2012年4月5日 10:11 AM
【滞在期間】2012年3月21日~3月26日 【総評】大変満足 【性別】女性 【ネーム】上鶴 知永
(1)参加動機
私は小学校から高校生までの間、日本でボーイスカウト活動をやっていて、その活動のうちの一つとして、海外の貧民の子どもたちへの募金活動がありました。募金活動もちゃんとしたボランティアですが、大学生になり自分の世界が広がっていく中で、間接的ではなく、今度は自分が直接行って現地の子どもたちのために何かしたいと思ったのがきっかけでした。
(2)参加した感想
フィリピンに着いた日、マスターに何しに来たのか、と聞かれたとき、自分の中でこれをしに来た!というしっかりとしたビジョンがなかったことに気づいて、自分の考えが甘かったことを痛感し、もっとちゃんと考えて、用意して来るべきだったと本当に後悔しま した。
現地では小さい子どもたちが、服も着ないで、食べるものもなくて、お金になりそうなものを拾いながら、ただただ生きていくのに一生懸命な姿を見たとき、日本で見た写真などとは比べものにならないくらい衝撃を受けました。「百聞は一見にしかず」という言葉は本当でした。
貧民区なのだから、そこでの生活はひどいものだと分かっていたつもりでしたが、やっぱり頭で考えてい ることと実際にそこの生活を体験することはまったく違い、最初はどうしていいのかわからずパニックになりました。私は子どもたちをただ見てることしかできなくて、英語もしゃべれないし、一体私に何ができるのか、と自分の無力さを感じていました。それでも、初めてフィーディング活動をしていたとき、その場にいた子どもたちが「ありがとう。」といって笑顔で私たちのあげたパンを食べているのを見て、少しだけ役に立てたような気がしました。
また、この活動が今後もたくさんの人によって続けられていけば、本当に大きな意味のある活動だなと思いました。私たちの近くに、韓国人のボランティアの人もたまたま来ていて同じような活動をしていました。もっとこのような活動が広まて、 世界中の人々が少しずつでもボランティアできたら、きっとこの生活も変えられる日が来ると思いました。
リオやリキ、ハッピーキッズの子どもたちは、いつも そばで私たちを危険から守ってくれて、いろんなことを教えてくれました。子どもたちがいなかったら私たちは何にも活動ができませんでした。ボランティアをしに行ったはずなのに、逆に子どもたちに助けられてばかりでした。 また、子どもたちは私たちに笑顔もくれました。一緒に遊んでいたときは、言葉があまり通じなくても心で会話できているように感じてとても楽しかったです。
みんな、人を思う優しさと生きていく強さを持っていて見習うべきところがたくさんあるな、と思いました。関わってくれたたくさんの子どもたち、本当にありがとう。
私は、日本に生まれて、両親もいて、学校にも行かせてもらってる。それを当り前だと思っていました。でも、ただ生まれてきた場所が違うだけ、この子どもたちは何にも悪くないのに、こんなにも生活が違うなんて・・・。スモーキーマウンテンなどに行って自分の目で見てそれを感じたとき、涙が止まりませんでした。自分がどれだけ幸せで、親に甘えて生きてきたかがよくわかりました。感謝の気持ちを忘れてはいけない!と改めて実感しました。
マスターがいつも食事前にする合掌は私は一生忘れることはないと思います。両親に感謝、周りのも のすべてに感謝、運命に感謝。
フィリピンにいたころは、合掌するたびに両親の顔が浮かび、涙が止まらなかったことを覚えています。感謝の気持ちは、本当に忘れてはいけない大切なことです。私は日本に帰ってきてからも食事のたびにフィリピンで感じたたくさんの ことを思い出します。二度と経験することのできない貴重な時間。
マスターや子どもたちに出会えて本当に良かったです。本当にありがとうございました!
(3)今後、この経験をどのように活かしたいか
人生は一度きり。常に周りの人々や、自分の運命に感謝し、やるなら今しかねぇ!という言葉を胸に一生懸命生きていきたいと思います。