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本当のボランティアとは?

2010年12月17日 1:17 PM

【滞在期間】2010.12.08~12.14 【総評】大変満足 【プロフィール】男性/東京都


(1)参加動機

 

将来的に自分でソーシャルベンチャーの立ち上げを行いたいと思い、申し込みをしました。その時に、ボランティアといっても現地の人は何を望んでいるのか?自分には何ができるのか?何をするべきなのか?こういったことがまだ明確ではなかったので、それをはっきりさせるために参加を申し込みました。

 

(2)参加した感想

 

フィリピンに行った初日に、フィリピンの今の問題について、斉藤さんから話しを聞いた。郵政が海外からの物資をちゃんと届けてくれず、リサイクルショップに流している事。市長になる為の浮動票として、スラムの人々が重要なこと。スラムの人々が警察から見放されていること。日本のNPOは、無税を利用してお金を集め、ほとんどを職員に使っていること。機能していないものがたくさんある事。海外青年協力隊は有償ボランティアだとの事。フィリピンの子ども達が、忍耐力が、足りないという事。親がギャンブルに走っている事。何か見返りがないと動かない子どもがとても多い事。
 
いまの日本の子ども達にも共通する、やる気のなさを感じた。そう言った子ども達を立ち直らせるために、斉藤さんは空手を通じて礼儀を教えているとの事だった。
 
初日で一番印象的だったのは、ボランティアの概念について。日本のNPOの様に、募金から給料を支払ったり、見返りを求めたり、何かしたいという割には自分に何のスキルもなかったり、現地の人と同じ目線に立ってその場所で生活をすることが出来なかったり。自分はお金を払ってここに来ているというおごりだった り。
 
その考え方は全てボランティアでは無いとのことだった。
 
見返りをを求めず、募金は全て社会のために使い、それでも奉仕の心がある場合が、ボランティアだと話していた。
その話しを聞いた時、僕はとてもじゃないけどここには住めないし、現状では見返りなしには絶対にできないと思った。
結局は口だけでソーシャルビジネスと言っていただけに感じた。
僕はまだまだ、自分を満たす必要があると思った。

また、斉藤さんの意見として、スラムの子どもたちに1番足りないのは教育とのことだった。
話し聞いていて、僕もそれを感じた。
 
お金があっても、政府はお金持ちが役に立つ所にしかお金を使わない。スラムの人は仕事はあるけど、続かない。忍耐弱いから、解雇されやすい。
まずは教育により、仕事をする事の意義や、忍耐力をつける必要があるとの事だった。
 
だったら、僕にできる事は?ここで子ども達を教育する事?ここにお金や物資を送る事?日本で会社を立ち上げて、お金を集める事?
 
1番はあらゆる社長にお会いして、自分を認めてもらって、支援してもらったお金を、現地で働く信用できる人達に直接送る事がいいと感じた。

4日目に、マザーテレサの孤児院に行って来た。

体に何かしらの障害のある子ども達を受け入れて、衣食住を約束された尼さんがボランティアでお世話をしている所だった。周りは塀で囲まれていて、中に入らない と何の施設だか分からないが、中にはテレサ像があって、観光客もたくさんいた。ただ、中には何となく面白半分で来ている人の方が多いように感じた。

僕はそこで子どもにご飯を食べさせた。話せないし、口にいれたものを出してしまうし、常に落ち着きがなく、多動症の様な子どもだった。こっちを見てくれている様で、焦点は合っていないし、スプーンを出せば口を開けるが、お腹が空いているかも分からない。そんな子達だった。

僕 はマザーテレサはすごいと思ったが、正直に言ってあの子ども達に食べさせても、フィリピンは何も変わらないのではと思ってしまった。あの子達は成長しても、 仕事もできず、ただあのまま年をとっていくだけで、経済的な発展に関連する事はなく、結局国を変えることは決して無いのではと、残酷かもしれないが思って しまった。それが悪いわけでは無いが、もっと資源を経済の発展や、将来的に必要になってくる事に対して支援をするべきなのではと感じた。

ま た、その日アフリカの貧困の話になった。アフリカとフィリピンの子ども達はどちらが貧しいかを考えた時に、どちらも厳しい生活を送っているとのことだった。 特にアフリカでは、未開の土地に先進国が土足で入っていったため、現地の動物や植物が無くなり、そこに住んでいた原住民が生活できなくなり、貧しい暮らし をせざるを得なくなっている。そんな貧しい人達を世界中の先進国のボランティアが助けている。
 
そ んな矛盾が実際起きているのが現状。元々彼らは求めていなかった。知らなかったから豊かになりたいとは思っていなかった。でも、知ったら豊かになりたい、 便利に生活したいと思うはず。無理やりそれに気づかせた事自体は悪く無いとは思うが、一度その事実を教えてしまったのなら、そのための支援は最後までしな ければならないと思う。

僕はアフリカやフィリピンや、どの国に対する支援が僕がやるべき事かはまだ分からないが、その時が来るまで、しっかり見極めて、決断を下したいと思った。


5日目はスモーキーマウンテンに行ってきた。ごみ山に対する海外からの批判のせいで、フィリピンの行政が世界的にバッシングを受けている状態であり、とても敏感になっているとの事だった。フィリピンではゴミの中で暮らしている人がいる。政府は何をやっているんだ?そんな意見が先進国から出てきて、国際的な問題になったとのことだった。
 
しかし、実際はゴミ山に住んでいる人のほうが、スラムの人より豊かな生活をしているように感じた。ごみのガスを発電に使い、電気は無料で使われていた。街も整備されている様に感じた。何故か?
理由は、ゴミを漁ってプラスチックやスポンジ、綿を加工して生活をしていたから。ゴミにうもれて、ごみを集める生活が、彼らの仕事だからだ。
それを先進国の人が勝手に勘違いしたため、ココまで問題が大きくなってしまったとのこと。
政府はゴミ山にへの立ち入りを大人のみに限定したり、入れない様に金網を作ったり、衛星写真で目立たない様に草を生やしてみたり。
どうでもいい所にお金をかけてしまっている現状があった。
 
完全に先進国の勝手な思い込みで彼らの仕事を奪ってしまったのだ。それなのにもかかわらず、ボランティアとしてのお金の援助も全く無いとのこと。マスターが一緒じゃなかったらあんなに近くまで立ち入りができなかったのだが、一緒だったおかげでとてもいい経験ができた。

 

  (3)今後、この経験をどのように活かしたいか


今回の経験で一番の収穫は、僕にはまだボランティア精神が備わっていないと分かったことだった。口ではやりたいとは言っていたものの、現地の人達に対して本当に意味のあることは今の僕にはできない。金銭的にも精神的にも、まだまだ足りていないということを感じたのが大きい収穫だった。

まずは独立して自分の事業を安定させて、自分自身を満たしていく必要があると思った。

また、今後ソーシャルベンチャーを立ち上げるとなった時、この経験で方向性が明確にはなったので、的外れなことはしないようにしたい。