2012年3月28日 3:30 PM
【滞在期間】2012年3月13日~3月22日 【総評】大変満足 【性別】女性
(1)参加動機
中学・高校の授業で日本と発展途上国の生活格差を知り、メディアなどで食事や衣類、適切な治療をもまともに得ることができていない貧困区で生活している子どもたちを見て、少しでもこのような子どもたちの役に立ちたいと思っていました。しかし実際は募金活動に参加することしか私にはできず間接的にしか関われず、直接行動に移すことはなかなかできませんでした。
現在私は災害で命の危機にある子ども達、心に傷を負った子ども達に看護を通して貢献したいため、大学で看護および災害看護の勉強をしています。看護職につく上で、患者様の思いや、その方 にとって今後どのようになることが望ましいのかを汲み取りながら看護を提供することが必要になります。実習や経験を通して人のために働くことにやりがいを感じ、また子どもがとても好きなため、このボランティアを通して直接子ども達と関わる中で少しでも子どもたちの役に立ちたいと思い参加を決めました。
(2)参加した感想
マスター、リオ、リキ、ドドン、ハッピーキッズのみんなお元気ですか?
「何しに来た?」マスターに聞かれた最初の質問。正直これを聞かれた時ドキッとしました。「ファーストエイドやフーディングなど、積極的に子ども達と関わり、少しでも子ども達の笑顔を増やしたい。」と曖昧な返事しかできなかったのを覚えています。具体的な目標を立てておらず、その上英語も十分に話せるわけでもない。積極的に子どもたちと関わりたいと言っておきながら、どうやってコミュニケーションを取ろうとしていたのか。ボランティアにこんなにも自立性が必要になることに気付き、自分の考えの甘さをこの時初めて実感しました。「自分にしかできないことを見つけよう!」前半はこの事ばかり頭で考えて…考えて…でも答えは出ませんでした。日本で物質的に贅沢な生活をしている私たちの価値観から、フィリピンであるものを工夫して有効的に使用し生活している方々のニーズを見出すことは本当に困難であることに気付きました。ボランティアをしに来ているのに、現地では現地の子ども達以上に衣食住に恵まれた生活を送っている…。自分の無力さをつくづく実感しました。マスターからの毎日のお叱りと助言から、「頭で考えるのではなく心で動け」という言葉をいただきました。初めはこの言葉の意味を十分に理解できませんでしたが、相手のためにしたいことを行動に移すことが大切だと学びまし た。ただ考えるだけでもこの一瞬は経過してしまう。それなら思ったことをすぐ行動に移した方が何倍も意味のある一瞬であると思います。
そして「親孝行してるか?」の質問。高校を卒業後すぐに親元を離れ、経済面でも 精神面でも多くの心配をかけており、胸を張って親孝行できているなんて言えませんでした。「親にボランティアもろくにできない奴が、他人にボランティアできるか!」本当にその通りですよね。親の存在、養ってもらっていること、何よりも感謝しないといけないことを当たり前に思い、未だに心配や迷惑ばかりかけている自分に気付きました。親への感謝を忘れず、後悔のないよう親孝行をしていきたいです。
他のボランティアに参加していたら、そこにあるボランティアだけをして結局自己満足に終わるだけだったかもしれません。ぬるま湯につかった日本の生活では気付くことができない、自分の無力さと弱さをとても実感しました。今回、マスターやハッピーキッズ、仲間たちなどに支えられてばかりで、ボランティアで人を支えることができるほどの度量は今の自分にはなく、自分の未熟さに気付き、ボランティアの意味と現実、自己成長につながっただけで、自発的なボランティアにはならなかったかもしれません。しかし、ここで学んだことは無駄なことは一つもなく、今後生きていく上で大切にするべき事ばかりでした。本当に参加して心からよかったと思うし、この経験を今後に活かしたいです。
10日間本当にありがとうございました。
(3)今後この経験をどのように活かしたいか
自分を支えてくれている人や物、全てのことに感謝の気持ちを忘れず生きていきたい。今回学んだことを一生忘れず、何をする上でも目標と自立性を持って行動したいと思います。何もしなくてもこの一瞬一瞬は終わっていく…。「やるなら今しかねぇ!!!」 一度しかない人生!後悔しないよう心で感じたことを行動にうつし、今しかできないことをたくさん経験していきたいと思い ます。
また医療従事者としてもっと経験を積んで、またボランティアに携わりたいと思います。