2010年8月20日 1:23 PM
【滞在期間】2010-08-10~2010-08-16 【総評】大変満足 【プロフィール】男性/大学院生
(1)参加動機
今回、ボランティアに参加させていただいた理由は2つあります。まず1つ目は、新興国における人々の暮らしを体験してみたいと思い、フィリピンのボランティ アに興味を持ちました。現在私は大学で理工学を学んでいるのですが、将来は、アジアのような新興国において、インフラをつくる仕事に就きたいと考えていま す。しかし、いくらインフラを整備しようと、貧富の差が激しいフィリピンにおいては、貧しい人々にまでサービスが行き渡っていないのではないかと考えまし た。そこで、実際にフィリピンの御宅にホームステイすることによって、貧しい人々のニーズを肌で感じたいと思ったのが1つ目の理由です。
2つ目は、フィリ ピンの子どもたちのために、何かできることはないのかと考えたのが理由です。私たちは日本で生まれたため、日本の生活が当たり前と感じてしまっていますが、 世界を見渡すと、衣食住が揃っていない人々がたくさんいると聞いています。しかし、ただ聞いているだけでは分かっていないことと一緒だと感じました。そこ で、現地に行ってみて、いざ子どもたちを目の前にしたときに、自分は何ができるのかということを真剣に考えたいと思ったのがきっかけでした。
(2)参加した感想
実際に、ホームステイ先の家に入ったとき、日本とのあまりの違いに多少戸惑いを隠せませんでした。しかし、2、3日もすると、自然と慣れてしまって、現地 人になったような感覚で過ごすことができ、本当に貴重な体験をさせていただいたと感謝しています。しかも、毎日多くの子どもたちが出入りするので、家の中で 一緒に遊ぶことができました。ボランティアに行っているのに、子どもたちの笑顔を見ていると、こちらの方がボランティアしてもらっているような気がするほ ど、楽しい日々でした。
また、フィーディングやファーストエイドを通して、現地の子どもたちの現状を知ることができたことが大きな経験になりました。スラム の子どもたちの中には、教育を受けることができないため、生まれた瞬間に貧しい暮らしが一生続くと決まってしまう子どもたちが多くいるということが、心に突き 刺さりました。どんな子どもにも、平等なチャンスが与えられるような世界でなければならないと思います。何か有効な手段がないかと考えることが重要であると 感じています。
ボランティアというのは口で言うのは簡単ですが、実際に自分で何ができるのかを考えて自発的に行動するということは本当に難しいことだとい うことを学びました。しかし、ささいなことしかしていませんが、未熟な私がボランティアに参加できたということは、一生の財産になると確信しています。本当にこれ以上ない貴重な経験となりました。
(3)今後、この経験をどのように活かしたいか
今回のボランティアを通し て、ボランティアの難しさを痛感しました。しかしこの体験を通して、人にやさしくすることの大切さを考えなおすことができました。まずは、自分の両親や祖 父母、兄弟を大切にし、そのうえで他の人のためになることを、自分で考えられるようにしたいです。もっと人間的に成長したのちに、また海外の人々にボラン ティアできるような機会をつくれたらいいなと思います。