生徒が、若き日に聖書に親しみ、「神聖なもの」、「厳かなもの」に触れることは、心の安らぎ、人生の道標、人間に対する深い洞察を得る機会になります。
さらに「許されること」と「愛されること」、「許すこと」と「愛すること」がいかに大切なことであるかを知らされます。
女子聖学院では、これらの4つの教育環境が有機的につながり、生徒の中に「堅固な土台」が築かれ、生徒は他者と共に歩むことができる女性へと成長していきます。
女子聖学院の教育は、地道な日々の積み重ねによって進められています。
しかし、その底流には確固たる教育目標があり、そのために教員の情熱が注がれています。
そのことを皆さんに知っていただければと願っております。
最新の入試情報 | 入試情報サイト |
学校名 | 女子聖学院中学校・高等学校 |
教育理念/建学の精神 |
建学の精神「神を仰ぎ 人に仕う」 教育目標「Be a Messenger〜語ることばをもつ人を育てます〜」 |
所在地 | 〒114-8574 東京都北区中里3-12-2 |
※2022年11月時点の情報です。