ストリートチルドレン
ストリート・チルドレンとは?
都市の路上で寝泊まりをしたり、生きるための活動をしている子どもたちのことをいいます。
【4つのカテゴリー(USAIDによる分類)】
- 1 家がなく、家族からの支援もない子どもたち
- 2 定期的に家に帰るが、ほとんどの時間を路上で過ごす子どもたち
- 3 家族自体がホームレスで、家族とともに路上で生活している子どもたち
- 4 保護されているが、路上生活に舞い戻る可能性のある子どもたち
世界にはどのくらいストリート・チルドレンがいるのか?
- 正確な人数は把握されていないが、世界に1億~1億5000万人以上のストリート・チルドレンがいると推定されています(注1)
- ストリート・チルドレンの人数は公式の国勢調査や人口調査の結果には含まれておらず、存在が把握されていない子どもたちが大半です。
- 世界の子ども人口は約16億 (注2)なので、ストリート・チルドレンは子ども数全体の約8.4%であると推定されます。
- ストリート・チルドレンは途上国にも先進国にも存在していますが、発展途上国の都市で特に問題となっています。
(注1) CRIN(2011)※UNESCOホームページ参照
“Street Children: A Mapping & Gapping of the Literature 2000 to 2010 Consortium for Street Children”
(注2) ILO(2010)“Accelerating action against child labour”
※ILOホームページ参照
なぜストリート・チルドレンが生まれるのか?
直接的な要因【家庭の問題】
極端な貧困、児童虐待、育児放棄などが原因となり、親に捨てられる子どももいれば、自ら家を出る子どももいます。
構造的な要因【社会の問題】
ストリート・チルドレンを生み出す家庭の問題が生じるのは、国内の経済停滞または経済格差の拡大、紛争や自然災害などによる貧困が原因の場合が多いです。また、子どもたちの教育や保健衛生を支援する政策が不十分であることも、子どもたちを過酷な環境に追い込んでいる要因となっています。
ストリート・チルドレンに迫る危機
- 十分な栄養摂取ができない
- 教育を受けることができない
- 感染症の蔓延
- 生きていくための厳しい労働
- エイズ
- 薬物中毒
- 性的暴行
- 人身売買
- 警察当局の取り締まりによる暴行
ストリート・チルドレンの将来は?
安定した職につけず、犯罪者や薬物常習者となってしまう可能性が高いです。
ストリート・チルドレンを支援する政策や取り組みにはどんなものがあるのか?
- 国連機関や先進諸国の援助機関、NGOなどによって以下の支援が行われています。
- 子どもたちに適切な衣食住と教育環境の提供。(生活支援施設の運営)
- 社会的自立のための職業訓練の機会を提供。
私たちがボランティアとしてできること
- 施設で暮らす子どもたちを訪問し、一緒にご飯を食べ、遊び、学ぶこと。
- 人の温かさを伝え、愛情を注ぐこと。
ひとりひとりの行動がつながり続ければ、
子どもたちにも継続的な支援をすることができるはずです。
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