御校のビジョンや方針と
SDGsの関連性を
教えてください

　創立100年の本校は、ユネスコの理念と親和性が極めて高く、またESD/SDGｓの根本にある「誰ひとり取り残さない」実践と重なる「仏教精神による人間教育」を建学の精神としています。

これまで英語学習と留学等による国際理解教育を40年積み重ね、グローバルシチズンシップ教育と多様な探究活動を推進する学校となりました。 そしていま、ASPnet加盟申請を行い、この度、ユネスコスクール・キャンディデート校として承認されました。

今後もESD/SDGｓ達成に資する活動を目指して、世界の学校と交流し、学びを共有したいと願っています。

留学制度
交流派遣制度
海外研修

例年20人ほどもいる長期派遣留学生（10ヶ月）数を今後も維持し、また、例年4人～6人ほどの留学生受け入れもしている。 留学生徒をハブとしての、多種多様な海外高等学校との連携をこれからも推進・実現していきます。 また、リガ市親善交流やネパール教育交流では代表生徒を派遣して、実際的な交流を継続しています。 さらに、修学旅行（ハワイ　160人）、カナダ語学研修（3週間　80人）、短期留学（3週間　15人）アメリカ東部理系研修（2週間　20人）を実施して、 訪問先での交流と各自の設定した探究活動を実施しており、在校生徒の大多数が国際交流・異文化理解の機会をもつ体制となっています。

グローバルイシュー授業
課題探究授業
土曜探究

「GlobalIssues」Ⅰ・Ⅱ・Ⅲは、グローバル文系・理系、中高一貫の各コースで実施されている。 世界中で普遍的な課題である、「いじめ」「児童労働」から「フェアトレード」そして「マイクロファイナンス」など実践的な事項までを英語で探究し その結果を英語でプレゼンテーションするネイティブ教員による授業です。

課題探究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲは龍谷総合コースで卒業までに7単位設定されている教科横断型の探究授業です。 このなかで、「認知症講習（神戸モデル）」「服のチカラプロジェクト（ユニクロCSR）」「Table for Two」などリサーチリテラシーの習熟と実践を経て、 個別の卒業研究発表「龍総クエスト」（発表テーマ数約90/年）に至ります。

土曜探究は特進コースに設定された「総合的な探究の時間」ですが、「朝日新聞SDGｓ教室」そしてその後のグループ探究を通じて、SDGｓ学習を実施しています。

これまで、それぞれの代表グループは、WWL発表会やOneWorldFestival for Youth、大学主催発表会などで校外に対しての研究発表を行っています。

「コンポスト研究」
「神戸を流れる川の生態・
環境調査」
（グローバル理系コース）

ユニークな特進コースであるグローバル理系コースがコース開設以来継続している実験・探究活動です。

「コンポスト研究」では、生ゴミから堆肥を作りそれを使用してタマネギ栽培を体験し、収穫・試食までを行います。 長年の研究結果が蓄積され、神戸市環境局HPでも紹介されている実践です。

また、「川の生態・環境調査」では、調査方法の習熟もかねてこれも歴代の生徒に引き継がれることで、研究結果が蓄積されてきています。

ネパール教育支援募金、
施設慰問など

JVC（ボランティア部）は本校でも部員数の非常に多いクラブ活動ですが、福祉施設の慰問活動継続により神戸市ユース大賞を受賞しました。 また、募金活動などでも数々の受賞実績があります。この部が活動として、ネパール教育支援募金を継続的に実施しており、 これまでに、ネパールにおいて孤児院へのソーラーパネル寄贈、そして小学校教室建設として結実しました。 また、「文具平等運動」を主催し、ネパールに多くの文具を提供してきました。 代表生徒がネパールを訪問して直接ボランティア活動をした年度もあります。

仏教✕SDGｓ

本校の加盟する龍谷総合学園で開催される、学びあい（探究・交流）である「仏教✕SDGｓ」に参加しています。 校内での事前学習を経て、学校代表として選抜されたチームが、全国26高校の代表チームとともに大学教員・大学生のサポートを受けて SDGｓ課題に挑戦し、まとめ上げられた共同宣言を各校で共有実践する催しです。

比叡山研修

高校1年生全員が、世界遺産比叡山延暦寺において、根本中堂での早朝の参禅、行者道の実踏、鉄鉢料理（精進料理）を体験します。 世界遺産の実際を体感し、先人の築いた礎にたって、誤りない次の1歩を踏み出す学びとしています。

平和学習

課題探究Ⅱ（龍谷総合コース）の現代社会チームでは、立命館大学平和ミュージアムで戦争体験について集中学習と戦争体験者へのインタビューなどで、 また、グローバル理系の英語授業では、世界平和デー提唱者ギリー氏との対話を通じて、 さらに、全校生は本校における宗教行事の講演を通じて「平和を我が事として考える」学習をしています。

