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日本福祉大学付属高等学校SDGs INTERVIEW

日本福祉大学付属高等学校 SDGsインタビュー

高校で特に力をいれているSDGs
貧困をなくそう 質の高い教育をみんなに 人や国の不平等をなくそう 海の豊かさを守ろう 平和と公正をすべての人に

INTERVIEW MOVIE

日本福祉大学付属高等学校 学校紹介動画

日本福祉大学付属高等学校 国際協力部紹介動画

御校のビジョンや方針と
SDGsの関連性を教えて下さい!

日本福祉大学付属高校の教育目標は、すべての人の幸せのために、未来の社会に貢献できる人材の育成にあります。
知多半島唯一の大学併設の私立高校として繰り広げるのは、その特色を存分に生かした創造的な教育活動です。 希望の進路をつかみ取る学力を育むと同時に、未来社会を担う自立したリーダーに必要な人間性の醸成にも力を入れています。
ユネスコスクールとして、総合的な探究の時間「GFS(Global Fukushi Studies)」をESD教育の柱に据え、社会のどのような変化にも対応できる揺るぎない未来力を育成します。

総合的な探究の時間
「GFS」

「Global FUKUSHI Studies」は本校の総合進学コース、グローバル英語コースにおける総合的な探究の時間の科目名です。 ユネスコスクールとしてのESD教育の基幹科目として位置づけ、1年次からⅠ、Ⅱ、Ⅲと年次段階的に進行し、持続可能な共生社会に貢献する人材を育成することを目指しています。
Ⅰでは自分たちの身近なテーマを題材として活用しながら探究学習の基礎を学び、そのための思考・話し合い・表現のスキルの獲得を目標としています。
Ⅱでは1年次の学びを土台に、グループでの探究活動を行うとともに、そのためのスキルの獲得を目標としています。 後半でのグループ探究では、地域の課題解決をテーマに地域と連携をしてPBLに取り組みます。最後に発表の機会を設け、地域の課題における解決策を高校生の視点から明らかにし、町に提案をします。
ⅢではⅠ・Ⅱでの学びを土台に、自身のリサーチクエスチョンに基づき、探究活動を行うとともに、 表現・発信する力を育成することを主な目標としていますが、2021年度、2022年度については、東日本大震災から10年目を機に「防災」をメインテーマに掲げ、防災に関する内容を学習しています。

GFSⅡ
SDGsカードゲーム2030

2年生総合進学コース、グローバル英語コースが学ぶGFSⅡの授業では、毎年SDGsの世界を学ぶ体験学習を行っています。 今年度は講師には、一般社団法人SDGs design 代表理事の曽根香奈子さんをはじめ、阿部さん、後藤さん、前田さんと地域で活躍されているコーディネーターの方々にお越しいただき、SDGsの概要と「2030SDGsカードゲーム」を体験して学びました。

  カードゲームでは、各グループの動きによって常に世界の状況メーター(経済・環境・社会)が動いていく中で、自分たちの目標の達成と世界の目標を達成していくにはどうしたらよいかが問われます。 与えられたゴールを達成するために、話し合いや交渉、意思決定が必要になり、課題解決に必要な力が身につきます。

GFSⅡ美浜町PBL

総合進学コースの総合的な探究の時間「GFSⅡ」にて、美浜町との連携によるPBL(課題解決型学習)を実施しました。 2021年度は、9月に美浜町役場の総務部企画課企画政策係の職員の方より美浜町の概要、現状抱えている課題、将来の町づくり構想についてお話しをいただきました。 その後、美浜町役場とZoomでつなぎ、産業課、都市整備課、学校教育課から6つの課題を提示していただきました。

6つの課題は、①竹炭を活用した商品開発、②ツメタガイを美浜のブランドとして確立させるためには、③若者が訪れたくなる町にするには、④運動公園遊具設置提案、⑤空き家の利活用、⑥学校再編(小中一貫校)で、 それぞれの現状と問題点を説明していただきました。その後半年間をかけて課題解決策を提示できるように探究活動をすすめました。
そして、3月に課題成果発表会を実施しました。初回と同様、会場とzoomのハイブリットの形での実施となりました。 会場には美浜町役場より総務部企画課企画政策係の職員の方にお越しいただき、産業課、都市整備課、学校教育課の職員のみなさんからはzoomを通して発表に対するコメントをいただきました。各課題に対する高校生が考えた解決策は以下の通りです。

①「竹炭を活用した商品開発について」は、BANBOO SHAMPOO、竹炭スイーツの提案
②「ツメタガイを美浜のブランドとして確立させるためには」、については、海音貝チャウダー(クラムチャウダー)の提案
また、①と②をコラボし、地元企業とのコラボレーションを提案した「すみんね」
③「若者が訪れたくなる町にするには」、については、観光だけに特化するのではなく、町が抱える生活課題をともに解決していく将来構想案の提案
④「運動公園遊具設置提案について」は、海から連想をし、のまっキーを使用したシンボル遊具の提案
⑤「空き家の利活用について」は、個人の所有物なので、町主導では解決できないことを前提としつつ、美浜町の特徴をいかしたレンタルハウス、シェアハウスなどの提案
⑥学校再編(小中一貫校)については、高校、大学も交えた学園都市構想の提案

