2011年9月15日 4:34 PM
【滞在期間】2011-08-29 ~ 2011-09-11 【総評】大変満足 【プロフィール】女性
(1)参加動機
小学生のころから一般的に発展途上と呼ばれる国について学ぶ機会が多く、さまざまな活動をしてきたもののいずれも受け身的なものばか りで自発的に行動したことがないと思い、実際に現地に行って自らの目で現場を確認してみたいと思ったからです。
(2)参加した感想
正直なところ現地に行く前は、「発展途上国=不安定な治安=貧しい」といった負のスパイラルを勝手に描いていました。もちろん子ども たちの着ていた服とか生活の側面だけをみると貧しいといえます。しかし、小学校の子どもたちや村の人たちのどんな人々でもす ぐさま受け入れてくれて、声をかけてくれたり挨拶してくれるフレンドリーな心の広さや優しさといった本当に人間として必要となってくる部分で は貧しさなんて言葉は全く当てはまりませんでした。むしろ、あのフレンドリーな所や現在の日本ではなかなか見ることのできない村人同士のつな がりの深さには、尊敬の念をいだいたと同時に羨ましくなりました。私のステイ先から学校まで徒歩15分の道中でどれほどの人に、私の名前を呼 んでくれたり「バイバイ」という言葉をかけてもらったかわかりません。
学校の子どもたちに関していえば、とりあえずみんな人懐っこいです。特に私の担当していたクラスが一番幼い子どもたちが属するAクラス だったせいか余計にそう感じました。授業中にも休み時間にも多くの子どもたちが私の名前を呼んでくれたし、休み時間に関して言えばいつも生徒 が両隣りにいて、お花を摘んで私の髪の毛にさしてくれたり、ネックレスやブレスレットのプレゼントをしてくれたりお菓子を分けてくれました。 もちろんそういったプレゼントはとても嬉しかったのですが、何よりも私の心を癒してくれたのは生徒のあどけない満面の笑みでした。どんないた ずら好きで生意気な生徒でも、その笑顔をみるとなぜかいつも心が安らぎました。
次に授業に関して言わせてもらうと、私が教えていたのはAクラスという対象が6~10歳くらいの子どもたちだったため、正直、授業中 は落ち着きがない子が多く、ノートを書かない子も少なからずいました。それに、貴重なチョークを勝手に持って行って自分の机の上で落書きをし たり、鉛筆の芯をわざと折ったりした子もいました。最初の数日間は子どもの笑みや可愛さに負けてあまり注意することができませんでした。で も、教育をするという立場で来ている限り子どもに対して「心を鬼にする」ことも必要だと言われ、そういった子どもたちには真剣に怒り「NO! (ダメ!)」とはっきり伝えてあげることも非常に重要だと感じました。授業内容は、日本語と英語といっても平仮名・カタカナ・アルファベット を書く練習や簡単な単語の勉強と日本語・英語の歌といった非常に簡単なことだけやっていました。私自身、最後のほうまで教えたことがちゃんと 身に付いてくれているのかも実感がわかないまま授業を進めていました。ですが、私の学校最終日に多くの生徒たちが絵つき手紙を渡してくれまし た。その内容は、文章で上手く表せない代わりに、授業で教えた平仮名50音を書いてくれたり、その日に教えた内容を文面に書いてくれていまし た。その時は、今までずっと自分が行っている授業がちゃんと役に立てているか分からず、「これでいいのかな?」とずっと悩んでいた時から、自 らがやってきたことに対して「教えてよかった!」という実感が持てた瞬間でもあり、また、子どもたちと別れるというさみしさといった気持ちから 涙があふれてきました。
最後に、ともに過ごした日本人メンバーに「ありがとう。」と伝えたいです。動機はさまざまだけれど、同じ目標をもったメンバーと過ご すことができたこの2週間は、自分自身を強くさせ、見つめ直すことができ、意識を高めることができた素晴らしい機会となりました。
(3)今後、この経験をどのように活かしたいか
今回参加して、自らの考えが間違っていたことを正せることができました。それと同時にいくつかの問題点も見いだせました。そこで、そ の問題点を解決していくためにどうしていくかを実行に移すためにもまたこういったものに参加してみたいです。