2012年1月5日 4:10 PM
1. インターンを行った動機
途上国の子どもたちに関わる仕事がしたいという思いがあり、フィリピンの孤児院で働いてから、もっと自分が力をつけなくては何の役にも立てないと痛感しました。 そこで、もっと子どもの福祉について勉強しようと、帰国してから日本の青少年の自立を支える「自立援助ホーム」に住み込んで働きま した。一般企業への就職活動もしましたが、その中で考えぬいて、児童福祉の道を目指すことに決めました。そして、日本の児童福祉分野で経験を積んで、いつか途上国の子どもたちの自立支援に携わりたいと思っています。来年からは現場での専門性を身につけていく期間になるので、それを将来途上国での活動に活かすためにはコーディネーター的な組織の仕事も知っておくことが大切だと思いました。卒業までの8ヶ月、何ができるか考えた末、ぼらぷらでのインターンでいろいろなスキルを身につけさせていただきたいと思い、応募を決めました。
2. インターンで得たもの
まず、社会人として働くとはどういうことか、基本的なことを学生のうちに身をもって体験できたことはとても有意義だと思います。そして、向上心を もって日々小さなことからコツコツと努力することがいつか大きな力になるということを学びました。それから、ぼらぷらでのインターンの経験は自分自身と向き合うのにも良いチャンスだと思います。業務を通して、人との関わりを通して、読書を通して、自分を見つめ直し、今まで知らなかった面を発見することができました。何かを達成して成長を実感できるときはもちろんですが、自分が意識していなくても、すべての時間が自分を成長させてくれる機会だったと感じます。自己管理をしっかりして、目標を持って努力する習慣(を身につけようとする習慣)ができました。このような精神面での変化は大きな収穫だと思っています。また、スキル的なことに関しても、得たものはたくさんありました。例えば、私はパソコンが得意ではありませんでしたが、ぼらぷらで研修から始まり、業務の中で一つずついろいろな知識を身に付け活用するようになるにつれて、パソコンを使う作業が好きになりました。すごい可能性が秘められているのに、全く活用できていなかったんですね。そこから発展して、画像編集などのスキルも向上させることができました。日々の業務で少しずつ工夫を加えて、自分ができる一番いいものをつくろうという気持ちを持っていればどんどんクオリティを上げていくことができるのだと感じました。他にも、細かいことですが、報告の仕方やメールの作成、タスク管理などについて学ぶことができただけでなく、電話対応、海外業務、広報のポイントなど、自分が直接関わっていなくても、いろいろなスキルや経験を持った方がいるのでそこにいるだけで勉強になります。精神面でもスキル面でも自分を向上させるチャンスをいただきました。
3. インターンを終えての感想
ここに来ることが生活の一部になっていたので、とてもさみしいです。初日の自分から今までを振り返ってみると、本当にいろいろなことを学ばせても らったと思います。ボランティアプラットフォームは「成長と貢献の場」です。貢献できたかはわかりませんが、成長は確実にできたと思います。私はもうすぐ学生を終えて将来の道を選んでいく時期にいるので、自分のことばかり考えてしまいがちですが、ここでは自分と向き合うと共に、業務をしているその向こう側にいる人たちのことを考えることができます。例えば、東北の被災者やそれを支援している人たち、途上国の子どもたちや、何かを変えたいと思っている人たちの想いに触れることができるし、ぼらぷらメンバーのみなさんのいろいろな思いも感じることができます。そういったことに刺激を受けて、自分も自分なりの方法で貢献できるように頑張りたいという思いが生まれます。このような機会を与えてくださり、いろいろなことを教えてくださったみなさんに感謝します。
私は一度国際協力の道から離れますが、そこで自分を磨いて、またいつかみなさんと道が交差する日がきたら、その時にはもっと成長した自分で居れた らいいなと強く思います。
5ヶ月間、お世話になりました。本当にありがとうございました。
荒川未央