2010年2月1日 5:54 PM
【総評】大満足 【プロフィール】男性 / 大学生 / 宮城県
(1)参加動機
私は今年の五月に介護等体験実習のため、養護学校で二日間実習を行ってきました。この体験実習を通して、福祉やボランティアに興味を抱きました。
また、個人的に発展途上国に行ってみたいという想いもありました。日本に生まれ、今の生活が当たり前のように育ってきた自分にとってメディアで目にする貧 困に苦しむ人々は、情報は溢れているけれど、どこか現実味がなく遠く異なる世界にでもいるような存在に感じられました。だから、実際にその人々と触れ合う ことで、世界の現実を自分の現実として考えられる人になりたいと思いました。
あと、タイを選んだのにはもう一つ理由があって、それは言葉が通じない国でコミュニケーションを体験してみたかったからです。日本語も英語もほとんど通じない土地で、自分は現地の人々とどれだけ通じ合えるのか興味がありました。
(2)参加した感想
私にとって今回のエコツアーは多くのことを学べただけでなく、自分の生活や考え方を見つめ直す良い機会にもなり、本当に有意義な時間を過ごすことができました。
特に、山岳民族の村でのホームステイが一番の思い出です。決して豊かな生活を送れているわけではないのに、私たちを快く迎えいれてくれた村の皆さんの優し さには本当に感謝の気持ちが込み上げてきました。村では、子どもたちはみんなで遊び、大人たちも自然に集まって誰かと話をしていたり、村民の全てが一つの家 族のようでした。経済的な豊かさ云々も生活する上で重要だけれど、やはり心が豊かでいることも同様に大切なことだと思ったし、現代の日本人が一番学ばなけ ればいけないものがこの村にはあったのではないかと思います。
また、楽しい旅になったのは現地ガイドの皆さんのおかげでもあります。真夜中のタイ語講座はタイ語・日本語・英語が入り乱れて正に異文化交流でした!
最後に、言うまでもなく今回出会えた仲間には感謝の気持ちでいっぱいです。
(3)この経験をどう活かしたいか
私はボランティアといったら、子どもたちと触れ合ったり、ゴミを拾ったり、何かを作ったりという、直接働きかけるイメージが強くありました。でも、大事なの はボランティアという考え方をまず広めること、どんな些細なことでもいいから身近な場所でボランティアを始める・参加してみることなのかなと思うようにな りました。そうすることで、多くの視線がまずは各々の足元から、そして世界へと自然に向けられるようになる気がします。ただ、私たちは世界的に考えれば本 当に裕福な生活を送っています。手を差し伸べるべき側の立場にあります。それを忘れずに、自分発のメッセージ(小さいけど)を世界へ投げかけることができ る人になりたいと思います。