2011年9月19日 1:59 PM
(1)参加動機
以前から東南アジア、特に貧困地域の情勢に興味があったのでテレビや写真でその光景を目にすることがありま した。そしてその実態を自分の目で見たいと思って参加させていただきました。
(2)参加した感想
正直に言うと、初めてスラムに足を踏み入れた瞬間、本当に大丈夫か!?という気持ちでいっぱいでした。日本では見たことのないような光景を目の当たりにしたからです。しかし、それと同時に人々の笑顔に触れ、少し安心したのを覚えています。
フィリピンで生活して、自分の思っていたことが大きく覆されたことが本当に沢山ありました。特にスモーキーマウンテンは印象深いものでした。実際に見るま で、スモーキーマウンテンは単なるゴミの山でそこにいる人はかわいそうだとしか思っていませんでした。しかし、現実は異なっていました。そこでは、小さな 子どもから老人までたくさんの人々が生活していました。ゴミを拾いそれを売る人、ゴミの中から使えそうなものを選びリメイクしたものを売る人・・・そしてそ れを売ったお金でテレビやバイクなどを買っている人もいました。またその地域一帯、地熱発電により 街灯がついていました。これを見て自分の無知さを恥じ、状況を多方面から見ることの重要性に気づきました。
また、マスターがおっしゃっていた「孤児院の子どもたちはかわいそうなの?」という言葉も心に残っています。 初めてこれを聞いた時、「親がいないんだからかわいそう」と思いました。しかし、フィリピンには子どもに無関心でお酒 やギャンブルなどに夢中になっている親が多くいると聞きました。もちろん日本にも育児放棄をしている親はいると思い ますが、程度や数が違うと思います。そのような子どもたちよりも衣食住そろった環境で暮らす孤児院の子どもたちの方が幸せなんじゃない?という意見には納得さ せられました。そして日本で考えていたことが世界に通用するわけではないということも教えていただきました。
この10日間、ボランティアとは何か、そしてボランティアの難しさを考えさせられました。ボランティアをしに行ったのに何を言っているんだと言われそうで すが、ボランティアはボランティアを行っているという意識の元に起きる動作ではないと感じました。本当のボランティア精神は、見返りを求めず、自分がこれ をやったんだ!これを残したん だ!という思いを捨て、人のために見て感じたとおりに動くということです。
スラムで過ごした10日間は私の考えを大きく変えてくれました。このように啓発してくださったマスターには感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
(3)今後、この経験をどのように活かしたいか
10日間で感じたことは、自分の無知さと自分の考えの甘さです。もっと世界の情勢を知るべきだと感じています。また、常に感謝の気持ちを持って行動し、どんな時も人のことを思って生きていきたいです。
本当に本当にありがとうございました!!