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岩手県立高田高等学校SDGs INTERVIEW

岩手県立高田高等学校 SDGsインタビュー

高校で特に力をいれているSDGs
エネルギーをみんなにそしてクリーンに 人や国の不平等をなくそう 住み続けられるまちづくりを つくる責任つかう責任 海の豊かさを守ろう

INTERVIEW MOVIE

岩手県立高田高等学校動画

御校のビジョンや方針と
SDGsの関連性を教えて下さい!

本校では総合的な探究の時間を中心とした活動を「T×ACTION(タクション)」と呼び、地域研究・地域探究・自己能力伸長活動・進路活動・地域貢献活動・ボランティア・キャリア教育・復興活動・防災活動・高大連携フィールドワーク等に取り組み、その活動を通じて「計画力・実行力・発信力」を身につけることを目標としている。平成29年度からの活動を通じて、持続可能な街づくりのためには、様々な立場や状況に配慮することが重要であると学んだ。また、本校の所在地である陸前高田市は「SDGs未来都市」にも指定されており、地元高校に対する地域のニーズを踏まえて活動を展開している。

地元で働く
若手社員との交流会
&ワークトリップ
(#8,9,11)

1年生を対象に実施。地元の企業で働く若手社員の方から仕事の内容ややりがいなどを伺い、実際に職場を訪問・見学する。 地域の産業について理解することで、自分は将来どのような職業に就きたいのか、必要とされているのはどんな人なのかを考え、高校3年間で身につけるべき知識や能力をイメージする。「住みつづけられるまちづくり」のために自分ができること、地域で取り組まなければならない課題について考える取り組みである。

ノーマライゼーション
体験・講演会
(#3,10,11,16)

陸前高田市は「ノーマライゼーションということばのいらないまちづくり」に取り組んでいる。 ノーマライゼーション体験ではアイマスクやヘッドフォンを装着して、「見えない」、「聞こえない」、「話せない」状態を擬似的に体験し、 自分ではない他者の置かれている状況を慮る姿勢を育てる。講演会ではノーマライゼーションに取り組んでいる先進的な企業である「株式会社ヘラルボニー」のCEOをお招きし、障害を個性として捉える考え方や取り組みについて学ぶ。

復興・防災・減災
教育講演会
(#3,6,8,9,10,11)

有識者に講演をいただき、東日本大震災における岩手県最大の被災地にある学校として、復興・防災・減災について何ができるかについて考える。令和4年度はダンボ-ルジオラマネットワークの方に、令和3年度は株式会社ヘラルボニーの方に講演をいただいた。

いっしょに読もう!
新聞コンクール
(#1,2,3,4,5,6,7,8,
9,10,11,12,13,
14,15,16,17)

自分が興味を持った記事を選び、家族や友人と議論し、考えを深めた結果をレポートにまとめ、日本新聞協会主催の「いっしょに読もう!新聞コンクール」に応募した。様々な社会問題を多角的に見るSDGsの基本姿勢を学ぶことができた。本校は継続してこの活動に取り組んでおり、本年度全国の部で学校奨励賞を、岩手県の部で岩手賞を受賞した。

パンづくり体験
&保育実習
(#3,5,8,9,10,11,16)

普段ワンオペで育児を担っている地域のお母さん方に本校の海洋システム科でパンづくりを楽しんでいただく間、そのお子さん達を保育や教育、看護職を希望している生徒が市の保育士の指導の下お預かりし、保育実習を行う。本校の教育内容を知っていただく機会ともなっており、毎年好評をいただいている。

高大連携探究学習
・フィールドワーク
(#1,2,3,4,5,6,7,8,
9,10,11,12,13,14,
15,16,17)

立教大学の学生と4月~8月にかけて総合的な探究の時間でリモート学習を行い、9月に陸前高田市内で哲学対話やフィールドワークを行い、その探究成果を市民に向けて発表する。 東日本大震災の被災地である陸前高田市は社会問題の先進地でもある。その陸前高田市の地域課題を都市部の大学生と一緒に探究することで、生徒の視野を広げることができている。

大野海岸清掃
・避難訓練
(#11,14)

陸前高田市の大野海岸を小学生と清掃し、その後海岸にいるときに地震が発生したとの想定で避難訓練を行う。海の豊かさと怖さを次世代に確実に伝え、将来の災害における減災を図る取り組みである。

空き家整理
・維持活動
(#8,9,11,12,15)

陸前高田市から移住に関する委託を受けている「高田暮舎」が管理をしている空き家整理・維持活動を手伝う。市内の既存資源を有効活用することで移住を進めるとともに不要な伐採を防ぎ、自然の豊かさを守る活動ともなっている。

米崎りんご
維持活動
(#2,11,12,14)

陸前高田市内で栽培されている「米崎りんご」の摘花作業や摘果作業、葉取り作業を体験する。規格外のりんごを引き取って、ジュースやジャムに加工し販売する活動も行っており、一次産業の体験を踏まえて6次産業化について考える機会となっている。

