2011年12月28日 8:37 PM
【滞在期間】2011-12-15 ~ 2011-12-21 【総評】大変満足 【プロフィール】女性 【ネーム】のりぴー
(1)参加動機
国際協力に興味があり、特に途上国の子どもたちの教育援助に興味があった。フィリピンでのワークキャンプやタイへのスタディツアーの参加 経験はあったが、時間のある大学生のうちにもっと現地の状況を肌で感じたいと思い、特に関心のあったカンボジアで子どもたちの教育に関われるこの活動に参加することを決めた。
(2)参加した感想
率直な感想を述 べると、カンボジアに行くことができて本当によかったです。現地の子どもたちの教育に直接関われる経験は、私にとって本当に大きなものでした。子どもたちと触れ合う中で、人懐っこい笑顔で、きらきらした目を持っている彼らの姿に、たくさんの笑顔と元気をもらいました。ホームステイ先のお母さんたちも、常に温かく私を受け入れてくれました。カンボジアのトレンアップ村は、「またここに戻ってきたい」そう思える場所と なりました。また、村を離れて、荘厳な世界遺産に触れることもできました。しかし単に「楽しかった」の一言で終わらせられる一週間ではありませんでした。本当に、多くのことを考えさせられる一週間でした。
私は現在卒業論文で、途上国の子どもたちの学校教育について書いているのですが、自分 がその中で述べている「こうするべきだ、こうした方がいい」という考えが、理想論すぎて恥ずかしくなりました。現実はそんな簡単なものじゃない。現地に行って、実際に学校現場に立って、現地の人たちに触れて、そう強く感じました。「質の良い教育をみんなが受けること」その難しさを改めて実感しました。
また、教育に限らず、国際協力の意味についても改めて考えました。前に述べた二ヶ国でも 感じたことでしたが、村を発展させることが正しいことであるとは限りません。村には村の伝統があり、文化があり、彼らの生活があります。 豊かであるとは断言できないが、笑顔あふれる温かさが確かにそこにはある。援助の視点で考えたとき、先進国の考えを押し付ける、自己 満足による援助にならないようにすること、現地の人々に寄り添ったものになるように、気をつけなければならないと思いました。今回のカンボジアでの生活は、国際協力について、教育について、自分のこれからについてなど、たくさんのことを考え、見つめ直す機会となりました。カンボジアに行くことができて、このプログラムに参加することができて本当によかったです。
(3)今後、この経験をどのように活かしたいか
参加会員にできる一番のことは、この経験を、現地の情報を「伝える」ということだと思います。国際協力を進めるにあたっては、多くの人の理解や賛同からのアクションが必要不可欠であり、そのアクションは、現地の状況を「知 る」ことなしには始まりません。だが、みんながみんな現地に行ってその生活を経験できるわけではありません。現地に実際に行った私たちがその 情報を発信することで、そのような人たちに「伝える」ことができ、「知る」ことにつながります。それが国際協力への理解への一歩になるの だと私は思います。だから、私はこの経験を多くの人に伝えたいです。そして多くの人が、国際協力に関心を持って、小さなことでも行動してくれたらいいと思います。
また、私は今後も国際協力の道に携わっていきたいと考えているので、今回の経験を活かしたいと思う。現場を見て、やはり先進国の勝手な考えによる、押し付けの援助になってはならないと改めて感じたので、今後も国際協力活動をするにあたって、その点は常に意識していきたいと思います。