ユネスコの精神

本校の建学の精神は、ユネスコの精神との親和性が極めて高いものがあります。 そこでユネスコスクール加盟を目指してきましたが、このたび、ユネスコスクール・キャンディデートとして承認されました。

御校の魅力・特色を
教えてください！

本校の建学の理念から発する校訓「和顔愛語（わげんあいご）」を実践できる生徒を育成するべくすべての教育課程が行われているため、 素直で優しく、温厚な校風がはぐくまれています。

　 神戸の都心部ながら裏側は国立公園という環境で、全日制普通科・男女共学の高校として、国際理解と課題探究を両輪とする教育課程によって、しっかりした基礎学力を身につけています。 また、新指導要領を先取りして開始したコース制により5つのコースそれぞれに特徴的な卒業生を送り出しています。

課題探究で卒業研究までこなしつつ、全国レベルの部活動やさまざまな活動で高校生活全般の充実を図る「龍谷総合コース」。
1年生・2年生の授業時数を確保して、5教科に基礎を置いたうえで、文系理系のそれぞれにふさわしい学力育成を図る「特進文理Sコース」。
入学者の半数が長期派遣留学、もう半分が短期留学を行う、ネイティブ教員と二人担任制で英語に特化した「特進グローバル文系コース」。
入学時から理数系科目と英語力を涵養し、継続的な研究活動、大学連携・企業連携授業、またアメリカ東部理系研修を実施する「特進グローバル理系コース」。
中学から6年間、先進的な教育実践にとりくむ「中高一貫コース（文系・理系）」。

これら5つのコースは、それぞれコース特性にふさわしい大学受験方法を使って、卒業生の80％が現役で大学進学を実現しています。
また一方で、校内全域をカバーするWi-Fi環境のもとで、全校生徒がiPadを教材として所持し、ほぼすべての授業において常時使いこなしています。教職員だけでなく、生徒連絡、保護者連絡もICTが導入され、この面でも「誰ひとり取り残さない」というSDGｓの主目標を達成しています。

さらに、充実した授業や進路相談に加えて、各自の学習支援・受験対策支援として、スタディサプリ学校版を全員が利用しています。また全校生を対象として、本校とリクルート社が協力して「学習室」を開設し、個別学習と学習相談を毎日実施しています。

どのような生徒を
育てていますか？

全日制普通科・男女共学の高校として、国際理解と課題探究を両輪とする教育課程によって、しっかりした基礎学力を身につけています。 また、新指導要領を先取りして開始したコース制により5つのコースそれぞれに特徴的な卒業生を送り出しています。

課題探究で卒業研究までこなしつつ、全国レベルの部活動やさまざまな活動で高校生活全般の充実を図る「龍谷総合コース」では、 大学入学後の学びに向けた能力を身につけ、推薦入試を中心に80％以上が現役で大学進学しています。

一方、1年生・2年生の授業時数を確保して、5教科に基礎を置いたうえで、文系理系のそれぞれにふさわしい学力育成を図る 「特進文理Sコース」では共通テスト受験数も多く国公立はじめ難関大学に一般入試で合格できるように対策しています。

そして、入学者の半数が長期派遣留学、もう半分が短期留学を行う、ネイティブ教員と二人担任制で英語に特化した 「特進グローバル文系コース」では、リベラルアーツへの造詣や秀でた英語運用とコミュニケーションの力、 プレゼンテーションの力を最大限活用できる、総合型選抜を中心に国公立大から海外の大学まで視野に入れて進路選択をしています。

さらに、入学時から理数系科目と英語力を涵養し、継続的な研究活動、大学連携・企業連携授業、またアメリカ東部理系研修を実施する 「特進グローバル理系コース」では、理系国公立大学・難関私大への志願が多く、卒業数はまだわずかながら、すでに優れた実績を出しています。

どのような入学生を
求めていますか？

本校の教育理念を理解し、充実した高校生活を送ろうという意欲に満ちた生徒の入学を求めます。

入学希望者の皆さんに
メッセージをお願いします！

神戸龍谷は、人間が人間らしく生きるために、他者との関係性を重んじ、他者の幸福に資することを考えて行動する思いやりとまごころ、 つまり忠恕ある人を育むことに誇りと信念を持っています。そして、100年間受け継がれてきた神戸龍谷の教えである 「利他の心 慈悲の心 真実を探求する心」が、みなさんの未来を生き抜く素地となり、自分の夢を堂々と語ることができる人に育つことを願っています。