インターンシップ
(#1,4,9,11,14)

2年生の就職・専門学校進学希望の生徒が体験する。地域の事業所で体験をすることで働くことのイメージを具体的にし、就職におけるミスマッチを防ぐことを目標としている。

コミュニティ
カフェ運営
(#8,11)

栄養分野や福祉分野を志望している有志の生徒が、市内の飲食店を借りてコミュニティカフェの運営を行う。令和4年度は視覚障害者の方が食べやすいメニューの研究や、災害公園団地に住む一人暮らしの高齢者の食事改善に取り組んだ。

高田松原
再生活動
(#11,14,15)

名勝高田松原の4万本の松は東日本大震災によって「奇跡の一本松」以外は全て失われた。その名勝復活に取り組む「高田松原を守る会」の方と共に令和3年5月18日、最後の植樹を行った。令和4年度は植樹した松周辺の草取り等を行った。活動を通じて再生に50年はかかると言われる名勝復活を担う世代であるとの自覚を持つことができた。

国際交流
(#8,9,11,16,17)

東日本大震災の2年後、本校の実習船がアメリカ合衆国カリフォルニア州クレセントシティに漂着したのを縁に、陸前高田市とクレセントシティは国際姉妹都市となった。 また、実習船の返還に尽力したクレセントシティのデルノーテ高校と本校は国際姉妹校となった。市民同士、生徒同士の交流を通じて国際的な視点を育成している。さらに、陸前高田市の復興に物心共に尽力していただいたシンガポールとのアートや音楽を通じた交流も行っている。

1年PROJECT
(#1,2,3,4,5,6,7,
8,9,10,11,12,13,
14,15,16,17)

総合政策、医療・福祉・保育、ものづくり、国際の4チームに分かれて探究活動を行い、探究結果を発表する。 みんなの夢をかなえる会や地元のNPO、有識者を講師に迎え、探究することで、様々な立場で社会問題を考える視点を養っている。

防災授業
(#3,4,10,11)

小学生を対象とした「いのちを守る防災リュック」の授業を実施している。年齢や家族構成、持病等の要素によって防災リュックの内容物も変わってくること、一番大切な持ち物は「いのち」であることを伝えている。東日本大震災を覚えている最後の世代の高校生として、震災を後世に伝える役割を果たしている。

水産教室
(#4,11,14)

海洋システム科が市内の小学生(中学年)を対象にかまぼこづくりや操船シミュレーター体験、ロープワーク体験ができる「水産教室」を実施している。 将来の地域産業の担い手育成や高校の専門科の授業内容について知ってもらう機会としている。

缶詰・パンづくり
販売
(#4,8,9,11,14)

海洋システム科で缶詰やパンを製造し、産業祭りや文化祭で販売している。缶詰は陸前高田市のふるさと納税の返礼品となっており、学びを通じて確かな技術を身につけた地域産業の担い手を育成している。

自動運転
EVバス試乗体験
(#7,8,9,10,11,
12,13,14,15)

陸前高田市では市内で自動運転EVバスの実証実験を定期的に行っている。少子高齢化が進むなかで地域の足として期待される自動運転EVバスに試乗することで、 最先端の技術に触れると共に、その技術にどんな可能性と課題があるのかについて考えることができた。

ダイビング実習
(#4,8,9,11,14)

海洋システム科では海洋開発や維持活動でニーズの高いダイビングの授業も行っている。近隣のプールや海で実習を行った後、小笠原でダイビング実習の総仕上げをしている。

地域貢献活動
(#8,11)

自治体や事業者、NPO等のニーズに応えて各種イベントで地域貢献活動を行っている。令和4年度は山開き前の刈り払いやトイレ清掃、小学生の職業体験活動の補助などの取り組みを行った。

御校の魅力・特色を
教えてください!

本校は普通科と海洋システム科が併置された全国的にも珍しい学校です。2011年の東日本大震災では校舎が全壊するなど甚大な被害を受けましたが、日本全国・全世界から支援をいただき再建を果たしました。震災を機に深まり、新たに生まれた縁を大事に市、様々な活動に取り組んでいます。震災により急速に少子高齢化が進んだ陸前高田市は社会問題の先進地でもあります。その課題に生徒一人ひとりが真剣に取り組み、地域の皆さんと共に成果を挙げています。本校の活動の様子はHPやnoteで発信しています。

どのような生徒を
育てていますか?

