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フィリピンの現状

2012年3月19日 3:16 PM

【滞在期間】2012年3月12日~3月17日 【総評】大変満足 【性別】女性


(1)参加動機


私が海外の貧困状況について知ったきっかけは、中学生時代に目を留めた一枚の写真でした。スモーキーマウンテンのゴミを拾い生計を立てているストリートチルドレンの子どもの存在。その当時の私は、日本での生き方しか知らず衝撃だったのだと思います。こうやって、遊ぶ暇もなく勉強する余裕すらなくただただ一日を 生きること、病気にもかかるかもしれない、治す薬もお金もない私の生まれた国では当たり前のようにある生活がただ違う国に生まれたというだけ、ただそれだけでこんなにも運命が違うのかということが衝撃でした。

 

そう思うと、同じ世界なのになんでここまで運命が違うんだろう、何かできることがあるならばしたい!しかし中学生時の私にはノウハウもなく街頭や学校内でこ のような現状を報告し募金活動を行いました。ボランティアは強制的にするものではないし、強いるものではないと思います。でも募金活動をしていて思ったこ とは振り向きもしない人はたくさんいるという現状、この頃の私はどうしてみんな感じないんだろうと強く憤りを覚えたことを覚えています。

 

それからは、国際ボランティアの本を読んだりワークショップに参加したりしていましたが、実際に現地に向かって現状を知る機会はなかなか巡り合うことができませんでした。そんな中で社会人になり、この機会に巡りあうことができました。

 

 

(2)参加した感想

 

6日間というう短い間でしたが、本当にありがとうございました。なんだか、いまはあの熱い日々が懐かしくて仕方ありません。

私は、今回参加をさせていただいて、実際に体験してからではないとわからないことがたくさんありました。
実際は、想像以上にひどい現状や想像と全く違い見習いたい現状もありました。
まず、何よりもどこへ行くにも私たちは自分一人では行動ができないといううことガードマンの方や子どもたちに助けられながらボランティアをさせてもらっていたこと。

日本での価値観は全て捨てて、郷に入れば郷に従えで、行動しないと命さえも落とすかもしれない状況にあることにマスターに言われ再認識しました。その時、ある程度覚悟はしてきたものの自分自身の考えの甘さに気づきました。
職業柄、ファーストエイドの活動に参加をしたく、何かその中で自分の今までの経験や知識でできることはないかと思い参加をしました。子どもは飴欲しさに消毒をしにくるのは当たり前だと思うし そう流れが一番真っ当だと思いました。そこで感じたことは、親が自分の子どもが怪我をしてても消毒に差し出さなかったり私たちが活動している一連の流れを笑いながらみていたりしていたことです。確かに病院に行くお金もなく、病識もないから仕方はないのかもしれないけど仕方ないで片付けたらそれまでで結局犠牲になっているのは何も知らない子どもたちです。だから、いまマスターを初めハッピーキッズやボランティアの皆さんがやっているファーストエイドの活動がずっと続いていくことでいま消毒を受けている子どもたちが大人になり自分に子どもができた時怪我をしたら消毒をするという体験をしているから自分の子どもを守ることにつながるのではないかと思いました。

また、スモーキーマウンテンでのフィーディングでは、今までの見識を覆されました。
私が思っていたスモーキーマウンテンとは違いとても綺麗だったということ、 リサイクルがすぐ目の前に実現化していてそこに住む人たちに還元されているという事実。これは、むしろ見習う点もたくさんあると思いました。

また、排泄水の中でゴミを洗いながら区別している姿には尊敬の念を覚えました。私にはできないと思ったからです。彼らは、ただ真剣に自分の生きていくための仕事をしているだけでその姿をこうやって日本人が物珍しそうにみていること自体失礼なことなんじゃないかなって思うくらいでした。
でも、何よりも子どもの笑顔がかわいくてかわいくて仕方なかったです。人懐っこく笑いかけ抱きしめてくれたりこんな知らない私たちにすぐに心を開いてくれてただただ可愛かったです。かわいかったー!!!
恵まれている、恵まれていないというのはもうそれは人それぞれの価値観であって、物質的に恵まれていなくとも精神的に恵まれて、生活を送っている人はたくさんいて逆だって言えると思いました。あんなに笑顔で過ごしている人たちが精神的に恵まれていないわけがないと思いました。

しかし、マスターがおっしゃっていましたがフィリピンは犯罪や盗み、仕事につかない大人たちが多いと。この子どもたちがそうなってほしくない。そのために礼儀を教えているというフィーディング、空手活動などの本当の意味を聞き、これが本当に大切なことだなと思いました。物質の援助はいくらでもできてもそれは本当に野良犬を育てるだけで何も変わらない。地に住む人の心が変わらなければ何も変わらないと思います。それは、マスターやハッピーキッズの子たちが続けているように本当に現地に住んでいなければできないことだなと思いました。
だけど、私たちは何もできないじゃなくて、物質的な援助が続いていくこと+精神的に変わっていくこと両方が続いていくことが必要であり日本に帰ってからできることもたくさんあります。
いろいろな現状を知った私が日本に帰ってからできるのは、そのフィリピンでの本当の現状を伝えることが必要だと思いました。

 

 

周囲に伝え、周囲がどう感じるかは人それぞれだけど感じる人がいたらその輪がどんどん広がっていけたらいいなって思います。

 

 

何よりもこの機会に参加をして心で感じ身を使って、動いたことが大切で、いろいろ考え出すとぐるぐるしちゃいますが、実際に自分たちの行動やお金でパンを食べれる人がいる、Thank Youと感謝の言葉を知り、 口に出すことができる子どもがいる、怪我をしてる子どもへの手当。卓上の論議や自分は。。。なんて考えるともう答えが見つからなくなるけど目の前にいる人が実際に助かってるという事実が何よりも大事なのだと思います。
それからマスターがおっしゃっていて本当に思ったんですが、ボランティアの本当の精神というのは決して、海外だからやる何か震災や事故が起きたからやるなんて概念にとらわれることではないと思います。それは、 日本であれどこの国であれ、家族であれ他人であれ目の前に困っている人がいたら何か自分にできることはないかとすっと心と体が動くこと なんだろうなと思いました。私はボランティアをやるんだ!やってるんだ!ではなく、視野を広くもち目を凝らしその思いを持って生きていれば自分のやれることは散在しているんだなと改めて思いました。中学生時代に心で感じ、行動にでたようにその頃の自分に習い生きていきたいと思います。
そして、これもマスターがおっしゃっていましたが、親に感謝、この世界に与えてくれた神様に感謝、この機会に巡り合わせてくれた神様、両親、現地のみなさんに感謝!!!!

 

☆愛のネックレス ありがとうございました!!日本に帰国してから周りの日本人の視線がハンパなかったです笑!!愛を持って生きていきます☆

 

 

 

(3)今後この経験をどのように

 

私もまだまだ、修行の身です。生きててやだなーなんて思うこともたくさんあるし、仕事行きたくないなーとか、予想だにしない悲しい出来事もたくさんあります。
 
でもそんな時、原点に返って感謝して毎日を生きていきたいと思います。一度しかない人生、思い切り生きていきたいです。
まずは、仕事もまだまだこれからなのでせっかくの専門職ですし知識を身につけて勉強してフィリピンにまた向いたいと思います。
みなさま、からだに気をつけて。本当にありがとうございました。また、お逢いできるを楽しみにしています。