[ぼらぷらSDGs小論文]

わたしのSDGsアクション

『あなたの1つの行動で人々を救う』

小論文

『あなたの1つの行動で人々を救う』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

今、世界で注目されているSDGs。17の目標があげられている。私はその中でも食品ロスに注目した。
 世界では、まだ食べられるのにも関わらず、食料が13億トンも廃棄されている。そのうち日本ではやく646万トンもの食料が廃棄されている。日本の食品ロスは大きく分けて2つある。1つ目は、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの小売店での売れ残りや返品、飲食店での食べ残し、売り物にならない規格外品といった事業系食品ロスである。2つ目は、家での料理の作り過ぎによる食べ残しや、買ったのに使わずに捨ててしまうこと、料理を作る時に皮のむき過ぎなどの家庭系食品ロスだ。
 なぜ食品ロス削減が大きな問題になっているのだろうか。きっと多くの人たちは、食品ロスを放置すると大量の食べ物が無駄になると考えている。それは間違っていないが、もっと大きな問題もある。環境悪化と人口増加だ。
 環境を守るために食糧をむだにしないことが大切だ。余った食料は、加工業者や流通業者、飲食店、家庭といった全ての場所からゴミとして出されている。これらは処理工場へと運ばれ、可燃ゴミとして処分はされるが、水分を含む食品は、運搬や焼却の際に二酸化炭素を排出してしまう。また、焼却後の灰の埋め立ても環境負荷につながってしまうのだ。
 世界の人口は2022年時点で約79億であるが、2050年には18億も増加し、約97億人にものぼるとみられているそうだ。私たち日本人は、人口が減少傾向にあるけれども、世界の人口が増加傾向であることを覚えておかなければならない。食品ロスについても何も手を打たず、今のままの状況が続けば、人口増加に伴って栄養不足で苦しむ人がますます増え、貧困に拍車がかかることになる。
 そこで日本は国で事業系食品ロスを、2030年度までに2000年度比で半減することを目標に立てている。同様に家庭系食品ロスについても2030年度までに半減させる目標を設定している。私たち一人ひとりが身近なところから食品ロス削減を意識する事が目標達成には必要不可欠だ。
 しかし、外食時に食べ切れる量を注文したつもりが、つい食べ残してしまうこともある。そんな時は、どうすればいいのだろうと考えるかもしれない。「ドギーバッグ」という、外食などで発生した食べ残しを自宅に持ち帰る行為、容器があり、それを使う事ができる。この習慣は、1940年代にアメリカ政府が食べ残しの持ち帰りを推奨した事が始まりだと言われている。現在は世界中に広がり、フランスでは2021年7月に飲食店からのドギーバッグ提供が法的に義務付けられた。
 私たちにできることとして、料理を注文する時は自分の食べ切れる量を考えてご飯を小盛りにしてもらうなど、適量注文を心がける事が大切だ。どうしても食べきれない場合のみ、お店の人に許可を得て持ち帰る。しかし、持って帰って食べた後、食中毒になっては元も子もない。持ち帰った食品を家庭で食べる際には再加熱などの工夫をするべきだ。
 少しでも食糧に困っている人が減り、食品ロスに貢献しようとする人が増加する世の中になってほしい。

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