となりました。どの担当グループも今回の学習を通じて、美浜町の奥深さを知ることができました。 まだ提案までで終わっているので、今後も自分事として検討していけるよう、探究活動を進めていきたいです。

GFSⅡ
グローバル英語コース
WYM・輪ゴムのリユース

グローバル英語コース2年生の生徒は、GFSⅡの授業を通して、日本福祉大学・立命館大学で行われた「World Youth Meeting2022」にて台湾鼓山高級中学との協同プレゼンテーションを行いました。 テーマは身の回りの物をリサイクル、リユースすることでSDGs Goal12「つくる責任つかう責任」を考えるというものです。 その中で、台湾チームが毎日各家庭から大量に出るテイクアウト弁当の輪ゴムを集めて店に寄付するアイデアを考え、実際に店に寄付を行いました。 日本では弁当店が輪ゴムのリユースを歓迎しない、そもそも市販の弁当に輪ゴムが使われていないという現実も見えてきました。 私たちは、本校のサッカー部員が肉体作りのために取り組んでいる「食トレ」の弁当に輪ゴムが使われていることに着目し、これを何とか有効活用できないかと考えました。

サッカー部員は100名近くいて、週5日このお弁当を食べれば一週間で約500本の輪ゴムが一度だけの使用で捨てられていることになります。 この問題を改善するために、私たちは各教室にマグネットの輪ゴムホルダーを設置してもらい、なじみやすいキャラクターとSDGsのロゴを入れることで、状態の良い輪ゴムをゴミにせずに自主的に回収するアクションプランを提案します。 これにより、輪ゴム資源の有効活用に貢献し、教室に散乱する輪ゴムごみも減らします。 回収した輪ゴムは定期的に回収し、学校の印刷室、進路指導室など、輪ゴムを使用する場所に寄付します。

GFSⅢ防災学習

「高校生は、被災者であるとともに、支援者にもなり得る」を合い言葉に、様々な視点から「防災・減災」について学び、 非常時の学習から、日常の「ふくし」の大切さについて理解を深めます。具体的な行動につながる学習を通して、福祉マインドを持ったリーダーの自覚を育てます。

具体的には、
①災害に関する必要な知識を身につけ、減災に向けて想像する力を身につける。
②日常生活および避難所におけるリーダーシップ力を身につける。
③答えのない問いに対して、お互いの価値観を乗り越え、合意形成を行う力を身につける。
を科目目標として、大学、地域と連携をして活動に取り組んでいます。

3年E組文化祭の取り組み
「地球にやさしい紙、
バナナペーパーで
オラウータンを救え!」

世界で消費される紙の量は、毎日100万トン以上といわれています。その約90%が「木」を原料としています。 原料である木には、絶滅危惧種のオラウータンが住む熱帯地域のものも含まれています。世界経済の発展に伴い、 紙の消費量が増加する一方で、木の再生が追い付かず、世界では毎年日本の面積約4分の1にあたる広さの森がなくなっています。 森にすむ絶滅危惧種への影響 ( オラウータン・トラ・ゾウなど ) だけでなく、さまざまな環境問題も起きています。

3年 E 組はこの現状を知り少しでも状況を良くしていくためにはどうしたら良いかを考え「バナナペーパー」に注目しました。 バナナペーパーの原料は、バナナの茎の繊維とリサイクルパルプを使用しているため、森林の保護につながると言われています。 バナナペーパーは今までは廃棄されるだけだったオーガニックバナナの茎から取った「バナナ繊維」を原料として、日本の和紙技術を用いて作られた「フェアトレード」の紙です。

この地球にやさしい紙、バナナペーパーを多くの人に紹介したいと思い、1年前から(株)岐阜文芸社さんと共同開発を行ってきました。そこで完成したのが「マスクケース」です。 バナナペーパーで商品開発をおこなっていく過程で、バナナをエサとしている「オラウータン」が絶滅危惧種であることを知りました。 マスクケースに描かれているオラウータンはデザイン班が担当しました。マスクケース内側のオラウータンの足跡はひっくり返すと足跡が近づいてくるデザインとなっています。 日常生活を見直し、少し発想を変え、地球にやさしい生活を心掛けると、絶滅しそうなオラウータンが近づいてくるよ!というメッセージを込めました。 学校生活の中で、お弁当や体育の時などマスクを外す場面が何度かあります。机の横のフックに掛けられるように、名前が書けるように、予備のマスクが入れられるようにと、工夫しました。 売上の一部をオラウータンの保護活動に役立てたいと考えています。

