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国際協力用語集ワード詳細

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家族計画
family plannning

各家庭による子供の数や産む時期等をについての計画です。

家族計画とは、一世帯あたりがもつ子どもの数や子どもを産む時期についての計画です。

インドや中国などの発展途上国では現在大規模な人口増加による人口爆発が起こっています。人口爆発によって食糧不足等の食糧問題や失業率の増加などの社会問題、また交通渋滞や大量の石油資源の利用による環境汚染も起こっています。この状況を打開すべく、発展途上国では家族計画がなされています。
国家が家族計画について取組を行なった代表例としては、中国の一人っ子政策やインドでの家族計画があります。中国は13億人もの人口を抱えているのでこれ以上の子どもの増加は望んでいません。一人っ子政策は都会では厳しく適用されており、一人っ子の家庭の子どもの養育費は支給される、という措置がある一方で第二子以降をもつ家庭には罰金が課されます。そのため、罰金をおそれた両親が第二子以降を戸籍に登録せずに育てて行くケースも問題化してきています。いわゆるヤミっ子問題です。しかし一方で農家では後継者問題のために一人っ子計画はあまり厳しく適用されていません。一人っ子が増えたことによって生じる問題もいくつかあります。それは一人っ子であるがゆえ両親や親族に甘やかされて育つ、ということです。今、子どもの頃から周りの人に甘やかされて育てられた若者が問題になっています。小さい皇帝、という意味で中国では一般的に小皇帝(シャオ・ホァンディ)といわれています。昔から甘やかされて育っているので自分が特別である、という意識があり、企業の重要な役職につきたがる傾向にあります。しかし、育てられた環境が原因で忍耐力のなさや楽観さが指摘されており、恋愛や結婚の問題もあるそうです。また、一人っ子は将来の親の老後を支えることになるため、精神的・経済的負担も大きいと言われています。このことがあり、一人っ子政策は人口抑制のためには成功してると言えますが、様々な弊害も引き起こしているといえるのです。
インドでは人口抑制のために女性の不妊手術が行われていますが、死亡事故も数多く起こっており、問題化しています。インドは衛生面的にもまだまだ発展途上といえるので、衛生面でも環境を整える必要がありますし、リスクが比較的小さいと言われている男性の不妊手術を代わりに取り入れていくべきだと言われています。しかし、インドでは男性のほうが社会的地位が上であるという考え方があるのでなかなか実現は難しいようです。人口抑制のための家族計画はそれによって生じる弊害も考慮しながら議論していくべきだという見方もされています。

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