スクール・ポリシー
学校教育目標
知・徳・体の調和のとれた人格の完成を目指し、地域や社会の復興・発展を担う有為な人材を育成する。

グラデュエーション・ポリシー(このような力を伸ばします‼)
【学校共通】
・ 幅広い知識と教養を身に付けるとともに、知識や技能を活用する力を育成します。
・ 自他の生命や人権を尊重し、他者と協働して活動する力を育成します。
・ 生涯を通じて健康な生活を送ることができる健やかな心と体を育成します。
・ 震災の教訓を地域と共有しながら、防災・減災に関する高い意識を育成します。
・ SDGs(持続可能な開発)の理念を理解し、国際的視野を持って、地域や社会の復興・発展に貢献しようとするグローカル人材として必要な資質を育成します。
【普通科】
・ 多様な進路希望に対応できる確かな学力を育成します。
【海洋システム科】
・ 将来の水産業を担う実践的知識と技術力を育成します。

どのような入学生を
もとめていますか?

アドミッション・ポリシー(このような生徒を待っています)
【学校共通】
基礎的な学力を有しており、以下のいずれかに該当する生徒を募集します。
・ 本校の教育内容に興味・関心を持ち、入学後も前向きに取り組む生徒。
・ 自分や仲間を大切にし、個性や長所を伸ばそうと努力する生徒。
・ 自らの成長や夢の実現を通して、地域や社会の復興・発展に貢献したいと考える生徒。
・ 部活動や生徒会活動などに意欲的に取り組む生徒。

どのような学びを
提供していますか?

カリキュラム・ポリシー(このような学びを行います!)
【学校共通】
・ 「わかる授業」の実践や、「主体的・対話的で深い学び」により、確かな学力を身に付けさせる教育活動を進めます。
・ 特別活動や体験活動など学校の教育活動全体を通じて、豊かな心や協調性を培う教育活動を進めます。
・ 体育・健康に関する指導など学校の教育活動全体を通じて、健やかな心と体を養う教育活動を進めます。
・ 自治体や関係機関と連携した復興・防災・減災教育により、震災の教訓を確実に引き継ぐ教育活動を進めます。
・ SDGs(持続可能な開発)の理念を踏まえ、地域や産官学と連携して行う、総合的な探究の時間を中心とする取組である「T×ACTION(タク  ション)」やキャリア教育、国際交流事業等を通じて、グローカル人材として必要な課題発見能力、解決能力等を培う教育活動を進めます。
【普通科】
・ 多様な進路希望に応じた教育課程を編成し、生徒個々の進路希望の実現を図る教育活動を進めます。
【海洋システム科】
・ 水産科目の授業や実習を通して、実践的知識の習得と技術力を養成する教育活動を進めます。

入学希望者の皆さんに
メッセージをお願いします

校長から一言
本校は、昭和5年の創立以来90年以上の歴史を誇る、気仙地区を代表する伝統校です。これまでの卒業生は、約27,000人を数え、有為な人材を陸前高田市はもとより県内外に多数輩出してきました。 平成23年の東日本大震災津波では、校舎が全壊する甚大な被害を受けましたが、国内外から多くの支援をいただき、平成27年には新校舎が完成、その後グラウンドや部室棟など関連施設の整備も進み、現在は、申し分のない教育環境が整っています。 陸前高田市唯一の高校として地元からの期待も大きく、普通科は、大学、専門学校等への進学はもとより、県内外の企業への就職など幅広い進路に対応しているほか、海洋システム科は、岩手の基幹産業でもある水産業の担い手を育成しています。
なお、海洋システム科は、近年の水産業の「6次産業化」への動きに対応して、海産物を獲る・育てるところから、商品に加工し、流通、販売するところまでを一貫して学ぶ新たなカリキュラムで令和5年度入学生から新時代の水産業の担い手育成を目指します。 また、現在、本校では「総合的な探究の時間」通称「T×ACTION」(タクション)に積極的に取り組んでおり、陸前高田市や立教大学、岩手大学など多くの外部団体のご協力をいただきながら、探究活動を通じて課題解決能力を身に付け、グローカル人材の育成を目指しています。 その他、本校は、伝統的に部活動が大変盛んで、これまで女子バレーボール部の全国高等学校選抜優勝大会での全国制覇、硬式野球部の夏の甲子園大会出場をはじめ、陸上競技部、ソフトテニス部、卓球部などが強豪として名を馳せ、文化部も含め、多くの部が県内はもとより全国の舞台で活躍しています。昨年は、女子ソフトテニス部が県高校総体で個人、団体ともに優勝し、北信越インターハイに出場したほか、新聞委員会が本県代表として全国高等学校総合文化祭に出場しています。 このように、本校には、校訓「至誠 錬磨 創造」のもと、文武両道でひたむきに努力し、前向きに挑戦する生徒と教職員がいます。
皆さんの大切な高校3年間をこの高田高等学校で一緒に過ごしてみませんか。皆さんの入学を心からお待ちしています。

入試情報

最新の入試情報 入試情報サイト

学校情報

学校名 岩手県立高田高等学校
学科/コース一覧 普通科、海洋システム科
所在地 岩手県陸前高田市高田町字長砂78-12