2011年9月26日 9:42 AM
【滞在期間】2011-09-09 ~ 2011-09-22 【総評】大変満足 【プロフィール】女性 【ネーム】安川奈々恵
(1)参加動機
大学の副専攻が日本語教育で、将来の仕事として日本語教師も視野にいれていたため、自身のスキルアップや現地で生きた経験を積むために参加しました。
(2)参加した感想
思っていた以上に村は、まさに村という様子で物は少なく、日本人にとっては決して過ごしやすい環境ではありませんでした。ある程度覚悟は決めてきていましたが、周りで体調を崩す日本人を見ていると次は自分かと冷や冷やしました。実際体調は崩さずに帰国できたので、私は活動に集中できましたが、短いステイなのに体調を崩していた人はとても気の毒でした。 これから行く人には、自分の体力や体調をよく知って、薬など万全の準備をして参加してほしいと思います。
一方で活動は大変充実していました。授業の内容も同じクラスの仲間と話し合い、少しでもよくしようと、試行錯誤しました。しかし、実行に移す段階で物の少なさや、現地の教師の少なさなどの問題にぶつかり思うように出来ずに終わってしまったことも多かったです。特に下のクラスでは生徒の数 が多すぎるのにも関わらず、先生がすくなく、また子どものレベルの差も大きかったため授業を成立させるのにとても苦労しました。今は子どもたちも夏休み期間なので普段のことはわかりませんが、これからもこのようなクラス編成ならば、恐らく学級は成り立たないし、せっかく学校にきても勉強できない状況になってしまうと思うので、現地の先生やスタッフにはクラス編成や人数分けなど、子どものレベルをよく考慮 して行ってほしいと思います。とはいえ、子どもたちは学校にくることを楽しみにしており、貧しいながらも幸せに暮らしている様子をみて、私も短い期間だが 村の一員として村のみんなに迎えてもらい、たくさんの笑顔をもらいました。
村のみんなは、誰もが優しくフレンドリーでたくさん話をした。また、ホストファミリーの一家にはおいしいご飯や毎日の楽しいひと時など本当の家族のように迎えてもらい、とても幸せでした。この村の子どもたちの将来の行く末は、農業などである現状や高校や大学にいくことがあまり ないということ、将来の見通しがないことなど、勉強をしていく上で問題点は山積みであり、たった二週間のステイでは出来ないことがあまりに多すぎた。しか し、 出来ないことが溢れる一方で、たくさんの行かなければわからない現実や村の温かさを知ることが出来ました。知ることから始めよう、そんな言葉をよく聞くがまさ にその通りだと思います。ただカンボジアには学校が少ないという漠然とした印 象だけではなく、そこに隠された教師の少なさや子どもの将来の見通しの無さなどといった問題を肌で知ることができました。このような過酷な環境で、たくさんの優しさをくれたホストファミリーのラの一家や村のみんな、そしてサラには本当に感謝したいです。
今思うことはもう一度あの村にいって、今感じた問題を少しでも解決に向けて動かしていきたいということです。そのためには、本格的に長期であの村で活動する教育のプロの日本人が確実に必要であると思います。自分がそのような人材になり近い将来、もう一度あの村に帰り子どもたちのために力になりたいと強く思います。
(3)今後、この経験をどのように活かしたいか
この経験は将来、日本語教師として働く上では勿論だが、日々の生活の中で自分の住む日本を見つめ直すと同時に、少しでもカン ボジアの子どもたちが抱える問題を周囲に伝えていきたい。また、村のみんなの決して豊かではないが、笑顔に溢れ、幸せに暮らす様子は今の自分にとっては思 わず笑顔になれてしまう素晴 らしい経験であり、将来の夢に向けて困難な状況にあった際に必ず励みになると思う。