2010年2月2日 9:56 AM
【出発日】2009.3.18出発 【総評】大満足 【プロフィール】 女性 / 大学生 / 茨城県
(1)参加動機
看護学生3年目を終え、実習や私生活を通して様々な生死に対面してきた。そして、来年からは一人の看護師としてスタートを切る私にとって、看護とは何か、看護師になる前に自分を見つめ返したいと思い、きっかけとなったマザー・テレサの施設へ行こうと思った。
(2)参加した感想
春休みとあって日本人のボランティアが多く、午後のみのボランティアと説明を受けていたのだが運良く午前中にシャンティダ、午後にシュシュバハンに参加で きた。シャンティダには日本人シスターがおり、忙しい時間を割いてまで私たちに生死や看護についてなど色々なお話を聞かせてくれた。
また、どこへいっても利用者はベンガル語で話は全くわからなかったが屈託のない表情で「アンディ!」と迎え入れてくれた。シャンティダンは、女性と子ども が生活している場所で、子ども達の服を洗濯しました。中には、日本語で書かれた服もあり、日本から送られた物資がちゃんと活用されているのだと実感した。
女性たちとは、ジャガイモの皮を向いたり、刺繍をした。べッドメーキングの日に利用者の方とシーツ交換を一緒にしていた時、下半身が動かずいつも座りなが ら移動している方が、私達にしてもらいたいと頼んできた。シーツを整え利用者の方に枕を枕カバーに入れるように頼むと最初は嫌がったが、目の前に置いてお くと自ら入れ始めたのだ。やらないから、できないからと私達がどんどんやってしまうのではなく、その方が今出来る可能な限りなことをお手伝いすることが私 達の仕事ではないかと思った。
シシュバハンでは障がいを患ってしまった子と遊んだり、マッサージや食事介助を行った。駆け寄ってくる子どももいれば、攻撃してくる子どももいる。ハン ディーキャップを背負った子ども達と接し子どもはどこの国でも変わらない存在なのだと思った。笑ったり怒ったり泣いたりする子ども達をみながら3時間とい う時間はとても短いと感じた。
食事までの間に私はよく一人で散歩をしていた。外国人が珍しいのか人々の視線が痛かったが、お店や車の中から「Hello!」と子ども大人関係なく声を気軽にかけてくれ、私もつい手を上げて同じように挨拶してしまい、インド人の温かさを知る事が出来た。
その反面寂しいことに観光地や車が停車すると必ずといっていいほど物乞いがやってくる。減少したと言われているらしいが、それでも赤ん坊を抱えた母親や赤 ん坊を抱えた少年、変形や切断した手足を見せてお金をもらおうと必死に食いついてくる人々をみるとやはり心が痛んだ。日本も貧富の差は少なからず出てきて いるがここまで出ているとは思わず衝撃をうけた。
インドでは自動販売機もなければ、機械もまだ少ない。そのため、誰かと会話しなければ何も手にする事が出来ない。日本では自動販売機やATMなど機械化が 進んでしまったためにコミュニケーションが減少してしまった。それを現すかのように移動中は携帯電話を片手にしている姿が目立った。不便であるがその中で 人間として大事な部分をインドの人はもっていると感じた。
今回、インドのツアーに参加して私は改めて人の温かさを知る事が出来た。今回はボランティア期間が短かったため触りだけのボランティアしかできなかったが、今後は1ヶ月近く滞在してボランティアをしてみたいと思った。
(3)今後、この経験をどのように活かしたいか
看護師としての世界観が広がり、自分自身やはり将来は看護師になりたいと思った。利用者さんと接し触れる事で自分自身の心がこんなに緩和されていくと思った。また、それを利用者の方にフィードバックできるような看護師になれればいいと思った。