[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『ジェンダー平等を家庭から。』

小論文

『ジェンダー平等を家庭から。』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

 私はジェンダー平等の中での男女平等について、紙を使った家事分担を提案する。
 世界には「ジェンダーギャップ指数」というものがある。ジェンダー・ギャップ指数とは、経済・教育・政治参加などの分野で世界各国の男女間の不均衡さを示す指標のことであり、毎年非営利財団の世界経済フォーラムが各国を調査している。その指標が高ければ高いほど男女平等が進んでおり、ジェンダーギャップ指数2022では、特に先進国であるEU諸国は指数が高く、ランキング上位であった。一方日本は先進国でありながらも世界ランキングは146か国中116位である。その中でも政治分野での指数は特に低く、女性の政治参加は他国と比べた場合特に低い。
 私はなぜ女性の政治参加が極めて低いのか調べてみた。すると「通称の使用ができず、手続きが煩雑である」、「育児、家事をしなければいけない」という理由が多く上がった。後者の育児については日本の男性の育児休業取得率は低く、厚生労働省の調査によると2007年以降は1パーセントにも満たなかったとされている。家事では、実際に、内閣府が夫婦6,356人に家事、育児分担の割合を聞いたところ、妻9割、夫1割という回答が一番多かった。そんな状況下ではもちろん女性は政治に参加している暇もなく、家事、育児に追われなければいけない。
 この状況を解決するべく、私は家族の中から男女平等を構築し、未来に繋げられるアクションをしたいと考えた。その中でも今私ができるアクションは「家事分担」であると気づいた。どの家庭でも実施することができ、私の家でもすることができるからだ。女性が結婚し、夫や子供ができても両方が仕事をこなせるには家事分担が必要であり、どちらかが家事を負担するのではなく、男女で家事を分担することで初めて男女平等が成り立つのではないだろうか。
 しかしどのようにして家事分担をするのか。多くの人はホワイトボードに書いて家事を分担する人が多い。しかしホワイトボードは場所も取り、そのうちやらなくなってしまう人が多い。
 例えば紙で簡単に家事分担できたらどうだろうか。いつでもでき、場所も取らない。消す必要もない。内容としては紙に項目ごとに家事の内容を書き出し、表にした紙を印刷する。項目には料理・洗濯・掃除の大きな家事だけでなく、買い物、洗濯機を回すなどの小さな家事まで事細かく書かれている。その表に誰がやったか〇をし、誰が家事をしていないか、またしすぎているか、可視化することができる。そうすることで「お母さんは料理をしてくれたから僕は洗い物するね」など思いやりを持ち、家族の雰囲気も良くなる。子どもがいる家族でも実施することによって子どもにも家事分担の大切さが身に付き、将来にも繋がる。それがどんどん公式化されていき、市役所の市民課や学校で配布したら、より多くの家庭で実施してくれる。そうすることで沢山の家庭で無意識のうちにも男女平等が生まれていく。
 だから、私ができるアクションは家事分担をすることである。特にそれを簡単にできる紙で実施することを推奨する。無意識であっても、私は知らず知らずのうちにみんなが男女平等に繋がる行動をして欲しい。また、「家事」には沢山の種類があることを知り、家族みんなで心がけ、未来に繋ぐことが大切であり、そのためにはまず私から、家族から、という風に広がっていって欲しいと思う。


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