国際協力部
総文祭発表

とうきょう総文2022(第46回全国高等学校総合文化祭東京大会)で「めざせ!フェアトレードタウン~知多半島もフェアトレードタウンへ~」 をテーマに日頃の活動を発表しました! 国際協力部は「世界に笑顔を届けよう!」をモットーに活動しています。
2008年の創部以来、高校生にも身近にできる国際協力を心掛けています。現在は「SDGs」と「エシカル」を意識した活動をおこなっています。 全国大会では、フェアトレードタウンを目指すために取り組んできた、フェアトレード商品開発やフェアトレードイベントなどについて、 これまでの成果や今後の課題、地球環境を守るための視点などをまとめ、発表しました!

※まちぐるみでフェアトレードを応援し、広げるという運動は、2000年にイギリスから始まりました。 日本フェアトレードフォーラムによると、現在、世界フェアトレードタウン数は2031都市、日本国内は6都市です。 2011年に熊本市が日本初!フェアトレードタウンに認定され、愛知県内では、2015年に名古屋市が認定されました!
国際協力部も、NPO法人フェアトレード名古屋ネットワークの一員として、活動しています。

国際協力部
「めざせフェアトレード
タウン!~知多半島も
フェアトレードタウンへ~」

   国際協力部では、2015年からフェアトレードタウン認定を目指し活動しています。 フェアトレード商品開発やフェアトレードイベントなど、高校生にもできる身近な国際協力をモットーに活動してます。

具体的な取り組み①:「フィリピンにみどりを!」書き損じハガキを集め、フィリピンにマングローブを植樹する活動をおこなっています。
具体的な取り組み②:環境デーなごや「秋のフェアトレードタウンまつり」での発表
環境デーなごやでは、「フィリピンにみどりを!子どもたちに学びを!」をテーマに、フィリピンマングローブ植樹活動とフィリピンジュースパックをアップサイクルしたバックの販売をおこないました。

御校の魅力・特色を
教えてください!

「我が如く等しくして異なること無からしめん」ー学園創設者・鈴木修学先生は、「人間の尊厳を大切にする」ことを生きることの柱とされました。 私たちも、その修学先生の教えのもと、「すべての人の幸せのために、未来社会に貢献できる人材の育成」を教育目標に掲げ、希望する進路を切り開く学力と豊かな人間性を育てることに力を入れてきました。

ここ数年、際立って成果を上げつつある部活動はもちろんのこと、「文理・グローバル英語・総合進学・スポーツ」の4つのコースでは、 生徒諸君の将来の夢や目標の達成を支えるための学習環境を整えています。またグローバル社会の中で生きて働く能力を兼ね備え、より多くの世界の人々との交流や意見交換を図るため、 英語力をつけることを重視し、英語検定試験への挑戦や海外姉妹校との交流を活発に展開していきます。

どのような生徒を
育てていますか?

本稿の目指す生徒像は以下の通りです。

目指す生徒像
1.目標の達成に向け見通しを持ち、やり抜くことができる
2.学びに真摯に向き合い、他者との協働の中で互いを高め合うことができる
3.社会の課題を「我が事」ととらえ、解決改善に向けて行動することができる
4.社会を生きる一員として、自他の尊厳を尊重することができる

どのような入学生を
もとめていますか?

本校の求めるアドミッションポリシーは以下の通りです。

付属高校 Admission Policy mission Policy)―新たな自分と出会う―
1.建学の精神に基づき、本学園が尊重する精神を培うために、自らの育成に真摯に努力することのできる生徒
2.中学校で修得すべき基礎学力のうえに、本校での学びを積み重ね、自らの学力や資質・能力の向上に努力することのできる生徒
3.世界及び日本におけるグローカルな課題を自らの課題としてとらえ、他者とともに解決に向けて協働し、社会貢献する意欲を持つ生徒

入学希望者の皆さんに
メッセージをお願いします

新たな校舎「ゆりのき館」が完成しました。図書館の自習スペース、視聴覚教室のアクティブラーニングスペース、学内全体のICTの整備に加え、新たな学び、活動の場が生まれました。 また、大学との同一キャンパスにあることのメリットを生かし、学園規模で皆さんの夢の実現を応援します。
付属高校は60年余の歴史の上に、ますます発展しようとしています。私たち教職員は「どの子も伸ばす」を合い言葉に生徒の皆さんを精一杯応援します。
We can.We will. 新しい自分に出会う旅に出かけましょう!

入試情報

最新の入試情報 入試情報サイト
特色入試があります。

学校情報

学校名 日本福祉大学付属高等学校
学科/コース一覧 普通科
教育理念/建学の精神 教育目標「すべての人の幸せのために、未来社会に貢献できる人材の育成」
所在地 〒470-3233 愛知県知多郡美浜町奥田中ノ谷2-1