2011年4月3日 10:36 AM
【滞在期間】2011-03-01 ~ 2011-03-07 【総評】大変満足 【プロフィール】女性
(1)参加動機
まず最初に個人的なことですが、わたしは20歳を目の前にして10代最後に自分を見つめ、成長し、何か次につながるものを見つけたいという思いが あって海外ボランティアに参加することを決めました。プログラムにひとり参加したのは、ほかに参加した人がどんな考えや意見を持っているのか幅広く知りた かったし、自分も世界を広げたいと思ったからです。次にわたしは11ヵ月間塾の講師のバイトをしていました。「人にものを教える」ことの楽しさも大変さも やりがいも身に染みていたので、その経験をきっかけにこのプログラムを選びました。
(2)参加した感想
カンボジアの村で過ごした7日間はとても中身が濃くて充実した日々でした。日常生活においてはホームステイ先でお母さんにお世話になったり、村長 さんのお宅でご飯をいただいたりして、見ず知らずのわたしたちを受け入れてくれるこの村の人の温かさを感じました。また、ホームステイ先が同じだったメン バーの方々の存在もとても大きかったです。そしてなんといっても、朝から晩まで子どもたちとの交流があって、登下校中に「ばいばーい」と手を振ってくれた り、休み時間に遊びまわったり、ホームステイ先にも遊びに来てくれるので夜は折り紙をしたり学校ごっこをしたりしました。ここの村には日本に普通にあるテ レビやパソコンなどがないけれど、だからこそ人と人との距離が近くて、飾らず素直で、やさしいんだなと感じました。
学校の授業では、初めは集団授業であることや時間配分などが難しかったけれど、子どもたちの真剣な目や元気に発言する様子が新鮮 で、自分が授業や生徒たちに対してどんどん気持ちが引き込まれて一生懸命になっているのがわかりました。もちろん、わたしひとりでは絶対にやり遂げられな かったことで、ミーティングや夜の話で「ひとつひとつの授業内容を濃くするように努力する」や「目標を持ってのぞむ」などのアドバイスをもらったからでき たことだと思います。ここの環境、空間、時間、人、全部があったから、この経験が意味のあるものとなりました。お風呂にカエルがいたことも、星空も、ニワ トリの鳴き声もたいせつな思い出です。感謝の気持ちでいっぱいです。ひとつ気になるのは、子どもたちの成長です。日本語や英語を話せるようになっていく成 長もだけれど、将来どのような人になるのか、どのような仕事に就くのか、わたしたちが彼 らに教えたこと、ふれあったことなどはどのような影響を与えているのかがとても気になります。遠く離れた日本からだけど、見守っていたいです。これっきり の一期一会は嫌なので、いつかまた訪れたいです。
(3)今後、この経験をどのように活かしたいか
わたしが大学で専攻している学科では、国際的な貧困の問題や地域開発、環境問題を取り扱っています。机に座っているだけは大事なことはわからない と思うので、これからも実際に人とふれあって活動していこうと思います。また、日本にいる間はこうした経験を共有し、発信していけるように努めたいです。