2010年9月10日 2:27 PM
(1)参加動機
将来国際協力の仕事をしたいと思っており、自分にできることを実際に現場を見て考えたく参加させていただきました。
(2)参加した感想
国際協力とは何か、ボランティアとはどうあるべきか。1週間スラム街で生活をさせていただいて、これまで私が持っていた世界観や価値観はがらりと変わりま した。現地に行くことで彼らのニーズとわたしができることを少しでも重ねられるのでは、という甘い考えはあっという間に打ち砕かれました。確かに貧民区で 暮らす人々の生活には問題点が数多く散在していました。貧困のために食事をすることもままならない、病院にも行けず薬も買えないなど、どうにか策を講ずる べきだと強く感じました。犯罪に手を染めてしまう子どもも少なくなく、マスターのおっしゃっていた「人間性の向上」の重要性についても非常に考えさせられ ました。しかし多くの子どもたちは本当に無邪気な笑顔で楽しそうに生活をしていました。我々日本人が失った人間間の関わりや豊かさがそこにありました。彼 らには彼らの世界があり、歴史があり、私たちは中途半端に干渉してはならないのではという思いに駆られました。私たちが日本の感覚で中途半端に関与するこ とはかえって新たな問題を引き起こす可能性があることに衝撃を受け、私たちは自らの行動に責任を持たなければならないと改めて思いました。
スモーキーマウンテンの視察においても先進国で報道されている内容とは異なる部分が多くあり、日本にいては知ることができなかったことを自分の目で確かめることができて本当に良かったです。マスターの強い信念のもとスラム生活を体験でき、支援してくださっているお宅で何からの何までお世話になり、フィリピンのホスピタリティの強さを肌で感じることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。
初めから満面の笑顔で受け入れてくれ、仲良くしてくれた子どもたちと離れるのは本当に寂しく、人との別れにこんなにも涙が流れたのは初めてでした。この出会いを大事にしてまた彼らに会いに行きたいです。
今後も国際協力に対する自問自答は続いていくと思います。いつ答えが出るか、もしかしたら一生出ないことかもしれません。現実にふたをして恵まれた日本で 自分の世界で生きていく方が楽だろうと思うこともあります。それでも、知らない世界を知りたい、世界の子どもたちが笑顔でいられるように自分のできること を模索していきたい。さまざまな感情を与えてくれ、貴重な体験をさせてくれたプログラムでした。
(3)今後、この経験をどのように活かしたいか
大学における研究や活動内容を決めていく際の参考にするとともに、卒業後の進路選択の判断材料とし、自分なりのやり方で国際協力に携わっていきたいです。