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こんなに「ありがとう」って・・・

2010年2月2日 10:34 AM

【総評】大満足 【プロフィール】女性/大学生/東京都

(1)参加動機

大学で地域研究、その中でもアジア地域を中心に学んだため、タイは頻繁に授業で扱わ
れる国でした。また、教育についての授業では児童労働や人身売買の問題も学びました。しかし、机の上で学ぶだけでは見えないことばかりでした。単なる観光ではなく、自分がもっと自発的に現地の人と関われる機会をもてたら、と思って参加しました。

(2)参加した感想

こんなに「ありがとう」って一日に何回も言ったことがあったかな、と思いました。なぜなら、今回はカタコトの英語も通じないアカ族、ラフ族の村でのホームステイ。伝えたいことはいっぱいあるけれど、言葉にできなくて、それで毎日何度も何度も「ありがとう」って言って、毎日たくさんの笑顔を交わしました。深い話はできなかったけれど、村の人たちは個性的であたたかくて、あの笑顔は忘れられません。だから「もう会えないかも」とは考えないようにしました。
ホームステイをした3つの村がそれぞれ抱える問題について、最後の日にさくらさんが色々お話してくれました。それがとてもショックでした。村々で会った子どもたちの顔を思い出しながら「あの子達が無事に大人になって、平和に生活してほしいなあ」と願わずにはいられません。

高校生くらいからタイと言えばバンコクのマーケットや大きな寺院をイメージしていました。今回初めてタイに行って、イメージは大きく変わりました。竹でご飯を炊いた山の壮大な景色、象で上って下った赤土の急な坂道、竹でできた簡素だけど機能的にできている村の家々。後々思い出すのはきっとこういう平和な風景だと思います。そして、手をあわせてにっこり微笑んでくれたたくさんの人たちを思い出すと思います。

(3)この経験をどう活かしたいか

大学2年生のときに韓国の山奥でのワークキャンプに参加したことで、私は韓国に留学、通訳のボランティアなど、大学生活の多くを費やしてきました。しか し、もしも2年生くらいでこのスタディツアーに参加していたら、きっとタイに留学して、タイに関わることを選んでいたでしょう。そのように考えると、も のごとには偶然と言うか、「縁」というものがあると思いました。

今回、私が参加した理由の一つに「なんとなく将来に対して漠然とした 安を持っていた」というのがあります。来年から働かなくてはいけないのに、それをすんなり受け入れられない迷いのようなものがありました。しかし、今回一 緒に参加した日本人の友達はみんなそれぞれ違う境遇にあって、それぞれ違う夢もあるし、悩みもあるし、毎日一緒に行動しながらとてもいい影響を受けること ができました。こういう友達に出会えたのも「縁」があったからだと思いました。

そうやって考えているうちに、ものごとにも人の出会いにも「縁」があり、まずは今、目の前にしかれてるレールを私に「縁」のある道だと信じて進んでみようかな、と爽やかな気持ちで帰国しました。