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『Mount Taborの新しい家族』 【ニュージーランド・障害者】
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『Mount Taborの新しい家族』 【ニュージーランド・障害者】

2011年12月27日 9:54 AM

 

ニュージーランドでボランティアをしているドイツ出身のMichael Graupnerです。私は、オークランドから北に50キロほど行ったところにあるヘレンスビルという小さな街のthe Mount Tabor Trustという施設で働いていて、そこでは精神障害を持った人々と健常者とが共同で生活しています。全部合わせるとMa Taborには約34名の主要メンバーと約30名のサポートスタッフが暮らしています。

 

ボランティアとしてここに来る前は障害者の方と接する機会が全くなかったので、楽しみな気持ちとともに少し不安もありました。何が起こるのか全く予想できなかったのです。ヘレンスビルに着いた時、これから共に暮らすことになる、双子のロンとロイを紹介されました。彼らは78歳で二人とも耳が聞こえません(低度の精神障害もあります)。彼らは新入りの私にほとんど興味を示さず、パズルに没頭していました。

 

次に私は隣に住む61歳のアグネスに出会いました。彼女は軽度の自閉症でした。彼女は自分の名前を名乗ると私にベジタリアンかと聞いてきたので私は違うと答えました。彼女の次の質問は、私がドイツの東と西のどちらから来たのかでした。私は「旧東ドイツです」と答えると「コミュニストなの?」と聞かれたので私はまた、違うと答えました。彼女は夕飯の時とその後3日間同じ質問をし続け、そしてその後は質問を変えました。

 

私の日常業務は、朝食の準備をしたり、朝食後には3つあるうち2つのお風呂場の掃除をしたり、その他の場所も、施設が清潔に保たれるように掃除したりすることです。時々彼らをバンに乗せて、Mt Tabor以外の場所からきた他の障害者も集まるダンス教室や料理教室へ連れて行くこともあります。午後は(昼食もよく私が用意します)、週に3回アートワークが出来る場所に行きます。

 

 私が何より素晴らしいと思うのは、毎日が違う日であるということです。もちろん毎日の決まった日課もありますが、それは決して退屈ではなく、1日があっという間にすぎていきます。まあ、最初の1週間はそうではなかったと認めなければなりませんが。全てが、特に彼らの臭いや、話し方、行動の仕方が私には新しいものでした。最初の1週間はプログラムを変えようと思うくらい本当に大変でした。しかし幸運なことに、わたしはまだここにいて、あの時プログラムを変えなくてよかったと思っています。